王女語録【前半】(10)

 

 

<ボブルの塔>

「うう… わたし 高いの こわいよ…。」

 

「ねえ もう高くない? 目を開けても大丈夫?」

何階までなら大丈夫なの?

 

「下が見えちゃうところは こわいの……。」

 

「でも 苦手なこともガマンしてやったら お母さんほめてくれるよね」

そうだね。

 

「竜の目って なに? どうしてそんなもののために…。」

 

「お父さん… 手 つないで……。」

 

「あれって…竜の首? もっと下まであるの…?」

するとあれは竜の内臓……?

 

「……くらいよお。でも…あの 大丈夫。目をつぶってるから」

……同じことでは?

 

「あのね。今目をつぶってるから 急に走ったりしないでね」

そう言われるとやってみたくなったり……いや、ウソウソ、大丈夫だよ。

 

「なにかイヤな感じのするところね ここ…。」

奴がいるからか……。

 

「ねえお父さん 今の……

 ううん。なんでもないです……。」

ゴンズだよ。プサンの見せた映像に出てきた奴。

 

「わたし こんなに魔物をにくいと思ったことは 初めてです。

 次は全力でたたかいます。」

ああ…次こそは……!!

 

「気になってるんだけど… あのドラゴンさんの像の顔 なにかたりなかったような…」

 

「悪い魔物さんは 悪いままなのよね? いい子になったりしないのよね?」

今までと違う発言……。まあ、ゲマが改心するはずはないけど。

 

「ドラゴンさんの舌の上を歩くなんて楽しいね。あれなら高くてもこわくなかった」

うんうん。

 

「まだ用事終わらないの? ぐすん…」

 

「この塔って 階段もハシゴもロープも大変なの。ちょっとつかれちゃった…」

操作してるこっちは楽なんだけどね。

 

「大きなドラゴンさん きれいね…。」

 

「きれいなオーブ……。ゴールドオーブよりも強く光ってるみたい」

ちゃんとオーブの中にドラゴンが見えるのが素晴らしい。

 

「お父さん もう限界です。用事が終わったらはやく帰りたいの。

 塔は苦手なんだもん」

ごめんごめん。

 

 

<フィールド>

「このオーブの中に マスタードラゴンさんのチカラが入ってるの?

 マスタードラゴンさんって 今どこにいるのかな…」

 

「ドラゴンオーブってふしぎね。じっと見てるとなんだか吸い込まれちゃいそう……」

すごくきれいだった……。

 

 

<天空城>

「天空城についたら ちょっとホッとしました」

いや、思いも寄らぬ敵との連戦で精神的にも肉体的にも疲れたからなあ。

 

「お城の中も だいぶかわいたみたいね。お城さんもうれしそう」

よかったよかった。

 

「おじいさん どうしてあんなロープ持ってたのかな?

 まさかどろぼうさん!?」

羽もないし、謎多き人だ……。

 

「……ふえ〜ん。天空の人が怒ってて こわいよお」

天空人も人間も、衛兵というのはあまり変わらないのかも……。

 

「むねがドキドキする…。そのオーブわたしたら どうなっちゃうの?」

竜の雄叫びが聞こえます。

 

「マスタードラゴン… あの…プサンさんがマスタードラゴンだったの!?」

いやあ、これには本当にびっくりしたよ……!

 

「本当に本物のマスタードラゴンさん?……夢を見てるみたい」

 

「あのおじいさん こんなところにいるから 外のようすがわからないんだね。

 マスタードラゴンのこと 教えてあげてよかったね」

 

 

<フィールド>

「お母さん… はやく会いたい…。」

 

「わたしね 最近になって夢を見たの。お母さんが高いところにいて悲しそうなの…。」

やっぱり不思議な力が……。

 

「わたしたち 今度は高いところに行くことになるのかな?…がんばります」

確かに高いけど、神殿の中に入ってしまえば外は見えないから、塔よりは楽かもね。

 

 

<大神殿>

「お父さん見て!雲が下にあるよ。わたしこんな高いところ初めて」

さすが、世界一高い山……。

 

