「相手は魔族なんですよっ！魔族っ！闇に身を置き、恐怖と滅びを司るもの！生きとし生けるものの天敵！百害あって一利なし！害虫以下のシロモノといっしょに旅してたんですよっ！」

「もし言わないのなら……今夜ひと晩中、ずっとあなたの耳もとで、『人生ってスバラシイ』ってささやきつづけてあげるわっ！」

それは嫌だろう……。

「いずれにしても全力を尽くすのみよっ！」

「あなたが一体、どれほどのものかは知らないけれど、あきらめず、全力を尽くすことを怠らなければ、正義は必ず勝つものよっ！」

（略）

「ところでリナ！こいつ誰なのっ！？」

「たとえ日ごろの行い悪くても見境いなしの大食いでも気が短くても分別なくても、やる時はやる！それでこそよ！」

リナのこと、そういう目で見てたのか……。否定できないところがなんとも（笑）。

「かなわぬ敵とわかっていても、後ろを見せることはなく、勇気と正義で戦えば、必ず道はひらけるわっ！」

ヒーローの王道。

「たとえあなたにどれほど力があろうとも、悪の栄えたためしはないわっ！

　正義の炎が、わたしたち一人一人の胸に熱く燃えているかぎり、あなたの企みの実現する日は永遠に来ないと思いなさいっ！」

悪の栄えたためしなんて、いっぱいあると思うんだが……。

スィーフィードだって滅ぼされてるし。

「―だからこそ、聞きたくないの。

　冥王がたくらんでることなんて、どうまちがってもいいことのはずがないわ。

　もし、計画の中身を聞けば、わたしは逆にあなたを止めなきゃならなくなるかもしれないでしょ。

　―たとえ、ガウリイさんを見捨てることになっても。

　けど、そういうのはいやだから。

　だからー聞きたくないの」

ううっ……いい人だなあ……アメリアって……！

「いいも悪いもないでしょ」

「みんなでガウリイさんを助けに行くーそれで十分じゃない？」

一番かっこいいアメリアのセリフ。

「ひとつの悪が滅びたことを、正義が勝利したことを！ひろくみんなに知らしめるのよっ！」