仲間達の会話(3)

 

 

<サザンビーク>

ヤンガス「宿屋で待ってれば ひょっこり帰ってくるんじゃ
     ねえでげすか?」

ククール「いや それはないだろ。いくらなんでも不可解すぎる」

ヤンガス「やっぱ むさい男ばっかのパーティーがイヤになったとか…」

ククール「安心しろ。このオレがいるかぎり 断じてそれはない!」

 

【フィールド】

トロデ王「ゼシカの足取りをつかみ 一刻も早く 発見するんじゃ。

     わしは忘れておったのだ!だいじな家宝の杖を
     ゼシカにあずけたままにしておいたのを!

     あれをなくしたとあっては ご先祖さまに顔向けできんぞい」

ヤンガス「おっさん なに言ってるでがすか。そんなこっとう品
     なんかより ゼシカの身の方がはるかに心配でがすよ」

 

【町】

ククール「いなくなって初めて ゼシカのありがたみってもんが
     じわじわと身にしみてくるぜ」

ヤンガス「まったくでがすなぁ。あの胸は反則でがすよ」

ククール「オレも初めて見たときは 胸に水風船でも
     入れてんのかと 見まちがったくらいだからな」

ありがたみってのは、それなのか?

 

<北のトンネル>

ヤンガス「そういや このトンネルの先には まだ行ったこと
     ないでがすね。

     地図で見ても 岩山に囲まれてて 他に入口も
     ねえようだし…。こいつは気になるでげす」

ククール「オレとしては これ以上 むさい男どもだけで
     行動するのは 遠慮したいんだがな……。

     このまま新しい土地に行くなんて それこそゴメンだ。
     早くゼシカを助けに戻ろうぜ!」

ヤンガス「…ぐむう。ちょっと好奇心を発揮しただけなのに
     怒られたでがす。

     でも ククールの言うことも もっともでげすね。
     うっし!未練は断ち切るでがす!」

 

<リーザス像の塔・フィールド>

トロデ王「なぬっ!!クラン・スピネルを手に入れた!?
     よっしゃ でがした!

     ならば先を急ぐぞ…むむむっ どうしたヤンガス
     なにやら浮かぬ顔じゃのう」

ヤンガス「アッシは兄貴以外の人間に使われるのは がまんならねえのよ。

     それがあんないばり虫の大デブに 使われてると
     あっちゃあ 腹が立つのも当然ってもんよ」

トロデ王「見た目はお前もたいがいじゃろうが…
     まあ くさるでない ヤンガスよ。

     今はゼシカを魔の手から救い出すことが 肝心なのじゃ。
     くれぐれも かんしゃくを起こさんようにな」

ヤンガス「おう。わかってるぜ」

トロデがヤンガスをなだめるようになるとは…最初の頃は想像もつかなかった。

 

<リブルアーチ>

ヤンガス「アッシは ほんのついさっきまで こう思ってたでげすよ。

     あのハワードのおっさんも クラン・スピネルを見たら
     心を開くかもしれねえ…と。

     だけど それはどうやら まちがいだったようでがすなあ…」

ククール「…へえ? 盗賊上がりのこわもてにしちゃあ
     考えることは ずいぶんと純情なんだな。

     あの手の心底くさった連中は 修道院にいたときは
     しょっちゅう見たもんだ。

     …人間なんてな 自分のチカラを過信した瞬間に
     足元からくさり始める。そういうもんだぜ」

ヤンガス「う〜む……。ぐうの音も出ねえでがすなあ」

ククール………。

 

ゼシカ「ドルマゲス…私…そしてレオパルド……。
    結局杖は 暗黒神の思い通りに運ばれてる…。

    私たち 抵抗しているようで 実際には
    なんの抵抗もできてないのかもしれないわね…」

ククール「そう落ち込むなよ。結果はあくまで結果だからな。
     あえて悪く解釈する必要はないぜ。

     その暗黒神とかってのを ちょっとずつ
     追い込んでるんだって
今はそう思っておきゃあいいさ」

ゼシカ「うん………。」

 

