FTO開発室

 

 

オートザム軍

 イーグルが戦う姿勢を見せた時のチゼータ・ファーレンの人々の驚きようからすると、オートザム軍は、近隣諸国でも、その勇名を轟かせているらしい。
 実際、この二国を同時に相手にしながら、オートザムは圧倒的に有利であり、軍備も充実している。

 軍には、コマンダー(指揮官)、サブコマンダー、メカニック、ファイターなどの職業がある。

 ちなみに、オートザムの兵士には、男性しかいない。
 ベレー帽(のようなもの)、ゴーグル、レーザーソードが標準装備。プロテクターも。
 装備は共通だが、部署によって制服の色が変えられている。
 警備兵はモスグリーン、オペレーターはカーキ色。

 

兵器

レーザーソード

 腕に直接装備するもの(イーグル使用)と、普通の剣と同じく手に持って使うもの(一般兵使用)がある。
もっとも、イーグルのものは、レーザーソード以外の機能も多数備わっているような気がするが…。
 刃の長さは伸縮自在で、鞭のように使うこともできる。

ビームサーベル

 ジェオ、ザズ使用。レーザーソードとの違いは不明。

バッテリーパック

 普通は一つだが、ジェオは五つ装備している。
 レーザーソードのエネルギーなどに使うらしい。

長い銃のような武器

 かなり威力がありそうだ。
 ランティスが使ったことがある…らしい。
 ランティスは、自分の背丈ほどもあるこれを、軽々と肩に担いでいた。

 艦内警備の兵士が持つ。
 艦内で使いやすいように、銃身を短くしてある。
 レーザーソードとは別にこれを持っているところからすると、かなり射程距離が長いのか、それとも威力が高いのか。

ビーム砲

 大口径で、ファイターメカ(GTOなど)が装備する。
 連射はできないが、収束させて撃つビームの破壊力は高い。

ゴーグル

 FTOなどに接続。戦闘データなどの表示ができる。

防御シールド

 四機一組で、ファイターメカの前に展開し、バリアをはる。
 童夢やブラヴァーダの攻撃も軽く防ぐが、ランティスの雷衡撃射は防げなかった。

ハンドコンピュータ

 武器と兼用。イーグルの靴底に隠してあった。
 手の甲に装着して使う。
 オートマッピングシステム付で、ホログラムのマップ画面が空中に出る。まだ行っていないところも表示されていたが、赤外線や超音波のようなものを使っているのだろうか。
 武器としては、レーザーソードほどの威力はないものの、ビームが出せる。小型爆弾も仕込まれている。

小型爆弾

 ビー玉ほどの大きさながら、なかなかの破壊力。
 アニメ43話でイーグルが攪乱に使用した。
 即座に爆発したり、時間をおいて爆発したりするところを見ると、時限装置もついているのかもしれない。ハンドコンピューターを通じて、仕掛ける時に「何分後」とでも念じればその通りになるのだろうか。
 ……オートザムの科学力、畏るべし。

 

NSX

 機械国オートザムの技術の粋を集めた、難攻不落の巨大戦艦。
 緑を基調にした曲線の機体には、無数のミサイル・ビーム砲台があり、威圧感を与えている。
 また艦内には、
FTO などの戦闘マシーンを収容。

甲板

 魔神が三体並んで立てるほど広い。
 上部甲板の下には、多くの砲塔が収納されている。
 通常の移動時には、破損しやすい砲塔を装甲の下に収納する。
 なお、砲塔は、両側の翼の部分など、艦橋以外の場所にも多数収納されている。

ラグナ砲

 NSXの艦首に装備されている、超大型のビーム砲。
 一度に大量のエネルギーが必要なため、連射することはできない。
 発射の時には、艦の下部にある動力炉からケーブルを使ってエネルギーを集める必要がある。

FTO発進口

 FTO は専用の発進口を持つ。発進口は艦橋の真下にある。

GTO発進口

 発進口は甲板上にある。
 格納庫内には数機のマシーンが収納されている。

艦橋

 NSXの頭脳ともいうべき場所で、司令官や多くのオペレーター達がいる。ちなみに、司令官席は艦橋上部にある。

エアバイク通路

 広いNSX艦内を迅速に移動するため、エアバイク用の通路が設けられている。かなりスピードが出せる。
 それはそうと、アニメ35話では、イーグルの部屋に急ぎ向かうザズが、走らずに早歩きをしていたが、「艦内を走らないように」という規則でもあるのだろうか。

