セフィーロでの時間経過

魔法騎士の長い一日　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

　ここでは、第二部で、光達がセフィーロに招喚されてから、どのぐらい時間が経過したのかを考えてみようと思う。

　セフィーロの空は始終暗く、昼夜の区別もつきにくいが、とりあえず、一日を２４時間とし、オートザム時間も地球時間とほぼ同じと考え、検証していきたいと思う。

＜アニメ＞

　

一日目　（２１話～２６話）
夕方　(21~23話)
東京→セフィーロ		21話
クレフ、プレセアと再会し、武器・防具をもらう		22話
魔法騎士VS.FTO カルディナ達と再会、ランティス登場		22~23話
夜　(24～26話)
24:00前	海はクレフ、風はフェリオ、光はランティスと心を通わせる	24話
24:00後	NSX甲板にて、イーグルと対面	25話
	VS.ファーレンの獅子舞	26話

二日目　（２７話～３７話）
午前　(27~28話)
部屋でお茶を飲む光達→王冠の部屋へ地震が起き、セフィーロの一部が失われる。				27話
午後　(28~32話)
13:00~ 14:30	光とランティスの危険な旅			28話
16:00~ 16:30	光、NSXで目覚め、イーグルとお茶を飲む			29話
17:00	にらみ合うイーグルとランティスのもとに扉を破ったジェオ達が駆けつけ､ランティス去る (異空間でノヴァと戦い､剣を折られる) *1			30話
18:00~ 18:30	お風呂に入る			31話
18:45~ 19:30	海・風、ファーレン・チゼータと戦い敵中に落ちる			32話
*夜 (33~37話) 2**
20:00~23:00		光、剣を甦らせる	33~37話
20:30	海・風、目覚めるイーグル、吐血			34話
21:00~ 22:15	海とタータ・タトラの野望			35話
21:15~ 22:30	風とアスカの弓勝負			36話
22:00	セフィーロで地震(廊下を走るランティス)
23:00	デボネア出現､クレフにより全員城にワープ。光の剣、復活。そこにランティスが駆けつける。			37話

三日目　(３８話～４８話)
深夜～明け方　(38~39話)
4:00~ 5:30	イーグル・セフィーロ城総攻撃セフィーロ城大混戦		38~39話
*午後 (40~47話) 3**
イーグル、光、セフィーロ城にて目覚める			40話
13:00~ 15:00	魔法騎士とひとときの安らぎノヴァとの戦いと魔物の正体		40~41話
16:00~ 17:00	巨大サンユンVS.NSX イーグル、咳き込む		42話
17:00~ 18:00	王冠の部屋と柱の記憶		43話
夜
19:30~ 20:00	真剣勝負!海VS.タータ・タトラ	44話
	ランティスとクレフの会話	44~45話
20:00~ 21:00	光VS.セビル		45~46話
20:00~ 20:30	ランティスVS.アルバ →ランティス、ノヴァにさらわれる		45話
20:30~ 21:00	魔法騎士VS.アルバ		46話
21:00~ 22:00	イーグルと光の会話（海と風、皆と走って城内を移動。ティータイムあり）		46話
22:30~ 23:00	イーグルと光、クレフに対面		47話
23:30	イーグル、NSXに帰還		47話
24:00	イーグル、爆死		48話

四日目　（４９話）

1:00

光、ノヴァを迎え入れる

アルシオーネからデボネアの居場所を聞き出す

４９話

2:00~
6:00

VS.デボネア

セフィーロ、生まれ変わる

*1 ノヴァの作った異空間にいる間は、時間は経過していないものとみなす。

*2 35話から38話まで、イーグルは６時間の睡眠をとる。
　これを、21:00~翌3:00のことと仮定する。

*3 NSXの修理時間に関するザズの言により、43話から47話まで、
　少なくとも３時間以上経過している。

　脚本集の対談に、「第二部では、魔法騎士達がセフィーロに召喚されてから一週間たっていない」とあるのを見て、このように調べてみたのだが、本当に、その通りだった。もちろん、推測に頼る部分も多いのだが、それでもせいぜい３～４日。一週間たっていないことは確かである。
　しかし、調べてみて驚いたのだが、魔法騎士達の睡眠時間は、あまりにも少なすぎやしないだろうか。そのわりには、皆疲れた様子も見せず、元気である。特にクレフは、一体いつ寝ているのか。まさか、倒れるまで、ずっと徹夜していたのだろうか。であれば、倒れるのも無理はないと思われる。

