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スバラシキ会話(5)
グリムワルド「なぜあのような扱いを受けねばならんのだ……なぜあの網の真価が理解できん……?」
「世間はこの私を理解していない……」
<こーゆー場合、えてして、このセリフを吐いた当人の方が世間を理解できてない場合が多いのだが……まあこれも、口に出さないことにする。>
(
SP16―P154)ううむ、本質を突いたスルドイ発言…!
ナーガ「あんな怪しい格好をしたひとが犯人じゃないわけがないでしょ!?」
リナ・町のひとたち『ひとのことがいえるかぁぁぁぁっ!』
リナ「怪しい格好をした人間が犯人だ、ってぇのなら、世の中の事件全部の真犯人はみんなあんたよっ!」
(
SP16―P194)そうだったら、役人もさぞ仕事が楽だろう。
リナ「おめでたうっ!
とゆーわけでたった今、あんたが犯人に決定したわっ!」
盗賊「ちょっと待てぃっ!
なんだその『たった今決定』ってのはっ!?
デッち上げじゃねーかっ!
言っとくがオレは何も悪いことはしてねーぞっ!」
リナ「野盗はじゅーぶん悪事だぁぁっ!」
「とにかくっ!
悪人に人権はないっ、って憲法で決まってる以上、あんたに文句を言う資格はないっ!」
盗賊「いつ決まったそんな憲法!?」
リナ「たぶんきのうくらいよっ!」
盗賊「うそつけぇぇぇっ!」
リナ「うそに決まってるでしょっ!」
(
SP17―P42)盗賊も、漫才コンビとして活躍できるかもしれないぞ。特に、リナと組めれば人気は間違いなし!
ユジーン「おお。なるほど」
「それで、犯人を捏造しようと」
リナ「捏造とか言うなぁぁぁっ!ひとぎき悪いでしょーがっ!」
ユジーン「……では……どのように言えば……?」
リナ「……ええっと……」
「たとえば……犯人代行を選定……とか」
(
SP17―P51)
野盗その1「……今は…たしかに俺の負けみてぇだが…いつか絶対復讐してやる!
だから名前を聞いたんだよ!
言いたくなきゃあ言わなくてもいいが、その顔はきっちり覚えたぜ!」
リナ「―名前はリナよ。
リナ=インバース」
野盗その1「―ごめんなさい。
ぼくがわるかったと思います。
ふくしゅうなんてかんがえは捨てて、これからはちゃんとはたらいて、立派なひとになろうと思います。
だから、あんまりひどいことをしないでくれたら幸せかな、とか思いました」
(
SP17―P70)既に、名前自体が一つの呪文。それを唱えると、盗賊をはじめとする犯罪者の皆さんを恐怖のどん底に陥れることができる。ただし、リナ以外の人間が使用すると、後で怖ろしい目に遭う可能性がある。
レナード「ならばリナ=インバース! 覚えているか!?
お前が我等賢者を評して、『役立たず』とか『えらそう』とか言ったことをっ!?」
(略)
リナ「カンちがいよ。きっと。
……そりゃあ、ひょっとしたら、決して実用性に富んだ存在だとは言えないかもしれないし、高すぎるプライドを表に出しすぎるきらいは否めない、って意味の感想を、ひらたく言ったかもしんないけど……」
レナード「それが『役立たずでえらそう』ってことだろーがっ!」
(
SP17―P85~86)リナの必殺技、「言い換え」も、通用しない時もある。
リナ「第一、四番目に長い川って……
ンなことおぼえてて、一体何の得になるのよ……?」
レナード「そんなこともわからぬとはー所詮は凡庸な輩」
「いろんなところで、なにかと自慢できるからに決まっているではないかッ!」
リナ「うあ。なるほど」
(
SP17―P91)
リナ「……いや。でも、あんなの旦那にすると、いろいろ苦労するんじゃない?
浮気だのなんだのって……」
マリア「いいんですよ」
「遺すものさえ遺していただければ」
(
SP17―P238~239)お…怖ろしい……。リナをも震え上がらせた、最凶のお子様マリア……!