「すーはー すーはー あの……なんにもしてないのに息が…苦しいの…。

 すーはー すーはー……。」

マスタードラゴンによく乗ってたから、薄い空気にはみんな慣れたかと思ったんだけどな…。でも、高山病とかにはならなくてよかった。

 

「あの兵士さん 魔物さんだったの? じゃあこの神殿は やっぱり…」

 

「今の人をおこらせずにすんだみたい。ほっ……。」

 

「このよろいもお兄ちゃんのなの?ズルイ…。ううん なんでもないです」

いや、それは自然な感情だよ、うん。

 

「なにあそこ? へんな人たちがいっぱいいるよ」

ひょっとしたら、私やヘンリーやマリアも「へんな人」になってたかもしれないのか…。

 

「ねえ 今の人 マーサさまって…。それっておばあちゃんと同じ名前?」

 

「やさしそうな女の人……。なんだか抱きつきたくなっちゃう。…どうして?」

 

「お父さん あの人 大丈夫? なんだかこわいよう……」

虚ろな瞳でひたすら万歳。音声つきだったらと思うと恐ろしいものがあるな……。

 

「じ じゃあ やっぱりあれが お母さん…?」

 

「わたし あれはおばあちゃんじゃないって信じてたけど もしかしたらって心配だったの…。

 おばあちゃんじゃなくて 本当に良かった。でもこの世界にいないってどういう意味?」

 

「今の人 石にされたお父さんがいた あのおうちの人?

 助けてあげられて良かったね」

本当に。

 

「お父さん もしかしてこの場所のこと 前から知ってた?

 ううん なんとなくそんな気がして」

鋭いなあ……。

 

「お礼を言われたら いえいえどういたしましてって 言わなくちゃ」

そうだったね。

 

「こういう台にあがってる人は えらい人だったのね」

 

「はやくお母さんを助けなきゃ。わたし いっぱいがんばるね」

 

「どうしたの お父さん? なんだか顔つきが変わったみたい…」

いや…ちょっと嫌なことを思い出してね……。

 

「そう… お父さん 昔ここで働かされていたのね……」

 

「すごい…迷路みたい。ちゃんと考えて進まないと 迷っちゃいそうね」

うう、面倒だ……。

 

「ここ すごく歩きにくいね。なんでこんなにしたのかな?

 魔物さんたちは 迷ったりしないの?」

実は迷ってたりして。

 

「こわい…。この神殿の魔物たち ああやってドレイの人たちを食べていたの?」

あの頃はまだここまでひどくなかったのに…。どんどん見境がなくなっていったのか……。

 

「ねえ お父さん。わたし強くなったかな?お父さんの役に立てるかな?」

あの小さかった赤ちゃんが、こんなに大きくなって、父にこんなことを言ってくれるようになるなんて……!!

 

「なんだかさっきから 同じようなところをぐるぐるしてるような気がする…。」

うう……。

「神さま…。この人のまよえるたましいに どうか聖なる祝福を。ぐすっ……」

ああ、ヨシュア……。

 

「お父さん 気をつけてね。下からすごくイヤな気配を感じるの」

 

「…ねえお父さん 手をにぎってていい? なんだかこわい…」

大丈夫だよ……。

 

「ゲマ…大っきらい!次は絶対やっつけてやるの」

ゲマ……!!

 

「あのね… そのゆびわ ちょっと見てもいい?」

(はい)
 「このゆびわ持ってるだけで 気持ちがすごくあったかくなるね。ふしぎ…。」

 

「魔物さんいないから歩きやすいね。らくちんらくちん」

うんうん。魔物が出ないとこうも違うものなのか。

 

「おばあちゃんの声 すごくやさしかった…。うっうっ…うえ〜ん……。

 お父さん…もっとおばあちゃんと話したい…。いろんなこと話したいよお……」

ああ…そうだね……!!

 

「わたし おばあちゃんに会いたいよ… ぐすん……」

 

 

 

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