王女語録【前半】(9)
<迷いの森>
「…あのね?今度また妖精さんの村に遊びに行きたいの。……だめ?」
そんなに遠慮しなくてもいいのに。
「魔物さんの国と妖精さんの国があるの?えっとここは…どっち?」
中間。
「わたしも妖精の村で暮らしたいな……」
私も……。
「妖精さんの村 また行くの? わたしあの村 大好き!」
「おとなになると 妖精さんが見えなくなっちゃうの?
やだ。おとなになりたくない……。」
しかし、時は非情に流れてゆく……。
<フィールド(人間界)>
「妖精のホルンってきれいね。わたしも妖精になったらこういうのつくれるかな?」
「妖精さんのお城さがさないと… 山にかこまれた湖ってどこ?」
地図があって助かった。
<妖精の城>
「また妖精さんに会いたいの。はやくお城いこ?」
「あれが妖精の女王さまのお城?ねえお父さん 早く入りたい!」
「お父さん見て!湖の中にもお空があるみたい」
ほんとだ……!!
「すごくきれい。わたしのお部屋があったらこんなふうにしたいな…」
王族でも部屋は結構せまい?
「お父さん ゆっくり歩いてね。わたし お城の中いっぱい見たいから……。」
「その天空人さんの子孫は いつから羽がなくなっちゃったのかな?
もったいないよね… 羽 キレイなのに」
二代目から、既に。羽があればいろいろと楽だっただろうにな……。
「わたしも勇者だったら キラの使命を半分持ってあげられたのに…」
ううっいい子だなあ……もう十分だよ。
「いや〜ん!あのネコ気持ちわる〜い!!」
「(王子)って伝説っていうほど まだ長生きしてないよね。なのに伝説…なの?」
「あの…きっとだいじょうぶよ?うまくいくの。たぶん…」
「とりあえず お城の中いっぱい歩こうよ。
考えごとするときは 歩くといいのよ?」
じっとしてても始まらない。
「パオームのインクって 人間の世界の名産だと思ってたけど 妖精さんのお城でも使われてたのね」
ちょっと嬉しい。
「うん 大丈夫よ。わたしたちには本当に神さまがついていてくださってるから」
「あの絵に描かれてるの お兄ちゃんそっくり…」
そうかな……?あの絵の勇者、黒髪に見えるんだけど……。
「お父さん とりあえずあの人の言うとおり 絵の前に立ってみたら?」
「……おかえりなさい。いいの なにも言わなくて」
<天空城(光るオーブ)>
「また妖精さんのお城に行くのよね? えへへ うれしいな」
<フィールド(光るオーブ)>
「うん… わたし 考えてます。がんばります」
「もうダメって思っても きっと出口を見つけられると思うの。
だってお父さん すごいんだもん」
そう言われると、なんだかなんとかなりそうな気がしてきたよ。
「この光るオーブをゴールドオーブにかえられるといいのに… ムリよねそんなこと」
それがまさか、あんな形で実現するとは……。
<妖精界(光るオーブ)>
「妖精の女王さまの言ってたこと なんとなくわかる気がする……。
お父さんならできることなのよ」
「ねえお父さん。ここじゃないと思うよ。妖精さんのお城にもどろう?」
<迷いの森>
「ずっといい子でいたら わたしがおとなになっても 妖精さん 姿見せてくれるかな?」
今の私には見えるしね。ピピンには見えないみたいだけど……。
<妖精の村>
「お父さん 良かったね。
ベラさんも お父さんとの冒険のこと 大切な思い出にしてくれてるのね」
嬉しいな。でも、まだ8才なのに、そんな気持ちまで察してくれるとはちょっと驚き。
<フィールド・ゴールドオーブ入手後>
「お父さん ちょっと元気ないね……。」
いや…ちょっと時間の非情さを目の当たりにしただけだよ…ははは……。
「えへへ… お父さん。 手 つないであげるね」
<妖精界・フィールド>
「あっ 鳥さんだ! こんにちは〜〜っ!」
「わたし ここに来ると おしゃべりになっちゃうみたい」
ここが合ってるんだね。なんか安心できるし、楽しくなるし。
「よく見ると 海の上に白いもやがかかってるのね。わたし 白い海だと思っちゃった」
父さんもそう思ってたよ……。
<天空城>
「お城もソワソワしてるみたい。ゴールドオーブを持ってるからよね?」
きっとそうだよ。
「絶対大丈夫よ! ねえ プサンさんの所に行こ?」
「あの石版に乗ると お城が飛ぶの?おもしろ〜い!」
「このお城 昔はもっともっと高いところにあったのよね?
よかった 高くあがらなくて」
高く上がってくれれば、面倒はなかったんだけど。
「お城さん うれしそう。天空城だもん お水の中はイヤよね?」
「時間を止めて眠っていたって… 天空人さんってそんなことができるの!?」
さすが天空人。
「お城…急に動いたりしないよね? だいじょうぶだよね…?」
「天空城なのに地面におろしておくのは ちょっと悪いような気がするの…」
でも地面にいてもらわないと乗り降りできないしね。空中移動要塞として使用する以上は、仕方がない……。
「あの草って 世界樹なの? う〜ん…。」
とてもそうは見えない。
「世界樹のしずく 大事に使おうね お父さん」
そう思って、まだ一度も使っていません。
#それはそれで意味がないような気もするが……。
「ちいさくて かわいいね。お父さん わたしが水やりしてもいい?」
いいけど、博物館に置く予定だから、それ以後はゆうじいさんに世話を頼むことになると思う…。
「この苗木さん お水の中でもしっかり生きてたのね。おりこうさんだね」
これが世界樹の生命力か!
「あの世界樹の苗木さん ちいさい鉢の中でかわいそう…。
ミルドラースをやっつけたら 広くてお日さまがいっぱい当たる場所に植え直してあげようね」
博物館の横は……ちょっと木が多すぎるかなあ。
「マスタードラゴンって この世界の神さまのことよね?
わたし ご本読んだから知ってるの」
「お父さんは マスタードラゴンに会ったことある?
わたしはご本でしか見たことないの」
実はもう会ってるんだよ。人の姿だけど……。
<フィールド>
「ねえ お父さん。今日は寝る前に お母さんの話聞きたいな…」
「わたし天空城ならのっててもこわくないの。お外見えないから…。
だからまほうのじゅうたんは もうあんまり使わないでね?」
でもスピードならこっちだからなあ……。
「お母さん… どこにいるの…?」