「案外ひとりでリーザス村に帰っちまったのかもな。

　なにも言わずに出てったのは　別れがつらいからとかさ…。

　うーん　ゼシカにかぎって　そんなのあるわけないか」

「やっぱ　ゼシカがオレらに何も言わずに出てくわけねーよな。
　ったく　世話かけやがって。

　カタキ討ちがすめば　オレはひとりで旅に出る予定だったんだが……。

　ゼシカを探し出すまでは　一緒にいてやるとすっかな」

口ではあれこれ言ってるけど、面倒見いいじゃないか…。
＃まあ、もしここで勝手に抜けたら恨むけど。

「打倒ドルマゲスという悲願を　オレたちはついに達成したんだ。

　だが　ヤツを倒しても　姫様とトロデ王の呪いは解けずじまいさ。
　理由がさっぱり分からねーよ。

　しかもこんなときに　ゼシカがいなくなったときたもんだ。
　いったい　どうすりゃいいんだ？」

苦難の旅はまだまだ続く…。

「喜びもつかのまか…。
　もうちぃとばかし　勝利の美酒に酔いしれていたかったんだがな。

　ゼシカのせいで　せっかくの酔いも　きれいさっぱりさめちまったぜ」

「あちこち考えなしに探すより　ゼシカのいなくなった
　サザンビークで　聞き込みをすべきだと思うぜ。

　探し回るのは聞き込みのあとでも　おそくはないだろうよ」

「ここがゼシカの出身地？
　でも残念ながら　ここにはゼシカはいなさそうだぜ。

　…なんでそんなことがわかるかって？

　う〜〜〜〜〜ん……………。

　…勘かな」

そんなことがわかるなんて、すごいぞ、ククール！！
それだけ勘が発達していながら、占いの類を信じないというのもすごいけど。
＃それとも、その勘は美女にのみ適用されるのだろうか…？

「マイエラ修道院の近くの船着場から　定期船に乗ると
　たしかこの辺りに着くんだったな。

　……こんなところ　めったに来ないが　何か楽しいものでもあるのか？」

…いや、このあたりで散歩するのも悪くないかなー、と…。

「世の中　高い建物を見ると　登らずにいられない人種がいるらしい。
　オレなら　ごめんこうむりたいがな」

あの…何がおっしゃりたいんでしょうか、ククールさん……？
はっきりおっしゃってください。ちなみに私は猫でも煙でもありませんよ。

「いなくなる前に　ゼシカが姫様に何か伝言でも残していれば
　ここで聞けるんだが……。

　いくらなんでも　ゼシカがそんな遠回しなこと　するわけねえか」

わからないぞ。書き置きを残していったことあるし……。

「ドルマゲスを倒せたのも　ここのじいさんのおかげだから
　ひと言礼を言いたい気持ちも分かるぜ。

　だけど今は　ゼシカの足取りを追うことに全力をつくそうぜ」

「誰だか知らねえが 助かるぜ。 門を こじ開ける手間が はぶけたんだ。
　ありがたく　通らせてもらおうぜ。」

実際、こうならなければこの関所は通れなかったから、その意味では確かに助かった。
＃しかし、他人の家に勝手に入って物を盗んだりツボを割ったりすることには
躊躇しないのに、関所破りをやらないのは何故なのだろう。

「もともと この旅は さほど やる気があったってわけでも ないんだが……
　ゼシカが いなくなったんじゃ テンションが 下がりっぱなしだ。
　はっきり言って　もうマイナスだな。」

戦闘がきつくなったのは、単にゼシカの戦力が抜けたというだけでなく、ククールのテンションが下がったからなのか！？
ゼシカは存在自体が、ククールの不思議なタンバリンだったのか……。

