青年時代後半

【エルヘブン〜サラボナ】

 

 

<最果てのほこら>

*「おぬし 知っておるか?」

(いいえ)
  「この世界のどこかに太陽のかんむりというカブトがあるらしいぞ。

   なんと それをかぶればメガンテもなんのその!という話なのだ」

(はい)
  「ふむ。ならば なにも言うまいっ!」

 

 

<ジージョの家>

*「ジージョや……。ああ ジージョや……」

 

*「ああ 私のかわいい息子ジージョは今 いったいどこに…。

  ジージョがいなくなってから 我が家はまるで灯が消えたようだ…」

 

 

<エルヘブン>

*「もう 何年前になるかのう…。

  この村に1人の若者が迷い込んできてのう。

  村の娘と恋に落ちて 娘はその若者に連れられて村を出て行ったんじゃよ。

  娘の名はマーサ。若者はたしかパパスとかいう名前じゃったな」

 

*「なんと!そなたはマーサどののゆかりの者と申すか?」

(いいえ)
  「ふむ…。わしのそら耳だったか…」

(はい)
  「ならばそなたに まほうのじゅうたんとカギをさずけよう!

   ふたつともこの村にあるので さがして持ってゆくがよい。

   そなたがマーサどのを助け出すことを期待しているぞよ」

 

*「エルヘブンの民は 神に選ばれし民族。

  かつては魔界に通じる大きな能力を持っていたといわれています。

  しかしその能力も 今では長老たちがわずかに有するのみ!

  ただ かつてこの村にいたマーサさまは 偉大な能力の持ち主だったとか…」

 

*「よくぞ来ました。大いなるマーサの子 ○○とその仲間たちよ。

  そなたの来ることは わかっていました。

  かつてはマーサを連れ出したパパスどのを とてもうらみに思ったものです。

  しかし2人の子 ○○には なんの罪もありませんものね。

  今こそすべてを教えましょう。

  太古の昔 神はこの世界を3つにわけたのです。

  神自身が住む天空界 人間たちが住むこの世界 魔物らを封じた暗黒世界。

  そしてその3つの世界がたがいに交わることのないよう門番をもうけました。

  その門番を命じられたのが われらエルヘブンの民なのです」

 

*「私は感じることができます。

  開かれた門は 年ごとにその開け口を大きくしています。

  このままでは やがて巨大な魔界の王ですらこちらにやって来るでしょう。

  そうなる前にマーサさまを助け出し 開かれた門を再び封印するのです。

  大いなるマーサの子 ○○ あなたにはそのチカラがあるはずです」

 

*「○○の母上 マーサさまは 我が民の太古の能力をとくに強く宿しておられました。

  魔物らがマーサさまをさらったのは 暗黒世界の門を開かせるためでしょう」

 

*「我々エルヘブンの民は 門を閉めることも そして開くこともできたと言われています。

  しかし時がたつにつれて その能力はしだいに失われていったのです。

  今では この北の水路に浮かぶ海の神殿の門も 我々には開くことができません」

 

 

<サラボナ>

ルドマン「たのみましたぞ!今まで以上にげんじゅうな見はりを!

     何かあったら すぐに私に知らせるのです!」

 

*「○○!?○○じゃないか!

  何年たとうが あんたの顔を忘れるもんかね!

  ところでもうルドマンさんには会ったのかい。

  なんだかこのごろルドマンさんは顔色が悪くて様子がおかしいのさ」

 

*「おやまあっ ○○! 元気だったかい?

  あんたたちの結婚式が ついこないだのようだねえ。

  なんとまあっ こりゃあんたの子だね!?目元がそっくりだよ!」

 

*「おう お前さんは○○!いちだんとたくましくなったようじゃのう。

  ほほうっ 父親になったとはあっぱれじゃ ○○!

  まことめでたいのう。ほっほっほ」

 


アンディ「………!!! ま まさか もしかして……

     やっぱり○○だ!いや〜おなつかしい!

     あれからいつも2人であなたたちの話をしてたんですよっ。

     あっ そうだった。しょうかいします。ボクの妻フローラです!」

フローラ「○○さん おひさしぶりです。お元気でしたか?

     わたしたちが結婚できたのも みな○○さんのおかげ。

     今はアンディと2人 とても幸せにくらしておりますわ。ぽっ……。

     でも ホントいうと たったひとつ心配なことが……。」

アンディ「そうなんです!フローラの父 ルドマンさんの様子が変なんです!

     落ち着きがなくて ときどきふるえているような…」

フローラ「お願いです!父もあなたたちになら心を打ち明けるかもしれません」

アンディ「ボクからもたのみます。

     どうかルドマンさんのなやみを聞いて そして助けになってやってください!」

 

*「山奥の村の西にあるほこらの中で 赤く光るツボを見つけたんだよ。

  ルドマンさんに話したら そ……そんなバカな!ってまっ青な顔をしちゃってさ。

  なんか悪いこと言ったのかなあ…。気にしちゃうよなあ」

 

*「まあっ!○○!帰ってきてくれたのね!?

