第二部 スバラシキ会話(1)

 

リナ「第一っ!どこの世界に、つまずいて寄っかかっただけでへし折れるよーな伝説の剣があるのよっ!?」

観光係「……う゛っ……!?……そ……それはっ……

    つまりっ……そーゆー伝説の剣なんだっ!」

(9−P5~P6

役人は、自分の過ちを認めない。

 

ザイン「何者だっ!?きさまらっ!?」

リナ「あんたみたいに、自爆するほど怪しいかっこうしてる奴に、バカ正直に名乗るいわれはないわよ」

ザイン「『怪しい』だと!?人を悪人みたいに言うなっ!」

(9−P24

 

ザイン「ガ……ガル……」

ガルヴァ「私の名を呼ぶなっ!」

ザイン「……え……しかし……」

ガルヴァ「見知らぬ相手に気安く己の名を名乗り、なおかつ仲間の名を呼ぶとはっ!不用意にも程があるぞっ!」

ザイン「……し……しかし……名といってもコードネームですし」

ガルヴァ「……をい……」

(9−P27

 

ザイン「……なっ……!?味方まで吹っ飛ばすか!?」

リナ「ふっ!甘いわねっ!『大は小を兼ねる』ってことば知んないのっ!?」

ザイン「……どんな性格だ……お前は……」

(9−P31

 

ルーク「……これで、実はアジトがもう一カ所あて、黒ずくめたちは動いてねえ、とか、実は、別の山だった、とかってオチだったりしよーもんなら、グレるぜ。オレは」

ミリーナ「それでまだぐれてなかったつもりなの?」

(9−P186

ルークも不憫よのう……。

 

シェーラ「『困ったもんねー』じゃありませんっ!」

    「どぉぉしてくれるんですかっ!?

     これじゃあ今晩眠るところもなくなっちゃったじゃありませんかぁぁぁっ!」

リナ「…いや……それはその……

   と……ともかく、困ったことがあれば相談乗るわよっ!」

シェーラ「あなたのせいで困ってるんですっ!家、どーしてくれるんですかっ!?」

リナ「……う……うーむ……

   そ、そーだっ!ゴーレムいっぱい作って、それで家の形になってもらう、とゆーことで……」

シェーラ「住みたくありませんっ!そんな不気味な家ッ!」

(9−P47~48

そうかなー。そういう家も、結構面白そうだと思うんだけど……。

 

リナ「……き……聞いてなかったの!?あんたはっ!?」

ガウリイ「いやぁ。はっはっは。」

    「ひょっとしたら聞いてたかもしんねーけど……ま、今はンなこと覚えてないから、結果的には同じかなー、なんて思って…」

リナ「にこやかに言うなぁぁぁぁっ!

   するってぇと何?ひょっとしてあんた、単にあたしが動いてるから、なーんも考えずに、いっしょにくっついて、なりゆきまかせに動いてたってこと!?」

ガウリイ「まあなー」

リナ「にこやかに言うなと言っとろうがぁぁぁっ!」

(9−P143

ガウリイのなりゆきまかせは、今に始まったことではないと思うのだが……。

 

リナ「……あのねえ……あたしがンな乱暴なことすると思う?」

ガウリイ「お前が乱暴なことしなかったことって……

     ―いや、いい。オレが悪かった。話続けてくれ」

(10−P27

 

ルーク「それじゃあ、ちょいとほとぼりが冷めるのを待って反撃だな」

リナ「なぁぁに手ぬるいこと言ってんのよ」「突入よ。今から」

(10−P165

 

ガウリイ「……ったく……物好きな……」

    「ま、いーか。

     何にしても、お前さんにはとことんつき合ってやるつもりだしな」

リナ「ありがと。自称保護者さん。―さてと、それじゃあー」

  「乗り込むわよっ!ガウリイっ!」

(10―P68~69

この調子でいつまでも……。

 

ルーク「古の秘宝を求め、数々の苦難を乗り越え、見つけ出す!

    これこそまさに男のロマンっ!

    ヒマな金持ちにシッポ振ってコキ使われる、そこいらの傭兵とかといっしょにするなよな」

リナ「とか言って、今は立派なラーヴァス代行の飼い犬」

ルーク「……しくしくしくしく……」

   「お……俺だってなあっ!好きであんな奴に雇われてるわけじゃねえっ!

