その他の名言たち(1)

 

 

「戦うのじゃ!最後の最後まで希望を捨てずに…!

 神は逃げ出した者に 奇蹟を与えはせんぞ!」

     (3巻「百獣総進撃!!」ロモス王)

なにもしなければ何も始まらない…。ジタバタしたからこそ奇蹟は起こった。

 

 

「王の逃亡は敗北と同じじゃ!

 わしは非力な年寄りじゃが…断じて逃げるわけにはいかんのじゃ…!!」

     (同上)

外見は典型的な王様で、中身も本当の王様。

 

 

「子供が絶対に逆らえんもの…それは”親”じゃっ!!」

     (3巻「ダイの弱点…!?」ザボエラ)

この時は知らなかったが、ザボエラにも息子が…それでこんなことを言うのだから、ザボエラも本当に…。

 

 

「勇者とは勇気ある者ッ!!

 そして真の勇気とは 打算なきものっ!!

 相手の強さによって出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃなあいっ!!!」

     (3巻「ひとかけらの勇気」まぞっほの師匠)

だから、強い相手に発揮できてこそ、それは本物…!その輝きを感じることができる。

 

 

「ほら、僧侶のずるぼんが、人間にはそれぞれ役割があると言っておったじゃろう。

 勇者になる者と、ワシらのように その周りであこぎな事をやる者と。

 あれは違うな。…はじめから役割など決まっておらん。

 このワシだって、あの時もう少し勇気を持っていればと悔やむことは何度もある。

 そしたら、もっと違う人間になっておったかもしれん。

 それぞれの状況でどんな選択をしていくかで、人間は決まっていくんじゃ」

     (アニメ「ふるい起こせポップ!ひとかけらの勇気を!!」まぞっほ)

初めてこれを聞いた時、ひどく感銘を受けた。
この言葉を発したのがまぞっほで、聞いているのがポップ、という状況がまたいっそう重みを持たせる…。

 

 

「どうせ負けるなら 正々堂々とお前と戦って負ければよかったよ…」

     (4巻「小さな勇者たち」クロコダイン)

しかし今、これまでで一番堂々としている。

 

 

「…おまえたちのような相手に敗れたのであれば 全く悔いはない…
 むしろ誇るべきことだ…

 目先の勝利に狂ったオレは… 馬鹿だった……」

     (同上)

ザボエラのせいにせず、自分の過ちを素直に認めた。これはなかなか難しいことかもしれない。さすが獣王。

 

 

「…さらばだダイ……

 …負けるなよ… 勇者はつねに 強くあれ…!」

     (同上)

さまざまな敵と戦ったけれど、クロコダインの倒れ方はトップレベルのかっこよさ。

 

 

(…ダイ…聞きなさい この歓声を…
 たとえおまえが望まずとも 人々はおまえをこう呼ぶだろう…

 …小さな勇者 ダイと…!!)

     (4巻「小さな勇者たち」ロモス王)

「未来の勇者」から「小さな勇者」に。

 

 

「…ヒュンケル… …想い出を……あ…り…が…と…う……」

     (4巻「父の敵…アバン!?」バルトス)

最後の言葉がこれ、というのが泣かせる。

 

 

「オレもそうだ 人間どもを軽蔑していた…
 ひ弱なつまらん生き物だと思ってた…

 だがダイたちと戦って……わかったんだ…

 人間は強い…!そして優しい生き物だ!
 ともに力を合わせ 喜びと悲しみを分かち合うことができるんだ。

 ただ強いだけの オレたち魔物とは違う…!

 人間であるおまえに…その素晴らしさがわからぬはずがない…
 おまえは…見て見ぬふりをしているのではないのか…」

     (5巻「獣王の涙」クロコダイン)

魔王軍にあって、ヒュンケルのことを理解していた…クロコダインはみんなの(特にヒュンケルの)父親代わり。

魔王軍では大魔王バーンのもと「力が正義」が主流だったみたいだから、ダイ達の存在はクロコダインにとって新鮮な驚きだったのかもしれない。実のところ、人間にも「力が正義」を旨とする者は結構多いのだが…。

 

 

「…ヒュンケル…いいぞ…人間は… …今度生まれ変わる時には…

 オレも……に……人間に… ぐふっ…!」

     (同上)

やはりこれはドラクエ世界…こんな感動的な場面でも「ぐふっ」は外さない。

 

 

「ここは戦場だ!殺し合いをするところだぜ。
 男も女も関係ねェ 強い奴が生きて弱い奴は死ぬんだよ!!