  ああ 神さまは私たちを見守っていて下さったのだわ。

  ○○。どうか力をかしてちょうだい。

  数日前 この町にやって来た旅の商人の話を聞いてから主人の様子が変わったの。

  でも私には何も話してくれないし…。ああ もう心配で…」

 

ルドマン「なんとっ!○○か!いつ戻ったのだ!?

     い いや…つもる話はあとにしよう。

     今は私のたのみだけ聞いてもらえないか?」

(いいえ)
  「すぎゆく時は こうも人をはくじょう者に変えるものなのか…」

(はい)
  「町の北にある西の小島……いいかね?

   町の北にある山奥の村の西の小島に小さなほこらがある。

   その中に古びたツボがひとつ置いてあるはず…。

   そのツボの色を見て来てほしいのだ。

   おかしなたのみと思うだろうが たのんだぞ!

   北西の小島のほこらのツボの色がもし赤かったら いそいで戻るのだ!

   まちがいであってくれればよいのだが………。」

 

*「○○さま。私…聞いてしまったのです。ご主人さまのひとりごとを…。

  ツボが赤く光る時 いにしえより奴がよみがえる……って。

  広間の本だなにある古い日記のようなものを調べていらした時でしたわ。

  ○○さま。どうかご主人さまを助けてさしあげてくださいまし」

 

”わが名はルドルフ。この日記を代々伝えよ。けっしてなくしてはならぬ!

 いましがた わたしは巨大な魔物をツボの中に封印することに成功した。

 奴の体は 雲をつきぬけ 天までとどくほどの巨大さだった。

 ほうっておけば わがサラボナだけでなく 世界中がほろぼされたことであろう。

 しかし残念な事に 封じこめた聖なるツボのちからは100年…長くても150年だろう。

 ツボがそのちからをうしない 赤く光ったその時 奴は再びこの世界に現れる!

 まだ見ぬわが子孫よ。なにもしてやれぬが がんばるのだ。

 わたしもこの事をのちの世まで伝えるため とりあえず子供だけは作っておこう。

 では運わるく150年目に当たったわが子孫よ けんとうを祈る。

ルドルフより”

 

【封印のほこら】

○○は不気味に赤くひかるツボを調べた……。

なにやらイヤな予感が伝わってくる…。

 

【サラボナ】

*「おおっ ○○どの。ルドマンさんは さきほどから見はらしの塔でお待ちですぞ!」

 

 

<見晴らしの塔>

ルドマン「○○ ごくろうだった。そうか…やはり赤色か。

     その顔を見れば うらない師じゃない私でもツボの色は当てられるさ。

     もう時間がないようだ。さっ こっちへ!」

ルドマン「いいかね ○○。ツボの中の悪魔がもうすぐよみがえるのだ。

     150年前 私のひいひいひいひい…ひい ひいじいさん。

     ようするに私のごせんぞ様が 奴をツボに封じこめたんだが…。

     そのききめが そろそろ終わるらしい。

     おそらく奴は にくい血を引くこの私をねらって来る。

     もちろんそのあと サラボナをもほろぼすだろう。

     私は家に戻り たたかいのしたくをしてこよう。

     ○○!しばらくの間 ここをたのんだぞ!」

 

*「ブウウーイッ まったくよく寝たわい。

  さて…。ルドルフはどこだ。かくすとためにならんぞ。

  …まあよいわ。体ならしに キサマらから血まつりにあげてやるわ!」

VSブオーン)→最後の鍵入手

 

<サラボナ>

ルドマン「わっはっは。やあ ゆかい ゆかい!

     私がしたくしているあいだに 倒してしまうとはな!

     さすがは○○! やあ ゆかい ゆかい!

     ますます○○のことを気に入ってしまったわい!

     これから先も親子でちからを合わせがんばるのだぞ ○○よ!」

 

*「まあまあ あなたに子供ができたのね。

  でも いいこと○○。子供がいるだけでは親にはなれませんよ。

  反対に子供からひとつひとつ教えられて本当の親になっていくのです。

  大丈夫。あなたならきっと良いお父さんになれますとも」

 

アンディ「そうでしたか。150年前の魔物とは…。

     きっと魔物にとっては数日くらいの時間だったのでしょう。

     だからルドルフ ひいひいひい…。コホン!

     ルドルフおじいさんがすでにいないなんてわからなかったんですよ」

 

フローラ「お父さまを そして町をすくっていただいて本当にありがとうございます。

     ○○さまの旅のご無事を心からお祈りいたしますわ」

 

 

<封印のほこら>

○○は静かに青くひかるツボを調べた…。

どうやらルドマンがふたたび封印したらしいが……。

 

 

 

 

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