ビアンカ【エンディング】
<天空城>
「さあ 行きましょ。
グランバニアのみんなが たよれる王さまを待ってるわよ」
なんだか照れるな……。
「そういえばさっき マスタードラゴンの言葉におつきの天空人があわててたわね。
あれってどういうこと?マスタードラゴンってちょっと変わり者なの?」
うん。とっても変わってるよ。
「うわ〜きれいな空!今の私たちの気分のようね!」
晴れ渡った空。眩しい太陽……。
「永遠に…か。
私ね なんだったらもう一度石になってもいいかな…って思うの。
ただし ○○が永遠にそばにいてくれるならっていう条件つきよ」
これ、本気…なんだろうな…。そこまで想ってくれてるなんて……。
「あんなによろこばれると ちょっとだけ照れるわね。
でも私もすべて ○○のおかげだと思うわよ」
そうかな〜……。
「けっこうつらい旅だったんだけどな。
終わってみれば すべて神のおみちびきになるのよね」
確かにそうだ…。ちょっと皮肉?
<エルヘブン>
「本当にお母さまには 一度しか会えなくてざんねんだったわね。
でもお母さま ずっと見守ってくださってるわ。
だから悪いことはしないでね!…なんてね♪」
「そうだったんだ…。
お母さまのクチからも その時の話を聞いてみたかったな」
「本当に世界は平和になったのね。地上におりてきて やっと実感したわ」
こうして実際に話をして、初めて、ね……。
「そうね。お母さまのチカラがなければきっとミルドラースに勝てなかったわ」
そもそも命のリングがなければ魔界に行くことすらできなかったし。
「今の話って お父さまとお母さまの出会いの話よね。
どんなロマンスがあったのかしら。ふたりにゆっくり聞いてみたかったわね」
その後、思いもかけぬ形で知る事になりました。
「うふふ。別に私たちだけのチカラで勝てたわけじゃないわよね。
世界中の人々が私たちを信じてくれたから きっと勝てたんだと思うもの」
「私も祈るわ。あそこで眠る人たちが 天国へ行けるように…」
助けてくれた、ヨシュアに……。
「えっ!? お母さまたちって かけおちだったの?
う〜ん やるわねえ…。」
<ラインハット>
「男同士の友情か… なんだかうらやましいわね。」
ヘンリーとは、ずっと友達でいたいな。
「ヘンリーさんとマリアさんって 仲が良くて本当にステキなご夫婦よね。
私たちも負けないよう ステキな夫婦になりましょ。○○」
対抗意識?
「本当にいい天気ね。なんだか空まで 私たちを祝福してくれてるみたい」
「グランバニアのみんなはどんな顔で私たちを出迎えてくれるのかしら?
そんなに長い間はなれていたわけでもないのに なんだかなつかしいわ。ふしぎね」
「ラインハットに来るのは はじめてじゃないけど 今日はいつもとちがって見えるわ。
人々が楽しそうに笑っているからかしらね」
「ん?あの戦士さん なんか言ってた? ごめん 聞いてなかった」
<サンタローズ>
「シスターがあんまりうれしそうだから こっちまでうれしくなるわ。
だってみんなの笑顔のために 私たちがんばったものね」
うん。特に、このシスターの万歳は嬉しかったなあ。
「ウソみたい…。 私 夢を見てるのかしら。
村がすっかり元どおりだわ」
あれだけひどい状態だったのに。
「あはは。今のおじいさん ○○が今の王さまだなんて思いもしないでしょうね。」
「あっ あの人は昔 お父さんの薬を作ってくれた人のお弟子さんね。
あの人も もどってきてくれたんだ…よかった」
そういえば、この人の奥さんはどうしたんだろう?
「世界が平和になったばかりなのに いつのまに修復したのかしら?
もしかしたら 私たちへのプレゼントに 神さまがチカラをかしてくださったのかもね」
マスタードラゴンも、なかなか粋な計らいをしてくれるじゃないか。
「ここ すごくなつかしいわ…。ねえ ○○ おぼえてる?
…って ううん。なんでもないわ。
昔のことばかり思い出しても 意味ないものね」
そうだね…今、帰る所はグランバニアだ。
「どこから来たのか知らないけど 悪い人じゃなさそうね。
あの人たちなら この家 大事に住んでくれるんじゃない?」
ううむ……まあ…よしとしよう……。
「お父さま もしかしたらお城での暮らしよりこの村の方が好きだったかも知れないわね。
だって そう思わない?
みんなにしたわれて 友だちだってたくさんいたんだもの。」
短いけれど、幸せだった…。
「…………。
なんだかうれしくて…。
あのとき逃げのびていた人 じつはたくさんいたんだなって」
うん…。
「1ばんの出世がしらだって。ほめられたわね○○。うれしい?」
「ここにも ○○を知っている人が…。
もしかしたら ラインハットの兵は 村だけ燃やして
村の人たちは逃がしてあげたのかしら…?
