その他の名言たち(2)

 

 

「必ず勝て…!!

 おまえと…おまえを信じる者たちのために!!」

     (21巻「攻撃不能…!?」バラン)

重く響く、父の言葉。

 

 

「…子供がどう願っても 親とは常にこうしてしまうものなのだ。
 おまえも大人になればいつかきっと判る…。

 …ダイ…とてもいい名前だ。
 だが私とソアラがつけた名前も心の片隅で憶えておいてくれ」

     (21巻「さらば我が子よ…!!」バラン)

バランがどれほどダイを愛していたのか…その一端をようやく感じ取ることができて、涙腺が…!

 

 

(…相変わらず…寝かしつけるのが下手だな…)

     (同上)

思わず泣いてしまった…。

 

 

「…ミンナ…ハドラーサマヲ…タノム…!!」

     (23巻「思わぬ伏兵!!!」ブロック)

初めての、そして最後の言葉。

 

 

(強者とは強い奴のことでは無い!
 戦いの場に最後まで生き残っていた奴のことよっ!!!」

     (23巻「生存者は…!!?」ザボエラ)

よく言われる言葉ではある。…が、ザボエラが言うと、素直に頷けないというか…。

同じ言葉でも、発する者によってずいぶん印象が変わるものだ。

 

 

<いいえ あなたは死にました>

     (24巻「最後の希望」マザードラゴン)

ああ…苦くも懐かしい、DQ1の、あのメッセージ…。こんなところも本家DQに忠実。
#ふと、DQ4の4コマで、全滅した勇者達をマスタードラゴンが運び呼びかけている光景を思い出してしまった。

 

 

「ワシの賭けに勝つコツはな 最後の瞬間まで勝利を疑わないことよ!」

     (24巻「処刑宣告の罠!!!」ベンガーナ王)

豪快なベンガーナ王。伊達に王は名乗っていない。
#…でも、最後の瞬間まで勝利を信じ続けてすっからかんになった人を、たまにカジノで見かけるけど…。

 

 

「おまえがすべてにめぐまれたヤツなら ここまでにはなれなかった!

 弱っちい武器屋の息子だからこそ だれよりも強くアバンにあこがれ
苦闘の道も歯をくいしばってこれたんだ!!

 …自信を持て!!おまえは強い!!オレの…自慢の弟子だっ!!」

     (24巻「ポップの苦悩」マトリフ)

そして、やはりマトリフは師匠だった。

 

 

「…弱い奴らについたほうが面白いから…答えはそれで十分だろう?」

     (25巻「見参!最新装備」ロン・ベルク)

その酔狂が魅力。しかし…もし、大魔王の方が弱かったら……。

 

 

「戦いの中で生きるのが彼の望みなら……地獄でのたうつのが彼の宿命なら…!!

 私もそれに従います!!一緒に地獄へ落ちますっ…!!!」

     (25巻「決戦前夜の葛藤」エイミ)

うわあ…。

 

 

「…いいの 彼に私の所までおりてきてもらおうと思っていた私が悪いのよ。

 どう思われてもいい…!彼の所まで私がついていくべきなんだわ…!!」

     (同上)

最終決戦にはついて行けなかったけど、ED後はどこまでも。
しかし…何か違うような気がしないでもない。

 

 

「…オレは…腐りたくない…!!

     (25巻「ロン・ベルクの秘密」ロン・ベルク)

少なくとも、そう思えるうちは大丈夫。

 

 

「…オレはバーンの顔に泥を塗った。

 だから最初の攻撃だけはあえて受けた。
 この傷はいわばオレの落とし前だ…!!」

     (同上)

自分で「落とし前をつける」と言い実行する人は珍しい。やはり、大魔王に見込まれただけある…。

 

 

「グレイトアックスか…ちょっとしたアバンストラッシュ気分だわい…!!」

     (25巻「いざ!!大破邪呪文」クロコダイン)

名言…迷言?そういえば、「アバンの使徒」という言葉を最初に使ったのもクロコダインだった。
クロコダインはキャッチフレーズの世界で神になれる…かも、しれない。

 

 

””勇気”……素晴らしい言葉だと思います。
 口に出して言うと少々テレますが、人間が生きていく上で
一番必要な気持ちの一つではないでしょうか。

 そういえば子供の頃から漫画や映画を見ていても、
さして期待もかけていなかった弱い奴が予想外のがんばりを
見せるシーンが大好きだったなあ…。

 強い奴がそれをするよりもはるかに大きな”勇気”が感じられるからなんでしょうね。
きっと……!”

     (26巻 扉 三条陸)

著者メーセージに、こんなに感動したことがあったろうか。
26巻は最も感動した巻だが、その内容を知ってから読むと、さらにこの言葉の重みが増す。

これを、これこそが、「勇気」というものなのだ、と…!

 

 

「きっと…一生言えなかった。私…勇気がないから…

 …ポップさんが…ずっと好きでした…はじめて会った時からずっと…

 いつもお調子者みたいにふるまっているけど 本当はとても心の強い人…
 どんなに苦しくても…どんなに怖くても…どんなに悲しくても…

 最後の最後には必ず乗り越えてしまう人…!

