リナのつぶやき(1)
<あたしは追われていた。
……いや、だからどーしたといわれると、とても困るんですけど……
確かにこんなことは、世間様一般でもさして珍しいことではないわけだし、あたしにしてみれば、それこそ日常茶飯事である>
(1−
P5)記念すべきスレイヤーズの書き出し文。こちらの手を読み、先手を打っている所に、ものすごく惹かれる。
<立ち止まって待った。
『つけられてるのはわかってるわよ』という意思表示である>
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P7)改めて文にされると、なかなか面白いものがある。
<それにしても、もう少しパターンから離れたものいいはできないのだろうか>
(1−
P8)こうして、リナは生まれた。
<いーじゃないか。『悪人に人権はない』というのがあたしのモットーなんだから>
(1−
P9)そういえば、最初の頃は、口癖のように、これが飛び出していた。
強烈なモットーである。
<あたしは曲がったことが大嫌いなのだ。
……本当だってば>
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P9)強調するところがいとをかし。
<管楽器の
BGMでもほしいところである>(1−
P14)ガウリイ登場!なぜかこうした時に鳴る
BGM.。
<よくいるのだ。こーゆーのが。
誰かがピンチになると、きまって何の脈絡もなく現れる奴!
なぜかたいがいハンサムで、そこそこ強かったりする>
(1−
P14)またしても先手を取られた…!!事象の核心をつくセリフその1。
<あまりかさばらず、価値のありそうなものを、なるべく控え目に取ってきたつもりだったのだが、ふと気がつくと、なぜかかなりの量になっていた>
(1−
P23)「リナって、店屋に行くと、山ほど買い込むタイプでしょ……」
<嘘も方便。何事にも演出、脚色は付き物である。>
(1−
P61)
<『言い値で買う』と言ったんだから、たかが相場の百倍やそこら、ポーンと気持ちよく払わんかいっ!>
(1−
P70)そんな無茶な……と思ったけど、リナは、最初に提示した額の一万倍の額をポーンと気持ちよく払ったんだよな……。まあ、魔力増幅器の効果を考えると、それでも相場よりは安いのかもしれないけど。
<あんまり話がウマすぎる。あたしはそーいうのは信じない主義である。
ウマい話がよい話であった例など、この世の中にはほとんどない。>
(1−
P143)
<……派手なことをするわりには、あまり考えがない。
よくいるタイプである。>
(1−
P174)人間を様々なタイプに分類する、心理学者リナ=インバース。
<いるいる こーいうのが。
集団になると、とたんに強気になる奴。>
(1−
P174)
<何をおっしゃいますやら。
自分の払う金は、たとえ銅貨一枚でも大金である。>
(1−
P192)日本でいえば、銅貨=10円一枚でも大金、というところだろうか。
ま、10円よりは価値があると思うが……それにしても、商人ってすごい。
<石でできているはずの肌は、不思議と温かかった。>
(1−
P248)
<本来、「真理の探究者」たるべき魔道士が、権力争いにうつつをぬかしているなんぞというのは、同じ魔道士として、ちょっと許せないものがある。>
(2−
P21)なるほど、能力だけでなく、心構えも立派な魔道士!…と、言い切るには若干の不安もあるが……。
<ボディー・ガードと発音できないところが味噌である。>
(2−
P43)世代を特定する方法。
<いるのだっ!何かにつけて自慢をしたがるよーな奴がっ!
そーいうのに限って、同じようなことを何度も何度も繰り返しながら、聞いてる方が死にたくなるくらい延々と話し続けたりするものなのだ。>
(2−
P47)スルドイ分析第二弾。ジョセフィーヌさんには痛い目に遭わされたからね……。
<おのれ許せんっ!
ハルシフォムのことはあっちにほっぽっとくとしても、このあたしをたばかるとは、その罪万死に値するっ!>
(2−
P139)しかし、このセリフ……やはり、なんというか、悪役みたいな……。
<―いきなり呼び方が「ミスター」付けになっているが、まがりなりにも仕事を引き受けた以上、彼はあたしたちの立派なスポンサー。
であるからには、呼び捨てにするわけにもいかないだろう>
(2−
P65)おお、大人だ……。
<―「ここでいきなり目をそらす」などというギャグを飛ばしたい衝動に駆られたが、どうやらそういう事態ではないようである。>
(2−
P164)
<……ううっ、なーんか悲壮だなー……ええいっ!つられて落ち込んでたまるかっ!>
(2−
P232)ドラクエをプレイしていて、何度もこのような心境になったものです。
<うん。そーだ。そーに決まった。あたしが決めた。今決めた。>
(3−
P10)こうなると、逆らえない。
<よくいる、「弱者にゃ強いが強者にゃ弱い、自分よければすべてよし」タイプである。>
(3−
P22)心理学者リナ、第二弾!
<こーいうもの言いをすると、この男も、なぜかまともに見えるところが不思議である。>
(3−
P29)村長に別れを告げるガウリイを見ての言葉。……同感。
<―これが、ただの悪党相手なら、なにやらうだうだ言ってるうちに、強力な攻撃呪文をぶちかまし、あとすら見ずに通り過ぎる、というミもフタもない手が使えるのだが>
(3−
P33)悪党相手でなくても、同じ事やってるし。(呪文は違うらしいが……)
<……確かにいる。よかれと思って先走りをし、結局他人にめーわくをかけてしまう奴>
(3−
P52)