    ただ……」

リナ「路銀が尽きたとか?」

(10−P106~107

 

ガウリイ「愛のドレイって、お前なー」

    「それじゃあ単に尻に敷かれてるだけじゃないか。情けないぞ。同じ男として」

ルーク「……あんたにだけは言われるすじあいはねーと思うが……」

ガウリイ「おいおい。かん違いするなよ。

     オレは別に、リナ、の尻に敷かれてるわけじゃあないぜ。

     単に、自分で考えて動いてないからそういうふうに見えるだけで」

(10−P107~108

 

リナ「なぁぁに言ってんのよ。今さらっ!忍び込むって言った時、ガウリイ、二つ返事でオーケーしたじゃないっ!」

ガウリイ「忍び込むとは聞いたけど、行き先が城とは聞いてねーぞっ!」

リナ「当たり前よ。言ってないもん」

ガウリイ「……なるほど……」

(10−P116

唯我独尊。

 

ルーク「こういうの見るとよ……人間キライになっちまいそーだぜ……」

ミリーナ「私も人間よ。そして、あなたも」

(10−P179

 

リナ「けどこれって……ここから竜破斬かなんかぶちかまして、城ごとぺち飛ばしたら楽なんだろーけど……だめ」

ガウリイ「いーわけないだろーがっ!」(略)

リナ「いや……ンなムキになって言わなくっても……

   じょーだんよ、じょーだん。

   誰かがオッケー出してくれたらラッキーかなー、くらいのつもりで言っただけよ」

ガウリイ「……誰かがオッケー出したら竜破斬ぶちかましたのか……?」

(10−P203~204

ガウリイ、スルドイ指摘。

 

ルーク「すげーっ!すげえぞっ!これっ!みんな魔法の道具だ!

    くくぅっ!このネックレスなんぞ、ミリーナがつけたらきれーだろーな」

リナ「すごひっ!とことんすごすぎるっ!

   くくうっ!このネックレスなんて、売り飛ばしたら高いでしょーねー」

(10−P236

それぞれ何を一番に置いているのかよくわかる……。

 

アリア「あなた……お噂に名高い、あのリナ=インバースさん……ですよね」

リナ「どーゆー噂かは、あえて聞かないけど……」

アリア「ほめてるんだかけなしてるんだか、よくわかんないような噂ばっかりですけど……」

(11−P12

 

ゾナゲイン「こら待てっ!待たぬなら……うー……

      待たぬなら、この町を破壊してもよいのだぞっ!」

ガウリイ「……何か言ってるぞ。あのじーさん」

リナ「ほっときゃいーのよ。歳取ると、人間誰だってグチっぽくなるもんなんだから」

(11−P28

 

リナ「だめよ、アリア。こーゆーテの奴は、いやならいや、って、はっきりしないと、どんどんつけ上がるから」

ディラール「……あたたたた…あんたは……ちょっとはっきりしすぎだと思うんだが……」

リナ「それがあたしのいいところっ!」

(11−P72

 

ディラール「……リ……リナ……インバース……

      いや、リナ=インバースさん……?」

リナ「……そーよ……」

ディラール「あのリナ=インバースさんですかっ!?」

リナ「……『あの』ってのがまたまた引っかかるけど…たぶんそのリナ=インバースよ」

ディラール「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!」

     「申し訳ありませんっ!知らぬことと言え、数々の無礼な言動っ!どーかお許しくださいっ!命だけはっ!

      路銀、全部さし出しますからっ!」

(11−P62

 

ガウリイ「まあまあ、そう心配するなって。オレなんかもずいぶん、こいつといっしょに旅してるけど……」

    「……いや……なんでもない……」

リナ「沈んだ口調で言うなぁぁぁぁぁっ!

   そいじゃあまるで、あたしといっしょに旅してて、ロクな目に遭わなかったみたいじゃないのっ!?」

ガウリイ「……聞くけどリナ……お前と旅してて、オレがいい目に遭ったことってあったか……?」

(11−P63~64

 

リナ「…けど、あれだけぽこぽこデーモンが出てくるんなら、いっそ町ごと吹っ飛ばしちゃった方が早いよーな気も……」

アリア「やめてくださいリナさんっ!それだけはっ!町にはまだ人もいるんですっ」

ディラール「そ……そうだぞっ!いくら敵を倒すためだっつっても……思い直せ!な!な!」

リナ「本気にしてどーすんのよっ!単なるカルい冗談よっ!」

ガウリイ「……そのわりには目がすわってたよーな……」

(11−P95~96

 

リナ「そんなことで……って言うけど……ヤな思い出のある町に行くってのに、いい気分はしないでしょーが。ふつー」

ガウリイ「何言ってんだ。それじゃあ今までに、『いい思い出』のある町ってあったか?」

リナ「……う゛……!」

ガウリイ「だろ?

     そんなこと気にしてたら、これから先、一生憂鬱だぞ。

     だから気にしない気にしない」

(12−P32~33

 

 

 

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