第二部 スバラシキ会話(2)
男「……あ、ロマール魚のフライ、追加していいか?」
リナ「いいわよ。
―おばちゃーん!こっちのひとにロマール魚のフライ一皿と、あたしにミックスフライ三皿とランチ
C一つとスペシャルサラダ一皿追加おねがーい!」ガウリイ「あ、ついでにオレのぶん、クラウンソーセージとベーコンポテトエッグと軽食セット
AからCまで一つずつ!」リナ「こらガウリイ!どさくさにまぎれてンなに注文してっ!となればこっちもっ!さらに子羊のローストと魚のキモのテリーヌに鴨のタマゴのスープ追加っ!
―で、その白い巨人が?」
(12−
P27~28)このノリについていける人は少ないだろう……。
リナ「んっんっんっ。いーかげんしつこい男ねー。あんたも」
ルーク「からかえる相手は徹底的にからかう、ってのが俺の信条でね」
(略)
リナ「なるほど立派な信条ねー。さぞかしミリーナもうんざりしてるでしょーね」
ルーク「…う゛っ……!?
な…何言ってやがるっ!よく聞け、ミリーナはなー、俺の『そういうところも好き』って……」
ミリーナ「言ってません」
(12−
P45)ルークとリナ、二人の信条には、結構共通するものがある……。
リナ「ふっ!どーせルーク、あんたがミリーナに一方的に惚れ込んで、勝手についてってる、てなところじゃないのっ!?」
ルーク「な…何言ってやがるっ!もうこーなったら言ってやるっ!いーか、俺とミリーナはなぁ……」
ミリーナ「―何なの?」
(12−
P46)にべもない。
ジェイド「お二方もっ!黙って見てないでなんとか言ってくださいっ!」
ガウリイ「なんとか……って、何を?」
ミリーナ「まあ、世の中きれい事ばかりじゃないわ」
ジェイド「うわあああああっ!だめだぁぁぁぁぁっ!」
(12−
P81~82)
ガウリイ「けどよ、それって、考えたってわかることじゃないし……」
リナ「あんたは考えればわかることでも考えないでしょーが」
(12−
P224)リナが思ってるほど、ガウリイは考えてないわけじゃないと思うけど。
リナ「くせものよっ」
兵士「なにぃぃぃっ!?」「どこだどこだ!?」
「いたぞ!こっちだ!」「面妖なっ!」
(12−
P137)
リナ「はっ!笑わせてくれるわね!」
「あたしたちが狙ってるのはシェーラだけ!はっきし言って、あんたみたいなザコなんてどーでもいーのよ!
わざわざザコを相手にするのに、ンな、ワナがあるってモロわかりのところに出かけるわけがないでしょーが!」
ジェイド「……あの……リナさん……」
「……どっちみち……執務室に行くには、あそこ通らなきゃならないんですけど……」
リナ「………」
「シェーラと戦うその前に、レビフォアたちを倒して後顧の憂いをなくしてから、万全の体勢で挑む!
やっぱしこれねっ!」
ガウリイ「……けどこれってつまり、ほかに選択肢がない、ってことなんじゃあ……」
(12〜
P151~152)ものは言いよう。
ミルガズィア「それはそうとー」
「あとの二人はずいぶんと面変わりしたものだな」
リナ・ガウリイ「違う違う」「別人別人」
ミルガズィア「わかっている。冗談だ」
(12−
P232~233)
ウェイトレス「……そちらのお客さんは……?」
メフィ「キャベツの千切りを」
ミルガズィア「水だけ」
リナ「……ヤな客か……あんたら……」
(13−
P7)
メフィ「私は人間なんかと違って、他の動物を殺して食べる、などという野蛮な趣味は持ち合わせていませんから」
ミルガズィア「お前のはただの偏食だろう。お父上も困ってらっしゃったぞ」
メフィ「ああっ!ミルガズィアおじさまっ!バラしちゃ駄目ですっ!」
(13−
P8)
リナ「……いやぁ……あの当時はよく知んなかったから……」
メフィ「よく知らないものの呪文なんか後先考えず使うなぁぁぁぁっ!これだから人間ってのはっ……!」
リナ「まあまあ。済んだ話だし」
メフィ「反省の色がないぃぃぃぃっ!」
(13−
P21~22)
リナ「外のはあなたのヨロイで片づいたし。
いやー、ほんっとすごいわね、そのヨロイ」
メフィ「…それって……『あんたじゃなくて鎧がすごいだけなんだ』って聞こえるんですけど、私の思い違いかしら?」
リナ「思い違いよ思い違い。日頃ヨロイにばっかし頼ってて、実力勝負してないこと気にしてるから、そんなふーにヒガんだ考え方しちゃうだけよ。たぶん」
(13−
P63)
リナ「ガウリイ。その剣あとでじっくり見せてね」
ガウリイ「見せるのはいいけど……
まさか、こっそり別の剣とすり替えて、誰かに高く売ろう、なんて考えてないだろうな……?」
リナ「何言ってんのよ。調査・研究終わるまでンなことするわけないじゃない」
ガウリイ「……研究終わったらやるのか……?おい……?」
リナ「いやそれは……未来は誰にもわからないわ」
(13−
P148~149)
リナ「……みんな……悪いけど、ちょっとついて来てくれる……?」
ガウリイ「……トイレか?」
リナ「違うわぁぁぁぁっ!
気の小さい子供かっ!?あたしはっ!?」
(13−
P197)
偽ウェルズ王「―何の用かな?このような時間に」
リナ「……なんの用でしょうね。こんな時間に。
王様ともあろうものが、武装して、謁見の間にー」
(13−
P204)
ガウリイ「じゃあ、二人は山に帰るのか?」
ミルガズィア「『山に帰る』って言わんでくれるか」
メフィ「その言い方じゃあ私たちケモノみたいじゃないですか」
ガウリイ「あああああああ。すいませんすいません」
(13−
P242)
リナ「黄昏時には魔が現れるー」
「―どこかでそんな話を聞いたことがあるわー
たしかにー
オレンジ色に染まった世界には、光と闇とのその間に、目に見えない魔が身をひそめ、心のすきまに忍び寄り、何かをそっと狂わせるーそんな気もするー」
ガウリイ「―つまりー」
「……オレたちが道に迷っているのは、みんな黄昏のせいで、気まぐれで裏路地に入り込んだお前さんはちっとも悪くない、と?」
(14−
P5~6)このリナのセリフが、今回の事件を予感していると推測できた人は何人いただろうか……。
リナ「―けどねガウリイっ!」
「『気まぐれ』って言い方は適切じゃないわっ!
ダウンタウンのさびれた風情に、風流を解する心を刺激され、ワビとサビとを満喫するため、足の運びがおもむくままに身をまかせたのよっ!あたしはっ!」
ガウリイ「……えーっと……」
「……それってつまり……『なんとなくそっちへ行った』ってことだろ?
ならやっぱり気まぐれじゃないか」
(14−
P7)
ルーク「―よし。信じよう。
もしあんたが嘘ついてたら、横であんたの連れが不思議そうな顔するはずだからな」
リナ「ちょっと待てぃっ!
ガウリイはあたし専用の嘘発見器かっ!?」
(14−
P32)