【フィールド】

トロデ王「よもやあの杖こそが 暗黒神ラプソーンを封じた
     封印の杖であり ドルマゲスをも操っていたとは…。

     トロデーンの王として わしゃあ自分が情けないぞぉ〜!!」

ヤンガス「たしかに 自分の国のお宝がどんなモンか知らなかった
     ってのは どうかと思うでがすよ。

     おかげでこっちは 余計な苦労をするハメになったでげす」

ククール「たしかにそれさえわかってりゃ 少なくとも
     ドルマゲスを倒した時点で 杖を回収できたからな。

     つまりトロデ王のうかつさが ゼシカを暗黒神に
     とりつかせたとも言えるわけだ」

トロデ王「こいつらは…。失意の者を前にして
     少しはなぐさめるとか できんのか!?

     何という薄情な連中じゃ。ええい!もういいわい!」

その元気があれば大丈夫。

 

<サザンビーク>

ゼシカ「杖に封じられた暗黒神の魂が暗躍し 世界に危機が
    迫っていても それを知っているのは私たちだけ…」

ククール「しょうがねえだろ。世界中がパニックになるよかマシさ」

ヤンガス「そうでげすな。この問題は 大きくなる前に
     アッシらだけで 人知れず解決するでがすよ」

 

<オークニス・フィールド>

トロデ王「どうやら姫も 例のヌーク草を食べたようじゃな。
     すっかり寒さが気にならなくなっている様子じゃ。

     まったくメディばあさんには 世話になったもんじゃ。
     これもわしの人徳のおかげと言ったところかな」

ヤンガス「おっさんに人徳なんてもんがあったとは 初耳でがすよ」

 

<オークニス>

ククール「やはりこの町の女性は みんな厚着してるんだろうな。
     悲しい話だぜ。

     まあ 厚く重ね着された服を一枚一枚脱がせていくのも
     それはそれで いいものだけどな」

ヤンガス「グムム…。とんだハレンチ野郎でがす!」

 

ゼシカ「ちょっといいの?あんなこと言っちゃって…」

ククール「いいんだって。あの手のタイプは
     背中を押してやらないと 何にもできねえんだから」

ゼシカ「私が言ってるのは そういうことじゃないの!

    仮にも聖堂騎士団なんてやってるあんたが
    神の名をかたったりしていいのかってことよ」

ククール「それこそ ノープロブレムさ! オレの神様は
     そんな細かいことに こだわりゃしないからね」

ゼシカ「…あんた いつか絶対に天罰が下るわよ」

 

【フィールド】

トロデ王「わしは グラッドの行動には あまり賛同できんな。

     他ならぬ母親の危機なのだぞ。あんな風邪ひきバカ
     なんぞほっといて すぐに駆けつけるべきではないのか?」

ヤンガス「そりゃ ちがうぜおっさん! グラッドのだんなだって
     自分の母親のこと 心配してねえはずはねえ。

     その私情を押し殺して 自分の職務を全うしようと
     するのが 男の生き方なんじゃねえか!」

ゼシカ「ちょっと!今はそんなことで 言い争ってる場合じゃない
    でしょ!メディおばあさんの家に急ぐわよ!」

 

<薬草園の洞窟>

ヤンガス「この洞くつにまた来るとは…。あっ!もしかして
     ここの薬草を勝手に採ってくつもりでげすね?

     そりゃ ドロボウでがすよ。
     グラッドのだんなにも悪いし やめときやしょうぜ」

ククール「まさか ヤンガスのクチから 盗みをとがめる言葉が
     出るとは…。こりゃあ 明日は吹雪くかもな?」

ううっ、釘を刺された…。

 

<ベルガラック>

ゼシカ「私は護衛するなら フォーグかな」

ヤンガス「そんなのアッシは どっちでもいいでげすよ」

ククール「オレは断然 ユッケちゃんだね。○○も
     護衛するなら ユッケがいいよな?」

(いいえ)
 
「そっか ○○にはユッケは好みじゃなかったようだな。
  まあ むりじいはしないぜ」

 