 傷つくのがイヤなら戦場に出てくるんじゃねえ!!」

     (6巻「残酷!フレイザード」フレイザード)

弱肉強食。…まあ、よく考えたらフレイザードは、男でも女でもないわけだし…。

 

 

「オレは戦うのが好きなんじゃねぇんだ…
 勝つのが好きなんだよォォッ!!!」

     (6巻「恐怖の結界呪法!!」フレイザード)

フレイザードの性格を非常によく表している一言。前線タイプではっきりとこう口にするキャラは意外と少ない気がする。
「そんな勝ち方をするぐらいなら死んだ方がマシだ」と言ったヒムと比べると、ハドラーの性格の変わりようがよくわかる。

 

 

「戦いに今度はねえ!失敗したら死ぬしかねえんだ」

     (アニメ「アバンの親友!?大魔道士マトリフの大特訓!!」マトリフ)

……ごもっとも。

 

 

「…ヒュンケルよ… オレは男の価値というのは
どれだけ過去へのこだわりを捨てられるかで決まると思っている。

 たとえ生き恥をさらし 万人にさげすまれようとも
己の信ずる道を歩めるならそれでいいではないか…」

     (7巻「戦士復活!!」クロコダイン」)

でもヒュンケルは、ずっとひきずっているような…一度「死んだ」ことで少し吹っ切れたようにも見えるけど。

 

 

「勇者はなんでもできる。だが力だったら戦士のほうが上だ。
魔法だって魔法使いにゃかなわねえ。

 なんでもできる反面 なんにもできないのが勇者って人種さ…

 だが…勇者にも一つだけ ほかの奴には真似できない最強の武器がある…」

「決まってんだろ 勇者の武器は”勇気”だよ!」

     (8巻「マァムの決意」マトリフ)

まさしく。だが、ダイは最終的には力でも魔法でも一番強くなってしまった。ちょっと寂しい…。

 

 

「おまえにはいかなる敵にも立ち向かっていける勇気さえあればそれでいい。
今は基礎でもやってろ。

 魔法の力が欲しけりゃ こいつが勝手に強くなってくれらあ。

 それが仲間ってもんだぜ…!!」

     (同上)

これはつまり、空の章に書いてあることと同じ…。

 

 

「少年は一つの苦難を乗り越えた。されど勇者の道は遠く険しい。

 ダイよ進め 勇者の道を…」

     (アニメ「ダイよ立ち上がれ!勇者の道は永遠に!」ナレーション)

最後にアバン先生の声で締めくくられる、というのはなかなか感慨深いものがある。

 

 

「そなたの思ったとおりに やってみるが良かろう。

 そなたが正しいか否かは 歴史がいずれ証明する」

     (10巻「竜騎衆大接近!!!」テラン王)

さすが最年長のテラン王。大局的なものの見方をする。

 

 

「あのネズミ…本当にネコをかみおった!」

     (10巻「狂乱!!ガルダンディー」ラーハルト)

妙に印象に残っているセリフ。

 

 

「でも…人間をうらまないで…みんなおくびょうなだけなのよ…」

     (11巻「ダイ、出生の秘密」ソアラ)

多くの醜い行動の裏には臆病さが潜んでいる。

 

 

「…人質をとるなど誇り高き竜騎衆の名を汚す愚行…許しがたいことだ…

 ましてや人間相手に な…!!」

     (11巻「強敵に捧ぐ…!!」ラーハルト)

素晴らしいプライド…!
#でもこれでもし、ボラホーンがバランの血で復活していたら、厄介なことになっていたような…。

 

 

「…鎧もおまえのことが気に入ったみたいだな…

 たとえ戦場でとはいえ…最後に…おまえたちのような男に出会えて…
 よ…かっ…た…」

     (同上)

ヒュンケルとラーハルトは、特に武器を大事にしている。

 

 

「…いまさら…生き方を変えられん。…大人とはそういうものだ…」

     (12巻「父との決別」バラン)

長く生きるほどに、難しい。

 

 

「あいつは…いいヤツだったんだ…本当にな…
 それが…オレの三分の一も生きられなかった…

 ロカ…アバン…いいやつはみんな死んで オレやおめえみてえな悪党だけが生き残っちまった。

 …いやな世の中だよなぁ…」

     (13巻「激突!極大呪文」マトリフ)