　あと、気になるのは、イーグルの病気の進行速度。登場時は気軽に魔法騎士達に「ご挨拶」に出かけるほどの余裕があるのに、４８話では、ろくに戦うこともできないくらい症状がひどくなってしまっている。
　時間でいえば、イーグルが吐血したのは、わかっているだけで、

２日目　２０：３０

３日目　１６：００　２２：００　２３：３０～２４：００

である。

　特に３日目は、夜明けのセフィーロ城総攻撃や、夕方のランティスとの戦いでは何ともなかったのに、２２時以降、急速にその頻度が上がっている。
　セフィーロ攻略を命じられた日に発病して、ここまで悪くなるのだから、この病気の進行速度が尋常でないのは確かだろうが、これは、あまりにも急すぎる。もっとも、急だったからこそ、イーグルも油断して、当初は魔法騎士にご挨拶をしたりなど、悠長に構えていたのかもしれないが。

　しかし、もしかすると、イーグルは、発作を薬か何かで抑えていただけで、既に病は抜き差しならないところまで悪化していたのかもしれない。セフィーロ城にいる間はその治療を受けることができなかったため、夜には薬の効果が切れてしまい、そのまま出撃したため、４８話では何度も血を吐いてしまったのかも。
　つまり、イーグルは、薬で発作を抑えているだけで、本来はあれほど悪かったと……もう、とても戦える状態ではないのを、薬で無理矢理抑えて、戦っていたのだと……。
　そう考えると、何だか泣けてくる。

＜原作＞

一日目
夕方
東京→セフィーロ	第一巻
クレフ、プレセアと再会し、武器・防具をもらう
魔法騎士VS.FTO→ランティス登場カルディナ達と再会
夜
海はクレフ、風はフェリオ、光はランティスと心を通わせる	第一巻

二日目
午前
部屋でお茶を飲む光達 →地震が起き、セフィーロの一部が失われる。光達、クレフから、「柱への道」の話を聞く。セフィーロの過去に想いを馳せるランティス		第一巻
魔法騎士VS.ファーレンVS.チゼータ		第二巻
午後
13:00	光達、セフィーロ城へ帰還城外へ出ようとしていたランティスと遭遇イーグル、目覚める	第二巻
14:00~ 15:00	イーグルとジェオ、ミーティング光達、カルディナらと話す
16:00~ 17:00	光、お腹がすいてせつなくなる魔法騎士VS.ファーレン（海は、「氷の刃」を覚えた）
17:00~ 17:30	イーグル、ファーレン・チゼータの道を貫くイーグルと光、初めて互いを認識する
18:00	魔法騎士、セフィーロ城へ帰還光、意識を失う
20:00	光、意識を取りもどす	第三巻

三日目
午前
イーグル、ファーレン・チゼータと交渉光達、セフィーロ城の外を探索	第三巻
午後
イーグル､ファーレン･チゼータとの間に戦端を開く *4 「柱への道」が開かれ、新たな柱が誕生。その願いにより、セフィーロは、柱のない世界へと生まれ変わる	第三巻

*4 イーグルは、ファーレン・チゼータと交渉した３時間後に戦端を開いた。

　原作では、アニメほど慌ただしくはないようだ。
　それでも、召喚されてから三日と経っておらず、その日数は、アニメよりもさらに短い。
　ただ、二日目と三日目の区切りがよくわからない。
　三日目としてある出来事は、全て二日目の出来事かもしれないのだが、そうすると、光はわざわざ真夜中に城外の視察へ出かけることとなり、それがやや不自然なため、このあたりで区切りをつけた。

　第一部より第二部の方が内容が濃く、長い時間が経っているような気がするが（実際、アニメでは第二部の方が話数が多い）、第二部は非常に短い間の出来事であり、セフィーロにいた日数は、第一部の方が遙かに長い。しかし、それでけに、第二部のセフィーロで過ごした日は、最も充実した、忘れられない日になったことだろう。

２００６．５．３０

戻る