青年時代(結婚前)
【山奥の村(水のリング)】
<山奥の村>
*「最近どこかの教団が光の国を作るためと言って 寄付金を集めてるらしい。
世界の終わりがきても 教団に入ってさえいれば助かるという話なのだ。
……しかし 旅なれたオレが思うに その話はまゆつばだな」
*「村の奥に住むダンカンさんの娘ビアンカちゃんは 本当によく働くよ。
ダンカンさんの身体が弱いからとはいえ 女の身で村の外にまで出かけてねえ。
本当にしっかりした娘さんだよ」
*「…… ……」
どうやら お祈りをしていて ○○には気づかないようだ。
ダンカン「ゴホン ゴホン! ……ん?誰か来たのか?
よっこらしょっと」
ダンカン「はて?どちらさまで?どこかでお会いしたことがありましたっけ?」
!
ダンカン「…え?何だって? パパスの息子っ!?」
ダンカン「どひゃー!!こりゃおどろいたよ。○○!生きとったのか!
いやー 大きくなったなあ!あの頃はまだほんの子どもでビアンカとよく遊んでたっけ。
…で 父さんは? パパスも元気なのかい?」
○○「………」
ダンカン「なんと…。そうか パパスはもう…。
○○もずいぶん苦労したろう。たった一人でよくがんばったな。
うちでも 母さんが亡くなってね…。
あんなに丈夫だったのに 分からないもんだよ。
…そういえば 来る途中でビアンカを見なかったかい?
母さんのお墓に参ってるはずだが……」
*「ただいまー!」
ダンカン「ビアンカ!○○だよ!
お前の友だちの○○が 生きてたんだよ」
!
ビアンカ「まあ……○○! やっぱり無事だったのねっ!
サンタローズの村がほろぼされて ○○も行方不明になったって聞いたけど…
私は絶対に○○は生きてると信じてたわ!
だってあの時 また一緒に冒険しようって約束したものね。
でも もうあれから10年以上か……。
いろいろつもる話を聞きたいわ。ゆっくりして行ってよね。
ビアンカ「え?そんなにゆっくりもしてられないの?
何ですって?結婚するために水のリングを探してる?まあ……!」
かくして 10数年ぶりに再会した○○とビアンカのふたりは
その夜 おそくまで語り合った。
そして 夜が明けた…。
ビアンカ「おはよう!○○。きのうはよく眠れた?
今 朝食のしたくをするから しばらくしたら起きてきてね」
ダンカン「なあ○○。この事は ビアンカには言ってないんだが…
ビアンカは本当は 私の実の娘じゃないんだよ。
だからこそ よけいにビアンカのことがふびんでね。幸せにしてやりたいんだよ。
私はこんな身体だから この先どうなるか分からないし……
○○がビアンカと一緒にくらしてくれたら 安心なんだがなあ」
(ビアンカ、テーブルにコップとパンを並べる)
ビアンカ「さあ できたわよ。○○ こっちにすわって」
ビアンカ「ねえ……。食べながらでいいから聞いてくれる?
きのう あれから考えたんだけどね。
水のリングを探すの 私も手伝ってあげるわ!
だって○○には幸せになってほしいもんね。いいでしょ?」
(はい)
「うふふ。また一緒に冒険ができるわねっ。
出かけるときは 私に言ってね」
ビアンカ「あら ○○。もう出かける?」
(はい)
「水門なら私が開けられるから大丈夫よ。じゃあ行きましょう!」
ビアンカが仲間にくわわった!
ダンカン「○○は父さんを亡くしたからわかるだろうが ビアンカも実は淋しいんだよ。
○○が来てくれて 本当にうれしそうな顔をしとった。
ビアンカのことをよろしく頼むよ」
ビアンカ「もうっ!なにを言ってるのよ お父さんったら……」
*「やあ ビアンカさん!あんまり遠くへ行って親父さんに心配かけないようにな」
ビアンカ「わかってるってば!も〜心配性なんだから。今日もお仕事お願いね」
*「あいつ 今日も飲みながら寝ちまったよ。
ダンカンさんとビアンカちゃんがこの村にやって来てから 急に大工仕事にもえちまって。
前は家建てるのに2年かかったくせして ビアンカちゃん家はあっという間に建てたもんな」
<サラボナ>
フローラ「ヤケドのせいで アンディの熱がまだ下がらないの。
心配だからもう少しつきそっていますわ」
ルドマン「水のリングはまだ見つからんようだな。
しかし炎のリングを見つけた男だ。期待しておるよ。
ん?その娘さんは? …まさか恋人じゃないだろうね。
まあいい。しかしフローラとの結婚後は浮気はいかんぞ」
<水門>
ビアンカ「水門ね。大丈夫。私にまかせて」
ビアンカは船から水門のほうへ身体をのりだした!
ビアンカ「ここを こうして と……。
これで水門が開くわ。さあ 行きましょう!」
<滝の洞窟>
聖なる水をたたえたリングが青く光っている…。
○○は水のリングを見つけた!
○○は水のリングを手に入れた!