いい人間は早死にする、とはよく言われていることではあるが…。
普段口の悪いマトリフの率直な思いがこめられていて印象に残った。

 

 

「……だが あんな父でもオレの父であることに変わりはない…!」

     (14巻「ザムザ落日に消ゆ…」ザムザ)

思わず涙。この一言が、ザムザの全てを表している。

 

 

「…じゃが最初からカッコイイ人間などひとりもいない。
 ここにいる誰もがそうなのだ。

 自分の限界の壁に真正面から衝突した者のみが成長できる…」

     (15巻「新たなる出発!!」ブロキーナ)

そういえば、アバン先生も同じようなことを言っていた…。

 

 

「名声は後からやってくる。最初から求めてはいけない…」

     (同上)

名言。しかし年を経るほどに、つい忘れやすくなってしまう。

 

 

「…昔…人と武器はひとつだった…

 人は強き武器に恥じぬよう努力した…
 強き者がいるからこそ武器も日々進歩した…今はどっちもクズだ…!」

      (15巻「鬼岩城大上陸!」ロン・ベルク)

…たぶん大砲なんかは、ロン・ベルクの目から見ると「クズ」なんだろうなあ…。

 

 

「…魔族の人生は密度が薄い…
 人間の何倍も生きられるもんだから ダラダラ生きるヤツが多い。

 何百年生きたって カラッポの人生もある…!

 …こんなにうまい酒が飲めたやつは何人もいないさ…!オレは今満足しきっている!!

 あの剣は……よくできた…!!!」

     (16巻「ダイの剣」ロン・ベルク)

空虚に長生きするよりも、閃光のように…!

 

 

「……勇者よ…!」(16巻「暗黒の怒り」テラン王)

アニメOPの「勇者を急げ!」が頭をよぎる。ここも、この先も、またアニメ化してくれないかなあ…。

 

 

「…強いんだなあ勇者とは…!!!

 彼があの巨人の城を制した時 ワシャあな
もう胸が張り裂けんばかりにドキドキしたよ」

     (17巻「最終決戦の予感」ベンガーナ王)

「純粋」のダイは、周囲にも「純粋」な気持ちを起こさせる。

 

 

「他人の陰に隠れて甘い汁ばかりを吸い 己の力を磨くことをしなかった男の末路など
 あらかたそのようなもの!!!」

     (18巻「急襲!!妖魔士団」クロコダイン)

ただ強いだけではない。よく人を、その先を見ている。

 

 

「ぶざまに生き残るぐらいなら美しく死んだほうがいいと思う人種が
 この世にはいるんだよ……なあ…!」

     (19巻「両刃の剣」ヒム)

…つまり、ハドラーにもそのような一面が…。
何を美しいと考えるかで、また違ってくるけれど。

 

 

「隊長は部下を必死で守るものなのだあぁっ!!!」

     (20巻「凶刃!!フェンブレン」チウ)

力及ばずとも、隊長。

 

 

「うううううっ!!!痛くないっ!!」

「痛くなんかないぞ〜〜〜っ!!!」

     (20巻「小さき者の意地!」チウ)

涙。ポップといい、こういう場面には心打たれる。

 

 

「…こうまで醜いものだとはな。強者が弱者をいたぶる光景というものが…

 他人がしているのを見てはじめて判る…」

     (20巻「意外なる救援」バラン)

自戒の念。

 

 

「…あれほど深く人を愛する事は…もうあるまい…!」

     (20巻「父子竜出陣!!!」バラン)

この言葉の裏に、底知れぬ深い流れを感じる…。

 

 

「…いいなあ 普段はいがみあっていても心の中では何か強い物で結ばれている…
 家族というやつはいいもんだ…

 オレはダイとバランを見ていて初めてそれを知ったよ。

 もしこの戦いで生き残ることができたら…オレも嫁さがしでもするかな…?」

     (20巻「突撃!大魔宮」クロコダイン)

デルムリン島で嫁さがし…!??
#でもクロコダイン以外のリザードマンを見たことがないけど…。

 

 

(な なんでワシより強い奴が世の中にこんなに…いやがるんだ…

 気に…入らねえ…!)

     (20巻「海底の復讐者!!」フェンブレン)

「強さというのは虚しいものだ。いくら上げても上には上がいる」(by ハドラー)

 

 

 

2009.5.17

 

 

 

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