ククール「どっちが家を継ぐかで もめるとはな…
     兄妹なんかいたって ろくなことがないって証拠だね」

ゼシカ「それは聞き捨てならないわ。サーベルと兄さんと過ごした
    時間は 私にとって 宝物なんだから」

ククール「かあー!真顔でくさいこと言わないでくれよ。
     顔から火が出そうだね。

     ゼシカは幸運だったのさ。兄弟ってのは お前んとこ
     みたいな 仲良しこよしばっかじゃないんだっての」

 

【フィールド】

ククール「さすがにフォーグとユッケは 金持ちなだけあって
     ケンカのスケールもでかいよな」

ヤンガス「カジノを閉めてるのだって 今や あの兄妹が
     ケンカの最中だからって理由に過ぎないでがすもんね」

ククール「まあ そのおかげで オレらもほうびに
     ありつけるわけだから がんばって護衛しないとな」

 

<竜骨の迷宮>

ククール「フォーグとユッケは お互いケンカをするだけ
     まだマシだよな。ケンカも対話の一種だしよ」

フォーグ「兄妹ゲンカがうらやましいとは おかしなヤツだな。

     ときに キミにも兄弟がいるのかね?」

ククール「…兄がひとりいるけど なんの交流もないね。
     ヤツはオレを いないものだと思っているらしくてね」

フォーグ「どんな兄であっても たったひとりの肉親なんだから
     大切にしないとダメだぞ」

ククール「そこまで言うなら お前も兄妹ゲンカなんかすんなよ!」

…こいつにだけは言われたくない、と思う言葉というのが存在する。

 

ククール「フォーグとユッケは お互いケンカをするだけ
     まだマシだよな。ケンカも対話の一種だしよ」

ユッケ「え〜 兄妹ゲンカだよ。これのどこが対話なのさ。
    ところでキミにも 兄弟とかいるの?」

ククール「…兄がひとりいるけど なんの交流もないね。
     ヤツはオレを いないものだと思っているらしくてね」

ユッケ「どんなに冷たいお兄ちゃんでも たったひとりの肉親
    なんだから 大切にしないとダメだぞ。ダメダメ!」

ククール「そこまで言うなら お前も兄妹ゲンカなんかすんなよ!」

 

ヤンガス「決着がついて 新オーナーが決定したら
     閉まっていたカジノを開くつもりはあるんでがすか?」

フォーグ「無論だ。一刻も早く 営業を再開するためにも
     勝敗を決し 新オーナーを決めねばならん」

ククール「オーナーが決まってなくても カジノの営業を
     続けるくらい なんてことないだろう」

ヤンガス「そうそう。ギャリングの死もばれちまったことだし
     もうカジノを閉めとく理由は ないはずでがすよ」

フォーグ「いやいや オーナーあってのカジノなのだ。
     新オーナーの決定なくして カジノの営業再開はありえん」

ヤンガス「ガンコでげすなあ…」

 

ゼシカ「この勝負が終わったら 勝っても負けても
    ちゃんと仲直りしなさいよ」

ユッケ「お兄ちゃんが土下座して謝ってきたら 考えてもいいわ」

ゼシカ「まだそんなこと言ってんの?

    だめよ! お兄さんを大切にしないと。
    たったひとりのお兄さんじゃない」

ユッケ「ふーんだ!やとわれ護衛が依頼主にお説教なんて生意気だよ!

    これはあたしとお兄ちゃんの問題なんだから ほっといてよね」

 

ククール「憎まれ口をたたきながらも ユッケちゃんはフォーグの
     ことを 兄としてしたってるんだな」

ヤンガス「へっへっへ。
     イヤよイヤよも好きのうち ってやつでがすかね?」

ククール「お前の言語感覚は かなりおかしいと思うぞ…」

 

ククール「意外とかんたんに 仲直りしてしまったよな。
     ひょうし抜けもいいとこだぜ」

ヤンガス「こういう兄妹は 仲直りも早ければ ケンカするのも
     早いでがす。何が引き金になるか わからんでがすよ」

ククール「てことは 仲直りしてるあいだに とっとと儀式だか
     試練だかをすませて ふたりを連れ帰った方がいいな」

ゼシカ「うたぐり深い人たちね。仲直りしたんだから
    ここは素直によろこんであげればいいのに…」

自分だって疑ってるくせに…。

 