ミーティング・ルーム

 空中可動式の椅子と、巨大なホログラムモニターがある。

イーグルの部屋

 入口には指紋検査機。
 室内は広く、巨大なスクリーンがある。…が、天井は意外と脆いようだ。
 作戦会議と称してジェオはよくここに来るため、ジェオ専用のお菓子が置いてあるが、いつの間にかなくなっていることも…。

ジェオの部屋

 テーブルの上には通信機があるのみで、部屋の中は整理されている。
 各所の棚や引き出しの中にはお菓子が隠されているらしい。
 …が、イーグルには筒抜けのようである。

 

ファイターメカ

FTO

 量産タイプは、重厚で大きな翼が広がっている(翼は着脱可能)
 コクピットには操縦機械類がなく、パイロットの思考で動かす。
 右手にレーザーソード、左手にバルカン砲を装備。ビーム砲もあり。また、肩の部分には、一機で童夢・ブラヴァーダを圧倒できるほどのミサイルが内蔵されている。
 コクピットは腹部にあるが、あまり広くはない。

GTO

 全身グリーンで塗装され、FTOよりも軍用兵器としての雰囲気が強い。ジェオのGTOは特別チューン。
 両肩からアンカーを撃ち出すことができる。

 

FTO(イーグル専用)

 イーグルの乗るカスタマイズ・マシーン。

 イーグル専用のFTOのデザインは、機体の膝から下と、首から上が変更され、GTOに比べると、武装・機動能力ともに高い能力を持つ。

 軽量化とスピードを第一に考えた機体で、オートザムでは無敗を誇っていた。手にイーグルとお揃いのレーザーソードがついており、バルカン、ビームなどの発射ができる。いつも、おとなしいイーグルも、このFTOに乗ると、性格が豹変するらしい。

 なお、アニメ34話のオートザムの回想場面からすると、FTO の格納庫はかなり広く、周辺に樹木もたくさん植えられている…のかもしれない。

速度

 FTOの特徴は、なんといってもそのスピードにある。
 白い軌跡を描いて飛ぶ様は、まさに流星のごとし。
 初めて魔法騎士達の前に現れた時も、―遠くで何かが光って、あっと思った時にはもう目の前に来ていた―という感じだった。
 29話で光をさらったイーグルが、それをすぐに察知して追いかけた魔神、そして5分ほど間を置いて追ったランティスを大きく引き離し、ランティスが
NSXに辿りついた時には、既に一通りの調査を終え、すっかりくつろいでお茶を飲んでいたーというところからしても、FTO のスピードがいかにずば抜けたものであるかがわかるだろう。
 いったいどのぐらい速いのか。

 FTO初登場時の、魔神とNSXの距離を20kmぐらい(魔神でNSXまで15分ぐらいかかりそうだったから。魔神は時速80kmと仮定)とすると、FTOは一秒で20km…時速72000km!!?
 …畏るべしFTO
 ちなみに、現在の地球で、有人飛行の最高速度は、時速
7274kmらしい。

 さすがイーグルの乗るメカ、戦闘スタイルもイーグルそっくりで、とてもかっこいい。ザズが騒ぐのも道理である。

シールド強度

 アニメでは、イーグルが静かに「シールド」と呟くと、目の前にシールドが現れ、敵の攻撃をいともたやすく跳ね返す。実にかっこいい。しかし、もちろんシールドとて完璧ではなく、レイアースの攻撃で破れることもしばしば。
 シールドの強度は、一体どのぐらいなのだろうか。

 ここでちょっと、シールドの活躍場面をまとめてみたい。

22話(魔法騎士と初対決)
  →セレスの剣はたやすく凌ぐが、炎の矢に破られる。

28話(VS.レイアース)
  →剣、炎の矢、ともに防ぐが、炎を発した剣攻撃に破られる

38話(セフィーロ城総攻撃)
  →パワーアップした光の剣の白い衝撃波による攻撃を凌ぐ。
   生身の戦いでも、イーグル、同様に防ぐ。
   ちなみに、
GTOのシールドでは防ぎきれなかった。

 

 光の攻撃力が上がっているのに、後の方が攻撃を防いでいるのは、それだけ本気になったということだろう。
 つまり、それまでは、本気を出していなかった。
 精神力を使いすぎないよう、一度に使える値に制限をつけていたが、徐々にそれを緩め、最後には制限を外した――というところだろうか。

 制限を解除したFTOのシールドは、魔法騎士のいかなる攻撃をも寄せ付けない、最強のシールドだったのだ。

 

 

 

2006.6.20

 

 

 

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