レイアース各話感想(1)
【第一話〜第十話】

 

第一話 伝説の魔法騎士始動

重要ポイント

  • 光、海、風の三人が出会い、異世界セフィーロに召喚される。
  • 光、「炎の矢」を習得。
  • 三人それぞれ「成長する防具」を入手。
  • クレフ、石にされる。
  • アルシオーネ、一回目の敗北

印象に残った場面

冒頭の、水中の花の中で祈るエメロード姫がきれいだった。

ポイント

  • エメロード姫は、実は一言も「私を助けて」とは言っていない。
  • クレフは自分の教え子を悪党呼ばわりしなければならない立場にある。
  • 高笑いを含め、ザガートの言動は、完全に悪役のものである。

 久しぶりに見た。レイアースは、第二部のイメージの方が強いため、第一部の三人は、随分子どもっぽく見える。特に光は、声まで子どもっぽく感じられる。それだけ成長した、ということだろうか。
 全体的に、色合いも明るく、ほのぼのとした雰囲気が感じ取れる。この先色々な困難に出会うとはいえ、それらは全て、世界の影を知らせるようなものではなく、この時目に映る世界は光に満ちていた。二部と比べると、それだけ、あの悲劇が落とした影は大きかったのだろうと思う。

 それはそうと、ドラクエにすれば、この頃まだ「メラ」か、よくて「メラミ」程度の呪文を一回受けただけで撤退するなど、アルシオーネは結構弱い。油断する性格にも問題があるとは思うが。

 

第二話 沈黙の森の創師プレセア

重要ポイント

プレセアに出会い、剣(風は弓)とモコナを受け取る

印象に残った場面

キャンディーを渡すところ

一言ツッコミ

  • クレフはなぜ、魔法の使えない沈黙の森に瞬間移動することができたのだろうか。それに、出る時は大丈夫だったのだろうか。
  • ザガートは、沈黙の森にラファーガを送り込んでいれば、すぐに魔法騎士を抹殺できたのでは…。
  • 皆光達を見て「あんな子供」などというが、セフィーロでは、必ずしも外見が実年齢に反映されないので、そのような意識は持たないはずではないのか。
  • 「反乱を鎮圧」などというイノーバのセリフを聞くと、ザガートが本当に悪者に見える。

 

第三話 謎の美少年剣士フェリオ

重要ポイント

フェリオに出会い、風は魔法のオーブを手に入れた。

印象に残った場面

風がフェリオの言葉を信じて矢を放つ場面。

ポイント

  • 原作に出てきた「剣の効かない魔物」が、光にあっさり一刀両断されていた。
  • エメロード姫が、ミリエル司教のようだった。

 今回のテーマは、「嘘と真実」もしくは「疑うことと信じること」。
 疑うことはできても、信じること、というのは実は結構難しい。「疑うことを知らない」人はいるものだが、「疑うことを知っている」人が信じることは難しいことなのだと思う。だが、それだけに、そういう人が信じた時は強いものになるのだろうとも思う。
 もしも風の弓矢がエスクードでできたものならば、成長していてもおかしくはなかった。

 

第四話 執念の魔操師アルシオーネ

重要ポイント

  • 海は、「水の龍」を覚えた。
  • 風は、「癒しの風」を覚えた。
  • アルシオーネ、二度目の敗北。

印象に残った場面

  • 「飛んでこーい!飛んでこーい!エテルナの泉!」
  • 傷だらけの海が、光を助けるために魔法を手に入れる場面
  • ミラから花をもらう場面

一言ツッコミ

  • 村人達があんなに排他的かつ攻撃的なのは、アルシオーネの管轄ということも関係しているのだろうか。カルディナ管轄の村では、このようなことはなかった。
  • 光達は魔物が怖くないのだろうか。少ないとはいえ、魔物がもともと存在する世界に住む村人は魔物を怖れているのに。

 

第五話 伝説の鉱物エスクード

重要ポイント

  • 光は、「赤い稲妻」を覚えた。
  • 海は「青い竜巻」を覚えた。
  • 風は「碧の疾風」を覚えた。
  • 光達は「エスクード」を手に入れた。
  • 三人の防具が成長した。
  • アルシオーネ、三度目の敗北。ザガートの怒りを買い、幽閉される。

印象に残った場面

エスクードを手に入れた所

一言ツッコミ

  • 後には呪文を唱える時に「碧の疾風ー」と語尾を伸ばす風だが、最初は「碧の疾風!」とのばしていなかった。
  • 傷は後で回復魔法で治すと言って攻撃を再開した風だが、それで敵も回復したりしたら、どうするつもりだったのだろうか。傷も全部幻覚だ捉えたのだろうか。
  • アルシオーネも、エスクードなど放っておいて、即死の毒を使っていればよかったものを、欲をかいたばっかりに…。
  • 高い所から泉に飛び込むのに、三人はなぜ「飛び込みの姿勢」を取らなかったのだろうか。

 

第六話 命をかけたプレセアの武器

重要ポイント

  • 光達は、それぞれエスクードの剣を手に入れた。
  • プレセア死亡
  • アスコットの魔獣、「アタランテ」を倒す。

印象に残った場面

プレセアがキャンディーを手に、三人のことを思い出している場面

一言ツッコミ

 ダメージを受けるたびに成長していくアタランテは、進化の秘法を使っているかのよう。…いや、受けた攻撃に耐性ができるあたり、幽々白書の黒桃太郎に近いかもしれない。

 

第七話 捨て身のフェリオ 砂漠の恋

重要ポイント

  • 風の武器が成長した。
  • 「魔法のオーブ」の使用法が判明。
  • アスコットの魔獣、パジェロを倒す。

印象に残った場面

  • 風の様々な表情
  • 「フェリオが…無事でありますように…」

一言ツッコミ

  • 「怪しい者ではありません」というフェリオだが、どう見ても怪しい者にしか見えない。
  • アスコットとフェリオのやりとりが楽しかった。…王子には見えないが。
  • 光達に「砂漠の魔物」のことを吹き込んだ「店のおばさん」は、どういう人なのだろうか。
  • 風達は「だまされた」と言っていたが、フェリオの真意はどうあれ、「魔物が出る」と聞いて砂漠に赴いたのだから、だまされたことにはならないと思う。

 剣が成長したのは、いつも冷静な風が、初めて感情を優先させたからだろうか。光の場合は、逆に感情を抑制した時に成長したようだが、やはり、それぞれにないものを手に入れていくことが「成長」になっているようだ。

 

第八話 召喚師アスコットの恐怖の罠

重要ポイント

  • 光の武器が成長した。
  • アスコットの魔獣、ビガーを倒した。

印象に残った場面

  • ヒカリが花畑で光と遊ぶ所
  • ