SPリナのつぶやき(1)

 

<『王子様』の上に何か言葉をつけてみろ、と言われれば、十人中九人が『白馬の』と思いつき、うち八人はあまりの月並みさとはずかしさに慌てて別の単語を探すだろう。

 しかしそれはつまり、『王子』というものに対して『高貴で典雅、もちろんハンサム』というイメージが定着していることの証でもある>

SP1P12

学者リナ、健在!

 

<罪もない一般市民を虐げて喜ぶような悪趣味は持ち合わせていない。―もっとも、罪のある一般的でない人々をしばき倒すのは好きだが。>

SP1P14

リナの習性……らしい。

 

<いるのだ!こーいうのが!

 何の目的もなしに王になりたがる奴や、意味もなく世界征服をしたがる魔王!

 困った世の中である。>

SP1P38

うんうん、全くだねえ……。

 

<どこかの女魔道士のセリフではないが、『悪党は攻撃呪文でみぃな殺しだぁいっ!!』と、あのノリである!

 ……そこの人道主義者のきみ。いやな顔をしないよーに。

 断言するが、悪人に人権はないっ!

 世間さま一般でも、力ずくで他人の持ち物を奪う根性曲がりのおっさんや、血を見るのが三度のメシより大好きな変態にーちゃんを、『盗賊』だの『狂戦士』だのと十把一からげに呼んで、ゴブリンやコボルドなんかと同列視しているではないか。それが何よりの動かぬ証拠!>

SP1P48

既にリナが、その「どこかの女魔道士」の代表になっているような気がする。

 

<盗賊団を見境なくしばき上げ、くよくよした時にはブルー・ドラゴンなんぞに八つ当たりをし、故郷が恋しくなれば、気晴らしに意味もなく竜破斬をところかまわず連打するー

 そんな、いつもと変わらぬ平穏な日々が続いていたはずだったがー>

SP1P51

一般の辞書と、ゼフィーリア出身者の辞書はずいぶん違うらしい。

 

<特に、その『雄羊の頭蓋骨』!一体それは何なんだっ!

 ふつーそんなもん頭に載っけてるのと言えば、伝説に出てくる悪の大神官くらいなもんだ。「まるっきり、『おれはあやしいぞぉぉぉっ!』と絶叫しているよーなもんである>

SP1P58

 

<そーだ、そーに決まった!あたしが決めた!今決めたっ!>

SP1P75

リナが決めたら、この世に逆らえる者などほとんどいない。

 

<リナ=インバース注:

     外見だけでものごとを判断しないようにしましょう>

SP1P75

時々このような教訓が示されるが……生かされているのだろうか?

 

<今回の仕事は、盗賊団『ダーク・ウルフ』の壊滅。依頼料はそれほど高いものではなかったが、二つの人道的な理由からあたしはこの仕事を引き受けた。

 一つ。悪党を有無を言わさずしばき倒すのは大好きである。

 二つ。『ダーク・ウルフ』なんぞという月並みなネーミングが許せない。一昔前に流行った伝承歌にでさえ、ンなセンスのないネーミングは出てこないぞっ!

 ……羅列してみると、なぜかあまり人道的じゃないよーな気もするが、細かいことを気にしていると大人物にはなれない>

SP1P84

盗賊達のお宝もどっさり手に入ったことだしね。

まさに、趣味と実益を兼ねた依頼!

 

<人間、尋かれたくないことの一つや二つはあるものだ。聞いてほしくなれば、向こうから話すだろう。>

SP1P84

リナが……まともなことを言ってる!!

 

<……何が生意気で誰がかたきなのかはよくわからんが、確かに言えることは、このテの、自分の言っていることが世の中で一番正しいと信じているよーな奴とマトモな会話をしようとすること自体、間違っているということである。>

SP1P92

ナーガとマトモな会話をするのと、どっちが難しいだろう?(笑)

 

<破竹の快進撃、とは、今のあたしたちのためにあるかのような言葉だった。

 並みいるあまたの盗賊どもを、殴り、蹴倒し、張り倒し、破滅と殺戮まき散らし、今日も行く行くリナ=インバース!>

SP1P102

そう、これぞ我等がリナ=インバース!!

 

<日和見な話だが、お偉いさんなんてンなもんである。>

SP1P112

 

<何百年か前に流行った、世に言う『悪の魔道士ルック』―冬場なら、百発百中カゼをひく、というアレである。>

SP1P116

ナーガ以外の悪の魔道士達は、よくカゼをひかなかったなー……。

 

<行く先々で盗賊団を壊滅させては路銀をかせぐ、などというつつましい生活をいとなむうちに、なぜかはよくわかんないけれど、いつのまにやら凶悪無比のレッテルを貼られていたのだが……>

SP1P119

 

<ごくまれにいるのだ。演出効果だけを考えて、その後のことを考えない奴。>

SP1P120

そして大ケガをする。たいていは、そこで反省するものだが……。

#まあ、ナーガも耐火の術を身につけはしたが。

 

<秘奥義、責任逃れ!

 ……よい子はまねしちゃいけないよ。>

SP1P122

 

<ほっぽっといてもいいんだけれど、起き上がれないままに乾き死にでもされたら(……ごきぶりか、こいつは……)あとあとの寝ざめが悪い。>

SP1P128

 

<言い切れば勝ち。世の中そーいうもんである。>

SP1P172

ゆえに、リナはほぼ無敵なのだ。

 

<全国の悪の魔道士諸君!アジトをアンデッドだけでかためるのはよくないぞー。多少コストがかかっても、生きてる連中をいくらか雇っといたほーがいいよー>

SP1P182

 

<教訓:ものごとは、きちんと確かめ、よく考えてからやりましょう>

SP2P40

 

<あれだけパターンをやられれば、なんとしてでもそれを破りたくなってくるのが『人情』というもんである。

 『ヒネてる』とも言う。>

SP2P45

ヤジ馬にとっては、そっちの方が面白い。

 

<むろんあたしも、拷問などという、スマートじゃない手段はきらいなのだが、場合によっては、相手の背中にミミズを入れるとか、とことん脇腹をくすぐるとかいう、非情の手段を取ることもあり得る。>

SP2P61

 

<目立つこと自体はきらいではないが、「さらしもの」となれば話は別である。>

SP2P82

最近は、ナーガとも平然と食事したりしてるけど、まさか、「さらしもの」になってることに気付かなくなってたりするんじゃ……。

 

 

 

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