わかんないけど… そんな感じがすると思わない?」
だったら嬉しいな。
「どうしたの ○○?
今 時間が止まったような顔してたわよ」
「時間が止まったような顔」って…どんな顔?
<サラボナ>
「フローラさんは 元気にしてるかしら?
○○ 会っていきましょうね」
「船だけじゃなくて 結婚式もあげてもらったんだけど…
ルドマンさんにとっては そっちのほうはどうでもいいことなのかもね」
一番ありがたいのは天空の盾かな。
「この町で結婚式をしたのが なんだかついこの間のことみたい…。
石になってた時間が長いから そう感じるのかしら?
ううん そうじゃないわよね」
また10年後に来ても、同じように感じるだろうか。
「アンディさん すごく充実した顔をしてるわ。
男の人ってやっぱり守るべきものがあると すごく強くなれるのね」
「あら 今の女の人は 伝説の勇者である(王子)をステキって言ったのよ。
なのに○○ってば うれしそうな顔しちゃって…。」
し…してないぞ!
「ねえ ○○?あの日フローラさんじゃなくてわたしを選んだこと 後悔してない?
だってフローラさん 今でもすごく美人だし おしとやかだし…。
ん?なんでだまってるの?もうっ!」
仲良き事は美しきかな。
「うんうん。うちの(王子)と(王女)にも ぜひ見習ってもらいたいわね」
「みんな楽しそう。ねえ ○○。私たちもおどりましょうか?」
グランバニアで、夜が更けるまで……。
「ルドマンさんって 本当にふとっぱらよねえ。
でも ちゃんとしたお金のつかい方を知ってる感じ!」
うんうん。
<山奥の村>
「ホントにもうっ!
お父さんったら 心配してるのか からかってるのかわからないわ!
でも○○。私がここに帰りたくなるようなことは絶対にしないでね。約束よ。」
わかった。約束するよ。
「この村は いつ来ても ちっとも変わらないわね…。
だから私も 安心してこの村をはなれられるんだけどね」
「あの人にもきっとすぐに いい人が現れるわよね」
そうなるといいね。
「今の話 本当かしらね…。もし本当だったらちょっとショックかな…。
でもそんなこと あるはずないわ。
だってあの父さんと母さんが 私にずっとウソをつきとおすなんてできるはずないもの…」
ちょっと後ろめたい。
「やーねえ!せっかく平和になったっていうのに それしか言うことはないのかしら?」
「あのおじいさんって 昔からああなのよね。
まあ元気だから いいことなんだけど…。」
「○○がヴェールを持ってきたときの顔 今でも忘れられないわ。
なんだか自分のまわりで起こってることが夢みたいで 信じられなかった…」
あれよあれよというまに事が進んで…。結婚式まで、夢のような時間。
<グランバニア>
「わあ すごい!みんな集まっているのね」
全員集合!
「平和になったんだもの。
これで好きなだけ 天空城と行き来できるわね」
…でも、天空人が地上に来るのは、あまり認められていなかったような…。
「○○ったら いくら照れくさいからって 逃げちゃダメじゃない」
「ルイーダさんには いろいろお世話になったもの。
今度 お礼をしなくちゃね」
「ええ。お父さまに負けないように グランバニアをりっぱな国にしていきましょうね。
休むヒマなんてなさそうよ ○○」
これからが大変、か。
「プックルも 今までよくがんばってくれたわね。えらかったわ」
ほとんどモンスターじいさんのところにいたけど……。
「気持ちはわかるけど お城のほうも守ってほしかったしね」
「ねえ聞いた!? 今の人の話 ちゃんと聞いた!?
ちゃんと聞いてないなら もう一度聞いてよ!」
はいはい、聞きました聞きました、ビアンカさまはお美しいです。
「これからは人間とモンスターが ともに助け合って生きていく世界になるわね」
「わ 私は初めて見たけど… 今の人がマスタードラゴンなの?
天空の人たちが あんなにあわててた意味がようやくわかったわ…」
「あら もう この先は通してもらえないみたいね。
しかたないわ もどりましょ。酔っぱらってる人にはさからっちゃいけないのよ」
妙に悟ってるね…。
「そうね。○○ 王の間に急ぎましょう。
それとも下でもう少しみんなと話していく?私はどっちでもいいわよ」
「ねえ ○○…。
私 あなたにめぐりあえたこと 本当に心から神さまに感謝してるわ。
絶対に私の前からいなくならないでね。私のこと 絶対にはなさないで…。」
ビアンカ…。
「さあ 行きましょ…○○」