第二部 スバラシキ会話(3)
評議長「……ところでリナ=インバースどの……」
リナ「ヤです」
評議長「……まだ何も言ってないが……」
リナ「いやぁ、この話の流れで、あらためてフル・ネームで呼ばれたってことは、どぉ考えても、ややこしいことを頼まれるよーな気がひしひしとしたもんで……」
評議長「……あなたのご高名は常々聞き及んでおります」
(略)
リナ「はっはっはっはっ。だからさっきからヤだっつってるでしょーが」
評議長「わしは、きみならそれができると確信している」
リナ「……じゃ、あたしはそろそろ帰りますんで」
評議長「頼むぅぅぅっ!そこをなんとかぁぁぁぁっ!」
リナ「どわわわわわっ!しがみつくなぁぁぁぁっ!」
(14−
P17~p20)
ガウリイ「ふっ!甘いな!」
「いっぺんに四人も説明されて、オレがおぼえていられるわけがないじゃないか!」
リナ「いばるなぁぁぁぁっ!
いやまあ、たしかにそうだけど……
………って……
なら、その都度その都度、四人別々に説明したら、ちゃんと名前とかおぼえられるわけ?」
ガウリイ「……………」
リナ「………をィ………」
ガウリイ「……世の中って……無駄なことって多いよな」
リナ「いばって言うなぁぁぁっ!」
(14−
P27)
ライアン大神官「……な……!あなた『なんか』だと……無礼な……!」
リナ「あ、気にしないでください。
初対面の人間を、いきなり暗殺者呼ばわりするような無礼さに比べれば、『なんか』呼ばわりすることなんて、ぜんっぜん無礼でもなんでもありませんから」
(14−
P73~74)
ガウリイ「……なるほど……
単に、言われたから言い返した、ってわけじゃなかったんだ」
リナ「ふっ。とーぜんよ。
ちゃんと考えて言ってるのよ。あたしは」
ガウリイ「……今の『ふっ』ってのは、なんとなく、ちょっと怪しいような気が……」
リナ「気のせいよっ!それはっ!」
(14−
P75)
リナ「きりきり白状してもらいましょうか。
あんたたちを雇ってるのは誰なのか」
ごろつき「……いやだ……と言ったら……?」
リナ「爆煙舞(バースト・ロンド)」
「こーなる。
……って……おーい、聞いてる?」
ごろつき「……聞い……てる……」
リナ「依頼人は」
ごろつき「……西の……ブラン……の……旦那……」
リナ「うみゅっ!ご協力ありがたうっ!」
(14−
P58)
メフィ「……そ……それはともかく……
なんだってふところにスリッパなんて持ってるんですか!?
人間ってわかりませんわ」
リナ「持ってるといろいろ便利だからよっ!」
メフィ「なるほど。たしかにそれは便利そうですわね。ミルガズィアおじさま」
ミルガズィア「うむ。我々も今度試してみるか」
メフィ「人間もたまにはいいことを言いますわね」
(15−
P42~43)
ミルガズィア「しかし実際、その手がかりを探す法さえ見当がつかぬとなれば……」
リナ「なら、取るべき方法はただ一つ、ね」
ミルガズィア「ほう、どのような?」
リナ「もぉそのことは忘れて楽しく生きてみる」
(15−
P49)
リナ「あたしとガウリイが、十日ほど前に行った街なんて、とことん寒かったわよ」
メフィ「あら、それはただ単に、あなたが冷え性なだけじゃあないの?」
リナ「違うわぁぁぁっ!
どれくらい寒かったか、とゆーと……そーね……
ミルガズィアさんの飛ばすギャグの寒さを六十くらいだとすると……」
ミルガズィア「ちょっと待て。人間」
リナ「あの寒さは、二
.七はあったわね」メフィ?「小数付きッ!?」
ミルガズィア「待て!どういう意味だ人間よ!?」
(15−
P45~46)
ガウリイ「そんなわけないだろ。
今のひとは、『落ち着いたものごしで』『軽い食事をして』って言ってたろ。
どっちもリナのキャラクターに合わないだろ?」
メフィ「そういえば確かに……」
ミルガズィア「同感だな」
(15−
P77)二人とも、どういう目でリナを見てるんだろう……?