 引っ込み思案な私にとって…ポップさんはずっと憧れの人でした。

 でも…それが言えなかった。
 ポップさんのそばにいたくて 無理に危ない場所にまでついていってしまうくせに…
 結局自分の気持ちを伝えられなかった…

 言えば今の関係さえも壊れてしまいそうで…それが怖くて…!!

 そんな…弱い自分がキライでした。でも…ほめてください…!

 私…はじめてポップさんの役に立てたんです…!」

     (26巻「その人の名は…!!」メルル)

ポプと、そしてこのメルルのおかげで、「勇気」というものがどういうものかがようやくわかった。

 

 

「……ポップさん 私の…最後のお願いを聞いて
……答えのわかっている…いじわるなお願い……。

 あなたの…… 好きな人の名前を言って…!!

 …知っています その人が誰か…私でないことも…
でも…あなたの口から聞きたいんです…

 そして……私を…あきらめさせて…!

 そうすれば…今度生まれ変わった時には…ポップさんみたいな…
勇気のある人になれるかも…しれ…ない…」

     (同上)

しるしを光らせるのに、まさかこのような過酷な条件が課されようとは…。

 

 

「…たとえこの身がどうなろうとも あの方の生命だけは守りたい…!!」

     (26巻「女王!!秘めたる決意」アルビナス)

激しい想い。

 

 

「あなたの方が強かった…力だけでなく”誰かのために”という気持ちも……
 それだけの話です…

 …残念です 無念ですよ。
 やはり…作られた駒である私では”想い”の強さで人間には
かなわないのでしょうかねえ…」

     (26巻「逆転!!女王の死角」アルビナス)

いや…想いの強さだけなら、アルビナスの方が強かったと思うのだが…。

 

 

「ハドラー様を…生かしたかった… 一瞬でも…一秒でも長く……
 この…あの方にいただいた生命にかえても…」

     (同上)

最期の言葉は、どこまでも人間らしい。

 

 

「…それは君の魂が呼び起こしたのだ…!!
 …魂には肉体以上の強さを与える力がある…私はそう信じているよ。

 ハドラー様からいただいたこの魂は 私の誇りだからな…!!」

     (27巻「勝利か!!?消滅か!!?」シグマ)

他の面々と違って魂の叫びを口にすることのなかったシグマだが、それでもやはりハドラー親衛騎団。

 

 

「ワシの理想!!それは自分の肉体はいっさい傷つかずに思い通り動かせて
 なおかつ一方的に敵をいたぶれる…そんな能力っ…!!!」

     (29巻「究極の結論…!!?」ザボエラ)

…しかしよく考えたら、現代における殆どの道具は、この「最低の発想」のもとに作られているような気がする。

 

 

「…覚えておけ ネズミ
 前回の課題をすべてクリアしてはじめて”改良”という…!」

     (29巻「ザボエラ最強変身!!!」ザボエラ)

至極もっともで、教訓とするに十分な内容…ではあるのだが、ザボエラに言われるとどうも…。

 

 

「…ボクは…あの時はじめて知った!!真の勇者とは自らよりもむしろ…!!
 みんなに勇気を湧き起こさせてくれる者なんだと…!!!

 ボクが生命つきて倒れても……!!
 ボクがつけたわずかな傷跡に後から攻めていけるだけの勇気を…!

 この場のみんなに残してあげられれば…!!

 …ダイほどではなくても…ボクも勇者の代わりができる…!!!」

     (29巻「もうひとりの勇者」ノヴァ)

勇気や勇者といった言葉の定義を感動と共に与えてくれる話の数々。
本当に素晴らしい…!

 

 

「……ボクの…ボクのこの手を使って下さい。あなたの傷が癒えるその日まで…!」

     (29巻「未完の究極剣」ノヴァ)

感動的な場面ではあるが…ロン・ベルクの傷が癒えるよりもノヴァの寿命が先に尽きてしまう可能性が高いのでは…。

 

 

「…ザボエラよ 頭の悪いオレだが だまされ続けたおかげで一つ物を知った…!
 それは…!

 この世には本当に煮ても焼いても喰えぬヤツがいる!…という事だ!!」

     (29巻「最後の対峙」クロコダイン)

だまされ続けたというおどには、そう何度もだまされてはいない気がするが…。
しかし、ザボエラをある程度見ていれば、その教訓は嫌でも身についてしまうのだろう…。

 

 

「…じいさん こいつもかつて六大団長がそろった時には
強大な魔力で一目置かれた存在だったんだ。

 それが出世欲に目がくらみ 他人の力ばかりを利用しているうちに
いつの間にかこんなダニのような奴になりはててしまった。

 恐ろしいものだ…欲とは…
 オレとて一番手でダイたちと戦っていなかったら どうゆがんでいたかわからん。

 こいつは正真正銘のクズだったが…それだけは哀れだ……」

     (同上)

ザボエラからも教訓を得ることができるのは、クロコダインのすごいところだ。
ただの「嫌な奴」で終わらせず、長所を認め、わが身に重ねて考えるのは…。

 

 

「オレは…あんたの何に勝ちたかったのか……今やっとわかったぜ…」

     (30巻「激突!!男の拳」ヒム)

闘志…!

