脇役達の名言・迷言(5)
「確かに、相手が魔族ではないとわかってなお、外部の者に助力を願ったのであれば、何のための親衛隊、とのそしりを受けるかもしれん。しかし我ら親衛隊が守るべきは、我らの名ではなくロードの身」
(byマディック親衛隊長
SP21―P19)リナをも感心させた、その心。
「父の商売がうまくいかずに困っていると、その三男が、そっと裏から商売敵に圧力をかけ、三男が商売女の手切れ金に困っていると、黙って父が金を渡す……まさに男同士の、篤い友情」
(byソリス
SP21―P75)
「ただの『良い素材』なら、探せばそこそこ見つかりますが、『理想の素材』となれば話は別!
しかし、だからといって、良い素材で妥協してしまうのなら、その職人はしょせんそれまで!むろんただ漫然と、理想と出会える時を待つなどというのは論外!
ならば!理想の素材が見つからないのなら、自らの手で創り出すまで!
その気概なくして何の職人たり得ましょう!」
(byジョージ=グッドラック
SP21―P88)ブラボー!拍手!
#でも、書き下ろし読むと、「ケーキ作り」よりも「特殊な素材を作る」方に熱心なような気も……。
「菓子以外の料理でもそうですが、旬の素材、つまり食べ物がベストの味に到達するその瞬間を捉えたものを使い、完成品というさらなる高みへと導く!それこそが職人というものです!
それを成し得ずしてー旬の素材を使ったものを提供せずして何の職人でしょう!そんなお茶を濁すような行為に走るくらいならば、いっそ潔く休業すべきです!」
(byジョージ
SP21―P91)
「……ま、関係ないことは確かだな。
あんたとその剣に何があろうが。その剣を誰かが拾って何人ぶち殺そうが。あんたが持ってて、その剣で何人助けようが。
確かに俺には関係ねえ」
(byリナ父?)
「なぁに。
今は足を洗ったが、俺も昔は傭兵家業をやっててな。
その当時のポリシーが、『道具にこだわらない奴は二流だが、道具に当たる奴は三流以下だ』ってなもんでな。
それでつい、おせっかい、って奴だ」
「ま、気にしねえでくれ。
気に入らねえ剣なんざ、どんどん海に投げ捨ててくれ。
それで、お前さんの抱えた何かがきれいさっぱり消えるのなら、な」
(byリナ父?
SP21―P161~162)なんか不思議な雰囲気のある人だな、リナの父さんって。
「いや、それだけのはずです。
死んだ植物を過剰摂取するのと自衛と捕食のために自律活動をする以外は、ただのスイートポテトです」
(byジョージ
SP21―P224)「ただの」ねえ……。
「けどな、同じ男として、一つだけアドバイスしてやるよ。
惚れた相手の前でだけは、悩んだ姿なんて見せるんじゃねえぞ」
(byリナ父?
SP21―P168)このアドバイスのために、「惚れた相手」からは、クラゲとか脳みそスライムとか思われているようです。
「わかってんのかてめぇら?」
「誰かを殺すそぶりを見せる、ってのは、その相手に返り討ちで殺されてもかまわねえ、って宣言に等しいことを、よ。
言っとくが、痛ぇぜ。斬られるのは」
「最初は、はたかれたみてぇにしか感じねえ。
けど、ぶちまけられてるのが自分の血だと、目の前に転がってるのが自分の手足だと気付いたとたん、ドギツイ痛みがやって来る。
いや、痛みなんて可愛いもんじゃねえか。
傷口で、焼けた火箸がタップダンスしてるみてぇな感覚が脳天までつき抜ける。
ショックでそのままくたばるか、たとえ命が助かっても、傷が治るまで何日か、何十日か何百日か、熱や痛みにまとわりつかれる。
―さあ。最初に体験してぇのは誰だ?」
(byリナ父?
SP21―P174~175)うわあ、なんとも説得力があるなあ。
#しかし、描写が妙にリアルだけど……ひょっとして、かつて実際に斬られたことがあったとか……?
「……いわくつきの剣だっていうから、ちょっとした魔力剣じゃないか、くらいに思ってたら……
伝説の、光の剣ってか。よりによって」
「捨てるつもりなら俺にくれ」(略)
「馬鹿野郎!セコい魔力剣ならとにかく、光の剣となりゃ話は別だ!
今くれすぐくれ俺にくれ!」
(byリナ父?
SP21―P196)ここらへんの反応は、やはり親子……。
「ひぃぃぃぃぃぃぃっ!ここここっちに来たぁぁぁぁぁっ!だだだだからドロシーこういう場合は指さしちゃあいけませんってママいつも言ってるじゃない!」
(byメリナ
SP22―P27)未確認飛行物体ナーガ。ナーガは指さされても全然気にしないと思うけど。
「我々も彼女の存在は突き止め、しばしその行動を観察した。そして出た結果はー
あれは人間じゃなくて動物だから勘弁しておこう、というものだった!」
(by世界動物愛護連盟ラルティーグ支部長
SP22―P239)ひょっとすると、捨てナーガもここに拾われたのかもしれない。
そのうち図鑑に載ったりするのかな…?