リナは、とりあえずミルガズィアさんの前では、おおむね礼儀正しく振る舞っていたと思うんだが。
ガウリイ「―おお!
そう言えばそんな話してたような!」
リナ「……珍しくおぼえてたわね」
ガウリイ「たしか、ピーマンのカケラ、間違って口に入れちまった時に、ちょうど話してたから」
(15−
P88)なるほどー……じゃあ、ガウリイに何かを覚えさせるときは、口の中にピーマンをほうりこめばいいんだな!(笑)
ブラドゥ「オトモダチが倒された、その悲しみを怒りに変えて敵を討つー
そういうオハナシって、大好きなんだろ?きみたちって?」
リナ「……どっちかっていうと……『仲間を見殺しにした二流悪役が、ミもフタもなく返り討ち』って話の方が好きね。笑えるから」
(15−
P143)
リナ「……こ……これがあの……!」
「伝説のー温室!」
ルビア「……伝説……って……」
リナ「ねえ!近づいていい!?近づいていい!?」
ガウリイ「近づいた時って息とか止めなくてもいいのか!?」
ルビア「……ええ……かまいませんけど……」
ガウリイ「……な……なあ……!
さわってもいいかっ!?」
リナ「なんのっ!あたしなんか許可ももらわずに触っちゃうわよっ!
ていっ!」
ガウリイ「ああっ!じゃあオレもっ!」
リナ「……くっくっくっくっ……
触っちゃったわね……ガウリイ……」
ガウリイ「なんだよリナ、お前だって今さわっただろ!?」
リナ「甘いっ!あたしは手袋してんのよっ!」
ガウリイ「オレだって……
……って、ああっ!?
オレの手袋は指先が出てるッ!
はッ……!これは罠ッ!?」
リナ「くはははははははっ!
かかったわね ガウリイ!
呪うなら、自らの愚かさを呪うのね!
許可を得ることなく、じかに温室に触れた!
その代償がどれほどのものか、その身をもって知るがいいわっ!」
(15−
P97~p100)
リナ「ええっ!?いいのっ!?
あとで入場料とか請求しないっ!?」
ルビア「しませんしません」
ガウリイ「入っても、祟りとかないよな!?」
ルビア「ありませんありません」
リナ・ガウリイ「うををををををををッ!」
(15−
P101)
リナ「くくぅっ!なんかこの中に生えてるってだけで、草花も、こぉ、特別ってゆーか、高貴な感じがするわねっ!
ほら!これなんかっ!
葉の曲線とかがなんともたおやかでっ!」
ルビア「リナさん、それ、雑草」
(15−
P102)
メフィ「降魔戦争のー竜を滅せし者(ドラゴンスレイヤー)!?」
ゼロス「猛々しい二つ名は、あまり好きじゃあありません。
僕のことは、『謎の神官』とか『正体不明の好青年』とか呼んでいただけるとうれしいですね」
リナ「もしくは『後ろ姿がごきぶり似』とか、『パシリ魔族』って呼び方もあるわね」
(略)
ミルガズィア「何を企む?パシリ魔族よ?」
(15−
P130~131)
ガウリイ「……リナ……」
「泣いてるのか?」
リナ「見ればわかるでしょ?泣いてなんかいないわよ」
ガウリイ「……ああ……見ればわかる……泣いてる……」
リナ「……あのねぇ……目……悪いんじゃないのっ……どこがっ……」
「……悪かったわね……泣いてるわよ……」
(15−
P250~251)
リナ「……あ……あのねぇガウリイ……
あんた……自分が何言ってんのか……
それがどーいう意味かわかって言ってんのっ!?」
ガウリイ「ああ……そのつもりだ」
リナ「……え……?」
ガウリイ「前に、郷里のゼフィーリアはブドウの名産地だ、って言ってただろ?
ほら、今、ちょうどそういう季節だし」
リナ「食欲(そっち)かぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
(15−
P258)「わかって言ってる」に一票。