 

 

「…死んでも勝ちたかったが……
 そんな勝ち方をするなら死んだ方がマシさ……!」

     (30巻「死の果てに!」ヒム)

ザボエラとは対極の姿勢。

 

 

「…戦士ヒュンケルは死んだ!!」

     (30巻「さらば!闘いの日々よ」ラーハルト)

…ここでなぜか「神は死んだ!」の言葉が頭をよぎる…。

 

 

「……さらば強敵よ…!安らかに眠れ…!!」

     (同上)

やはり絵になる…。

 

 

「…静かにしろよ。

 今こいつは はじめて安らかに眠っているんだ…
 きっと生まれてはじめて…戦いも宿命も忘れて…

 傷ついた心と身体をいやしてるんだよ……

 ……なあ…ヒュンケル……!」

     (30巻「さらば!闘いの日々よ」ヒム)

戦うことで深く相手を知ることができる、というのは少なくともこの場合にはあてはまる。
確かにヒムは、ヒュンケルの数少ない理解者であり、新たな友となった。
#しかし、これで生きてたというのはほとんど詐欺、というか…。

 

 

”私のもう一人の息子ラーハルトへ…”

     (31巻「父・バランの遺言」バラン)

涙。

 

 

「……あの人は…私にとっても父でした…!」

     (31巻「父・バランの遺言」ラーハルト)

ただ一言に込められた想い。

 

 

「グッバイム〜ン!!!」

     (31巻「起て!宿命の騎士」ゴロア)

「ぐふっ」は姿を消したが、そのかわり容姿に似合う愉快な断末魔。
決戦前の相手なのに…。

 

 

「…悪に奇蹟は起こらないっ!!キミは正義の獣王遊撃隊題12号だから…

 それでいいのだっ!!!」

     (32巻「白銀の猛威!!」チウ)

…妙に説得力がある。

 

 

「成仏してくんな!!!」

     (32巻「白銀の猛威!!」ヒム)

…どこの文化圏の人…?

 

 

(ほんの一瞬だけで良い…!あの日の力よ蘇れっ!!!

 今再び…!次なる世代を救うためにっ…!!)

     (33巻「直撃!!極大消滅呪文」ビーストくん)

真剣に戦っているところを初めて見た…。
やはり武術の神様と呼ばれるだけのことはありました。

 

 

「…オレも何百年か生きてきたが…
 おまえの下にいた時が最も恵まれていた 最も裕福だった…

 だが…一番退屈で 一番自分が腐っていくのが実感できた時だった…!!

 あんな日々は…二度とご免だ…!!

 あれに比べればダイたちに出会ってからのこの数週間は…
 短いが本当に充実した日々だった。

 オレの今までの生涯に匹敵する輝きがあった…!!!

 同じ過ちを二度くり返すぐらいなら…
 オレは多少なりとも気に入ったこいつらと運命を共にするさ…!!」

     (36巻「起って…!!!」ロン・ベルク)

こういうセリフを言う登場人物は、フィクションでは珍しくないが、やはり惹かれるものがある。

 

 

”人間は誰でもいつかは死ぬ… ……だから…

 だから…みんな一生懸命生きるのよ。”

     (36巻「閃光のように」スティーヌ)

不思議な説得力がある。まさか十数年後にこの言葉が世界を救うことになろうとは…。

 

 

「本当に…本当にずっと楽しかったから……

 本当… 楽しかったよね…ダイ…!!!」

     (36巻「最後の願い」ゴメちゃん)

ゴメちゃんが人の言葉をしゃべり…そこで伝えた内容がこれ、というよころが泣かせる…。

 

 

「おめえも男なら 一生に一度くれぇ本物の英雄になってみせろ!!」

     (36巻「心をひとつに…!!」マトリフ)

「一生に一度くらい」と言われると不思議とやる気が出る。

 

 

「てめえが不死身ならっ…!!!!…不死身ならっ!!!

 オレもまた不死身だぁーっ!!!!」

     (37巻「大魔宮脱出せよ」ヒム)

DQの登場人物らしく、皆素晴らしく不死身です。

 

 

「心配いらん…!ダイ様は必ず勝つ……!!
 あの方は…戦神の息子なのだから…!!」

     (37巻「死闘・天空へ」ラーハルト)

ラーハルトが言うことで重みが増す。

 

 

「ダイ…今こそおまえも太陽になるのだ!
 仲間たちを 地上を輝き照らす太陽に…!!」

     (37巻「さらば!我が友」バラン)

「太陽…すばらしい力だ」

 

 

「…レオナ!少々嫌がられてもしっかりつかまえとかないとダメよ。

 勇者なんて事が片付いたらすぐどこかに消えてしまうんだから…!」

     (37巻「さらば!!!愛する地上よ」フローラ)

昔からの伝統です。

 

 

 

2009.5.26

 

 

 

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