「こんな所に　こんな栄えた町があるとは知らなかったな。

　…ってどうやら　そんなことに感心してられるような状況じゃなさそうだ」

まったく行く先々で、トラブルばかり……。

「あれはまちがいなく　ゼシカだったな…。
　いったい何が　起こってやがるんだ…？」

ラプソーン復活の序章。

「クラン・スピネルなあ？
　とにかくそいつを手に入れるまで　がんばってみるとするか？

　今じゃ　オレたちとゼシカとの接点は　あのハワードって
　おっさんしかいなくなっちまったわけだしな」

どうせなら別の人物を接点にしてほしかったよ……。

「あの怖いゼシカは　オレらを見て　たしか　もう来たの？
　とか言ったよな。

　つまり　オレらが来るのは織り込み済みだったってことか？
　まったく　何が起こってやがるやらな。

　…と　考えても仕方ない。石のつるぎをもらったんだろ？

　だったらそのつるぎで門が開くとかいう北の塔に　さっさと行ってみるとしようぜ」

…彼女は何故、我々の寝込みを襲おうとしなかったんだろう？
様々なセリフからしても、いずれ戦うつもりだったとしか思えないが……。

「…あのドルマゲスおじさんをやっつけりゃあ
　しばらくはゆっくりできると思ったんだがな…。

　ゆっくりするどころか　問題が増えやがった。
　まったくこのメンバーといると　ろくなことねえな」

疫病神は誰だ？

「今　この先に用はないだろ？
　ゼシカのことも気になるし　寄り道は後にしてくれよ」

は〜〜〜い……。

「それでなくてもここって　海面から見れば相当高いよな？
　そんな場所に　こんな塔とは……。

　ひょっとしたら　てっぺんじゃ雲にも手が届くかもな」

なかなかロマンチスト？
＃天空城とかに行ったら、意外とククールが一番はしゃぐかも…。

「お宝なんてもんは　かわい子ちゃんとおんなじでな。

　手に入れる苦労が大きいほど　手にした時の満足感も大きいのさ。
　さあ　めげずに　次行こうぜ」

ど…どうしたんだククール！？
あの面倒くさがり屋の君が、この展開に不平一つ言わないなんて！！
＃これも、ゼシカがらみだからか…？

「次に行くべき場所は　大体わかったな？

　…はあ？わからねえって？　おいおい　しっかりしてくれよ。
　もう一度ゆっくり考えてみるんだな。」

「今さらこんなところで油売ってても　時間のムダだぜ？

　行くんなら　もっと核心をついた場所に行かなきゃな」

村の人に許可とかとらなくていいのだろうか…？

「オレたちが次に何をするべきか　○○には　ばっちりわかってるみたいだな。

　さあ　行こうぜ。１秒でも早く　ゼシカを魔の手から救ってやらなきゃな」

今回は、めずらしくやる気。

「一度は登った塔なんだろ？
　だったらためらわないで　ガンガン登っていこうぜ！！」

もう最短コースは作ってあるし、地図がなくてもガンガン行けるぞ！！
＃あの日の苦労が嘘のよう…。

「ヒュー…。ちょっとビビッたぜ。リーザスって女性　あんなに美人とはな。

　それを最初からわかってりゃあ　花束のひとつも用意できたんだが…　ま　いっか」

私もびっくりした……。さすがゼシカのご先祖様。

「まずは目的達成だな。

　さあ　次を急がないと　怖い怖いゼシカちゃんが
　あのデブを殺っちまうかもしれないぜ」

それはそれでいいかもしれない…と、この時点では一瞬思ってしまった。

「なにはともあれ　リブルアーチだ。急ぐぞ」

「この村に用なのか？それほど時間はないぞ。グズグズするなよ！」

「にしても　クラン・スピネルが生み出した結界で
　ゼシカを死なせちまったんじゃ　元も子もないな。

　ここから先は　注意深く　バランスよく
　物事に対処していかなきゃならなそうだな」

幸いハワードがうまくやってくれたようで。…偶然だろうけど。

「…やれやれ。とうとう衛兵にされちまったか」

こうなったらもう笑うしかない。

「やっと来たか！いいタイミングだぜ！」

さあ、ボス戦だ！！テンションためろ！！

「…今度ばかりは　ヘタしたら　戦ってでも
　ゼシカを止めなきゃならないのかもな。

　…よしっ！覚悟を決めたぜ！」

ずいぶん短時間で覚悟を決めたな…。

「このまま　ゼシカを暴走させたまま放置すれば
　きっとゼシカは　いずれ滅びる。

　止めるなら今しかない！　○○　抜かるなよ！」

ドルマゲスという前例があるからな…。
とりあえず、ハワードよりゼシカを心配しているのは確実。

「さっきのゼシカの話じゃあ　例の杖を手にするのは危険ってことだな？

　手で持てないなら　見つけたところで　どうやって処理すりゃいいんだよ」

ごもっとも。
棒二本を箸のように使ってつまみあげ、箱に入れてトロデーンまで運搬する、というのが考えられるが…それだと呪いは解けないままか…。

「仕方がなかったとはいえ　レディと戦うというのは
　オレの美学に反する行動だったな。

　もっとも　あんなに手強いレディを　デートの相手にするのはごめんだがね」

……これまで何度もウィッチレディやデスセイレスと戦ってきたくせに…。

「暗黒神ラプソーンか…。

　…………………………。

　気にいらねえなあ……」

「ドルマゲスを倒したことで　オディロ院長のカタキを討つという
　オレの使命は一応果たされたんだが…。

　今となっては　修道院なんて辛気くさいところにゃ　戻る気もしねえな。

　よし！　仕方ないから　もうしばらくお前たちの旅につき合ってやるよ」

よかった…今度はククールが抜けるって言わなくて…。
＃表面上はともかく、ククールも、まだ吹っ切れないものがあるのか…。