ククール「フォーグを殴ったときの ユッケのパンチはすごかったな。
     あれは会心の一撃だったぜ」

ヤンガス「あんなんで本当に 和解できるんでがすかねえ?
     かえって仲がこじれるような気が…」

ククール「まあユッケもあの一撃で 今までのうさを晴らしたんだろうよ」

ユッケ編はちょっとコミカル。

 

<ベルガラック>

ヤンガス「じっさいアッシらがいなかったら フォーグもユッケも
     竜骨の迷宮で 行き倒れてたかもしれねえでげすよ」

ゼシカ「もしそうなったら 跡取りが亡くなったってことで
    今ごろカジノは 人手にわたってたかもしれないわね…」

ククール「その方がよかったんじゃねーの? この先兄妹ゲンカが
     起こるたびに
カジノが閉鎖したら 客もいい迷惑だろ」

ゼシカ「それがあなたの本心じゃないくせに わざと冷たく
    突き放したことを言って カッコつけるのはよしなさいって」

ククール「うっ うるせーな!」

見破られてる。

 

<海賊の洞窟>

ゼシカ「カギを開いたのは私たちなのに なんでゲルダさんが
    とっとと先に行っちゃうの?

    まったく!ヤンガスがしっかりしてないから
    こういうことになるのよ!」

ヤンガス「…ぐぬぬ〜。返す言葉もないでがす」

 

ククール「やはり女盗賊のカンってのは あなどれないものがあるな。

     オレも昔 ふた股かけてた時は いろいろ勘ぐられて
     ごまかすのに苦労したもんだぜ」

ゼシカ「それは女盗賊のカンじゃなくて 女のカンでしょうが!」

 

ゼシカ「あ〜っ もう!隠し部屋を見つけたのは 私たちなのに
    なんでゲルダさんが先に行っちゃうの?

    ヤンガスも黙って見てないで なんとか言ってやりなさいよ!」

ヤンガス「…そんな アッシばかり責められても 困るでがす」

しかし、他に八つ当たりできる相手がいないのだから仕方がない。
…これも連帯責任、ということで諦めてね、ヤンガス。

 

ククール「オレはこんな勝負 最初からどうなろうと
     知ったこっちゃないんだがな…。

     どうやら勝ち目もなさそうだし もうあきらめて帰ろうぜ」

ゼシカ「な〜に勝手なこと言ってんのよ! 私はまだ
    あきらめてないんだから あなたにも来てもらうわよ!」

ククール「わかったよハニー。そんなにオレが必要だって言うなら
     お供させてもらうぜ」

ゼシカ「…もう それでいいわ」

最初の頃の反応との違いを比べてみると面白い。

 

<レティシア・フィールド>

トロデ王「さっ さっきの大きな影は いったい何だったのじゃ?
     影しか見えなかったが…」

ヤンガス「アッシにはあの影 大きな鳥みたいに見えたでげすよ。

     襲ってきたわけじゃないし 魔物でもなさそうだけど
     でも ありゃあ一体…?」

ククール「とにかく 影しか見えない鳥が現れるなんて オレ達は
     どうやらとんでもない島に来ちまったようだな」

 

<闇のレティシア・フィールド>

ヤンガス「アッシは異世界って もっと恐ろしげで
     まがまがしい所かと思ってたでがすよ。

     でもこれなら 灰色なだけで アッシたちの世界と
     たいして変わらないでげすね」

トロデ王「バカ者 よく見んか!
     こりゃたいして変わらんどころか そっくり同じじゃろうが!」

ヤンガス「…おおっ 言われてみれば!」

トロデ王「どうもこの異世界というのは わしらの世界とも
     深い関わりがありそうじゃな」

ヤンガス「ふ 深い関わりって…?」

トロデ王「いや 適当に思いつきを言ってみただけじゃ。
     本気にするな」

ヤンガス「…おっさんの言うことを まともに聞いたアッシが
     バカだったよ」

 

 

 

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