リナ「大臣らしく見られたいなら、大臣らしいしごとをすればいーだけでしょーがっ!」
(略)
セルゲイ「ところで、あなたのおっしゃる『大臣らしい仕事』というのは、具体的にどのような仕事なんです?」
リナ「え…?」
「……ええっと……公金横領とか悪徳商人との癒着……?」
(
SP18―P138)所詮大臣なんてそんなもの……そんな話しか知らないし。
ミランダ「……しゃ…しゃべれるのか……!?」
(ランガスに向かって)ゼルガディス「当たり前だ。
こいつは、おれと同じ、人間なんだからな」
(
SP18―P180)うぅむ。やはり、ゼルが主役だと、シリアス一直線、って感じだなあ。
ランガス「―オレはお前だーお前はオレだー
お前はーお前自身を斬ったんだー」
ゼルガディス「ああー
お前は確かに、昔のおれそのものだー」
(
SP18―P190)
リナ「えっと。きょうはとてもいい天気ですね。ナーガさん」
ナーガ「ふっ。そうですねリナさん。今日は日干しレンガの固まり加減もいいそうです」
(
SP19―P223)見てはいけないものを見てしまった二人。
引退したら、ズボンの裾上げ職人と日干しレンガ屋のコンビにでもなるのかな…?
リナ「ナーガっ!
とっくの昔に野生に帰ったものと思ってたら……まだ人間だった時の記憶を引きずってるなんてっ!」
ナーガ「ちょっとリナっ!ひとを群れからはぐれた動物みたいに言わないでよっ!」
リナ「実際はぐれてるでしょーがっ!人としての生き方からっ!」
ナーガ「どこが!?」
リナ「自覚しろあんたはっ!」
(
SP19―P24)動物愛護連盟からも、めでたく「動物」と認定されたナーガ。
本人は「人間」だと言い張っているが……。
ジェイコブ「……お前から行くがいい。モーゼル」
モーゼル「な……何言ってるんだジェイコブ。遠慮しないでそっちから行けよ」
ジェイコブ「ふっ……さては怖いのか」
モーゼル「何言ってるんだ!?怖いに決まってるじゃあないか!お前怖くないんだったら先に行ってくれ、って言ってるんだよ!」
ジェイコブ「愚かな!このジェイコブ=ラタードとて、スゲェ怖いに決まっているではないか!
現にさきほどからカタカタ震えて足が一歩も前に出ん!」
(
SP19―P48)少しぐらいは見栄はった方がいいんじゃないかい、お二人さん?
ジェイコブ「それだったら村長、あんたが魔王だって考え方もできるだろう!
この俺や、旅の魔道士に魔王の汚名をひっかぶせて、自分は予言の守護者のふりをして難を逃れる!
魔王のやりそうな手口だ!」
村長「……なっ……!失礼な!わしのどこが魔王じゃっ!?」
ジェイコブ「ヒゲとかシワとか小ずるい所とかがそんな感じだろうがっ!」
村長「小ずるいとは何じゃっ!? おぬしのそのつまらん格好の方がよっぽど魔王っぽいわ!」
モーゼル「……ま…まあまあ、村長もジェイコブも落ち着いて」
村長「お前は黙っておれモーゼルっ!それとも何かっ!?実はお前が魔王か!?」
モーゼル「なっ……!いくらなんでもそんな言い方はないでしょう村長っ!魔王っていう方が魔王なんですよ!」
村長「子供かお前は!?」
モーゼル「俺が子供だったらあんたは魔王か!?」
村長「なぁぁぁにおぅ!?」
(
SP19―P65~66)魔女裁判も、一種の喜劇だな、こりゃ。
リナ「それじゃあ聞くけど、あの二人にえんえんとつき合わされて、キューピッドとしての人生歩むのと、呪文に巻き込まれてコゲるのと、どっちがマシだと思う?」
ナーガ「……うっ……!そ……それならまだ…コゲた方が……」
(
SP19―P141)呪文に巻きこまれたと、怒っていたはずのナーガも、あっさり沈黙。それほどまでに恐れられる最凶バカップル……!!
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