世界を回る

 

 

 ここでは、セフィーロの精獣や魔神、そしてセフィーロと三国の距離などを考察していきたいと思う。

 まず、ランティスの馬(精獣)について。

 馬の時速は60km~70km(最大で80kmぐらい)らしい。

 ランティスの馬の速度も、地球の馬とあまり変わらないように見えるが、一応精獣ということを考慮に入れ、ランティスの馬は時速70km~80kmと仮定。
 次に、魔神だが、どうも外から、及び中からの双方の視点を通して見た感じからすると、
FTOと違って、圧倒的に速い、というわけではなさそうだ。
 原作で初めてランティスを乗せた黒馬と遭遇した時、追いかけようとして少ししか差を詰められなかったし、あまり、地球の自動車と変わらないように見える。

 時速80km~100kmぐらいだろう。

 ちなみに、FTO 開発室の考察では、FTO の時速は72000kmにも達するという驚異の結果が出ている。

 

 あと、第二部では、セフィーロからある程度距離をとったところに停泊している三国の移動兵器が、隙を見てはセフィーロに接近し、その都度それを魔法騎士が迎え撃つ、という様式ができているが、この時、三国の移動兵器は、セフィーロからどのぐらい距離をとったところに停泊しているのだろうか。

 ここで参考になるのがアニメ29話である。

 この話では、イーグルにさらわれた光を、その五分ほど後にランティスが黒馬で追いかけ、NSXに乗り込んでいるから、これをもとに考えることができる。

 別項で考察したセフィーロ時間経過に沿うなら、イーグルのくつろぎ具合から考えて、ランティスがNSXに辿り着くまで約2時間半。
 必死に先を急ぐランティスの黒馬は、時速
80kmで走っていたと考え、この間NSXが動いていないとすれば、セフィーロの地表からNSXまでは、約200km

 ちなみに、この時は魔神から敵接近の意味での危険信号は出なかったから、200kmよりももっと近づかないと危険信号は出ないのだろう。
 それにしても、魔神から危険信号が出される基準というのは一体どうなっているのだろうか。
 他の例からいくと、魔神に乗った瞬間に相手を肉眼で見ることができる時というのが多いようだし、
25話で魔神がNSXまで15分ぐらいかかりそうだったところを見てもせいぜい20kmといったところか。
 しかし、たまに童夢が城の真正面に来ていても何の反応もなかったりするから、魔神の危険信号というのも、あまりあてにならない。

 ところで、この時(29)、光が意識を失ってすぐに城を出たセレスとウィンダムは、ランティスよりも到着が遅れた。
 いくらなんでも馬より魔神が遅いとは考えにくいから、正確な場所がよくわからなかったのかもしれない。

 しかし、そうすると、この時二人は一体どこを目指して飛んでいたのだろうか。
 未だ、
NSXの影すら見えなかったが……。

 ひょっとすると、ノヴァの気配を光の気配と誤認して、そちらに向かってえんえんと飛び続けていたのかもしれない。
 実際、二人が到着したのは、光が瞬間移動した先の、セフィーロのどこかだったのだから。

 だが、これは、彼らがそこまで見越してそこへ行ったのか、それとも単に間違えただけなのか…それはわからない。

 

 さて、一通り、主な乗り物の速度を考えたところで、次はセフィーロと三国の距離について考えたいと思う。

 セフィーロの上空を見上げると、そこには一際強い光を放つ3つの光。

 ちなみに、金星が地球に最も接近した時の距離が4200kmで、写真からすると、ちょうどセフィーロから三国を見た時のような大きさの輝きに見える。

 ただ、セフィーロでは、三国の形までみてとれる時がある。もっとも、それはいずれも城の中から見た時で、これがクレフの魔法によるものかどうかはわからない。
 もし、クレフの魔法ではなく、肉眼でここまではっきりと見えるとしたら、セフィーロと三国との距離は、せいぜい地球と月ぐらいの距離だということになろう。

 ちなみに、地球から月までの距離は38万km

 これだけでは、ちょっと判断できない。

 三国の乗り物の移動速度も考慮に入れる必要が出てくる。

 地球のロケットを参考にしよう。

 スペースシャトルの時速は、28440km
「道」を作りながらということで、1日12時間進むとすると、1日に
341280km進むことになる。
月まで約一日。金星までだと約123日。

また、このほど冥王星へと打ち出された無人探査機ニューホライズンズの平均時速は58000km
1日12時間進んで、
696000km
月まで半日もかからない。金星まで約60日。

 三国からセフィーロまで、どれだけの時間がかかったのかという描写はほとんどないが、アスカの「やっと着いたのじゃ」「もう着かないのかと思ったぞ」というセリフから考えると、童夢の速度でもかなりかかるのだろう。

 だから、いくらなんでもセフィーロまで一日ということはあるまい。
 アスカの気の短そうな性格を考慮にいれても、一ヶ月ぐらいはかかっていそうな気がする。
 事実チャンアンも、「セフィーロまではかなり遠い」と言っていた。

 となると、やはり地球から金星並の距離か。

 アスカの発言に加え、イーグルの病気のことを考えても、2〜4ヶ月というのは妥当に思える。

 ただ、そうなると、気になるのは旅人の存在。

 ランティスは、精獣(馬)で旅をしているが、先ほど書いたように、これの時速はせいぜい70km~80km
 24時間ぶっ通しで走り続けても、何十年もかかる距離だ。

 だが、仮に月までだとしても、半年以上はかかるのだ。休憩などを入れたらもっとだろう。
 いや、そもそも、一日二日ならともかく、あのような何もない空間を、何ヶ月も旅し続けることなど可能だろうか。
 ランティスが桁外れに頑丈だということも考えられないわけではないが、旅人はランティスだけではないのだ。

 もしかすると、旅人専用の「道」や乗り物があり、少人数ならそれなりの速度で運ぶことができるのかもしれない。
 そうでも考えなければ、説明がつかない。

 たとえば、アニメ「星の王子様」では、王子様は流星群につかまって地球へやってきたが、それと同じように、「レイアース」の世界の旅人も、流星群(のようなもの)を利用して、国と国とを行き来しているのではないだろうか。
 旅人は、流星群の通り道へと赴き、そこで目的地の方向に向かう流星群をつかまえ、適当なところで降りる。

 そう考えれば、ランティスが、イーグルよりも早くセフィーロにつけたことも、また、旅人の行き来は可能なのに戦艦の行き来には「道」が必要なことにも説明がつく。

 三国との距離は、地球から金星並と考えていいだろう。

 ……こういう考察をすると、なかなか面白い説が浮かぶものだ。

 さて、最後に、この考察で、わりとはっきり結論の出たものをまとめてみよう。

 

ランティスの黒馬

時速70~80km

魔神

時速80~100km

FTO

時速72000km

セフィーロと三国の距離

4200km

セフィーロまでの時間

約2〜4ヶ月

 

 

 

2006.6.25

 

 

 

戻る

 

 

 

inserted by FC2 system