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リナのつぶやき(2)
<……いやまあ、実のところは、『これだけパターンがつづいたんだから、ここもやはりこのパターンで……』などと思ってでまかせを言っただけなのだが……
それが本当に当たってしまうとゆーのが……なんかむなしい……>
(
SP2―P66)小説でもアニメでも、予想が外れた方が嬉しいもの。変なふうに外れたら嫌だけど……。
<ときどき光におどろいて、見たこともない奇妙な虫が、壁を走って逃げていくのがとってもぷりてぃ。甘くすえたようなよどんだ空気がでりぃしゃす。>
(
SP2―P88)ダンジョンは嫌いだー!!
<だがしかし、これであっさり兵士たちが真実に目覚め、涙しながら武器を捨ててしまう、などということが起こるほど、世の中甘くはできてない。>
(
SP2―P246)シビアだなあ……。
<リナ=インバースからのお・ね・が・い
ペットは責任を持って飼いましょう。>
(
SP3―P39)
<それはいいけど、漆黒の破壊者…ってあんた……また自分でそんなたいそうな名前つけたりして……
こんなふうに名のってボロ負けした時の気まずさは、受けると思って飛ばしたギャグを誰も聞いていなかった時のそれに匹敵する。
こーいう奴に限ってやたらと弱かったりするのだが、しかしこちらとしても、相手をなめてかかるのは厳禁。>
(
SP3―P61)それはすごいダメージだろうなあ……。
偉そうに名乗り出て、あっさりリナ達人間に返り討ちにあった魔族の心境もこんなものなんだろうか?むしろ、そっちの精神ダメージで滅びてたりして……。
<―神さま、どうか次回こそまともな依頼が来ますよーに……>
(
SP3―P75)しかし、珍しくまともな依頼が来ても、報酬があまりなかったり……やはりリナは、地道に依頼をこなすより、盗賊いじめをするようにできているのかもしれない。
<ときどきいるのだ。こーゆー奴が。
自分が相手を知っている以上、相手も自分を知っているに違いないっ!などと信じてしまうタイプである。
別に実害はないのだが、やたらとなれなれしいことこの上ない。>
(
SP3―P80)
<あそこでもしも、ただ単に、『やだ』と答えていたならば、『聞くくらいならいいでしょ。べつにへるわけじゃなし』という、恐るべき返し技が来たはずなのだ。>
(
SP3―P113~114)このような返し技がきれいに決まると、気分いいだろうなー。
<なるほど…時々いるのだ。そーいう、人にモノを教える立場にあるのを利用して、自分の欲望を満たそう、なんぞと考える奴!
でもってことが公になり、問題視されると、『試練』のひとことで片づけるのだ。
導師の風上にすら置けない奴である。>
(
SP3―P155)そういえば、リナの導師って、どんな人だったんだろう?
ただ者ではないと思うのだが……。
<……どーやら間違えて、彼女を殴り倒してしまったよーである。
まあ、すんでしまったことはしかたない。
人間誰しも間違いはある。>
(
SP4―P37)笑ってごまかせ自分の失敗、死ぬまでなじろう人のミス。
<しかし、ハミンガム評議長のような、権力と結びついた悪人とゆーのは、えてして陰謀だの悪計だのといったたぐいには、やたらと長けていたりするものである。あまりなめてかかるわけにも……>
(
SP4―P58)
<時々……いや、実はよくいる。こーいう奴は。
理念、信念にぶん回されて、それ以外は見えなくなる奴。
その思想だの信念だのとゆーのがたいてい、あるていどは一面の真理をついているだけに、このテの連中を説得するのは、ナーガを更生させるよりむずかしい。>
(
SP4―P103)動物保護協会……こっちの世界にも、そういうのがいるらしい……。
<人間しょせん、何はなくとも物欲である。>
(
SP4―P118)
<言い回しが、館での時といっしょだが、芸がないのと様式美との区別がつかない人間に、ンなこと言ってもムダである。>
(
SP4―P138)
<その日から、クルアサルの魔道士協会に対する、執拗なまでのいやがらせがはじまった。
資料室でぼやは起きるわ、実験室は荒らされるわ。不幸の手紙は届くわ怪しい宗教の勧誘は来るわ干物売りのねーちゃんが玄関先で歌うたうわ。>
(
SP4―P187)歌うたう干物売り……そういえば、はるかな昔、そういう種族がいたらしいなー。
<えーい!こーなったらっ!
他のみんなには悪いが、ここは一発、尊いギセーになってもらおうっ!あとで笑ってごまかしゃ済むことよっ!
涙を呑んで、ためらうことなく決意して、あたしは無差別広範囲型の攻撃呪文を唱えはじめた。>
(
SP4―P198)
<こーいった場合はふつー、『知恵と勇気で切り抜ける』とゆーのがオーソドックスなのだろうが、幸か不幸かあたしたちには、力押しで切り抜けるだけのカードがぽろぽろあったりするのだからしかたない。>
(
SP5―P56)
<できない。あたしには。
一旦自分のふところに入った金を相手に返すなどっ!>
(
SP6―P55)きり丸と親戚?<乱太郎
<人間、あんまし平和だと、ロクなことを考えないのか、はたまたよからぬ欲が出るのか>
(略―ラグド王国で反乱が起きた)
<……正直言って、国のごたごたなどということには、首をツッコミたくないのだが>
(
SP6―P82)などと言いつつ、その後、ルヴィナガルド、セイルーン、ディルスと方々で国のごたごたに首突っ込んでるが……。
<あたしとナーガのゆくところ、ばたばたと、兵士が、そして魔道士たちが倒れてゆく。
無敵無敵無敵ィィィィィィっ!>
(
SP6―P96)そう、この二人を止められるものは何もない!
あるとすれば、郷里の姉ちゃんだけだ!!
<人間、もっとおおらかに生きなきゃいかんぞ。>
(
SP6―P98)いや、普通、スカ呼ばわりされたら怒ると思うが……。
それ以前に、リナが言っても説得力に欠けるような……。
<確かに世間にもよくいるけど。地位やなんかをカサに着て、他人にはやたらと攻撃的な態度に出るくせ、反撃されるといきなり弱気になる根性なし!
たいていこーゆー奴にかぎって、ここで徹底的に叩いておかないと、あとあとつけ上がって、しつこくちょっかいかけて来たりするもんである。>
(
SP6―P105)
<やっぱしこーいったたぐいの人間は、一発、死ぬほど痛い目を見なけりゃ懲りないもんである。>
(
SP6―P123~124)リナは「死ぬほど痛い目」を見せるのは得意だからね。
<自分で自分のことを『勇者』なんぞと呼ぶ奴に、ロクなのがいるわけはない。百人中、おそらく九十九人までは、ただのバカか、でなけりゃ大うそつきである。>
(
SP6―P125)
<―むろん、世の中とゆーのはけっこー奥が深いもんで、襲われている方が必ずしも正しい、などとは限らない。
だがしかし、こーいった場合、絶対確実なことがひとつ。
すなわち、どっちに手を貸したほーがもうかるか。
むろんンなこと、わざわざ言うまでもないだろう。>
(
SP6―P158~159)
<そもそも、町のごろつき程度のウデで、戦士にして魔道士たるこのあたし、リナ=インバースにかかって来るなど、二十万三千九百四十年は早い。>
(
SP6―P159)その数字はどこから……?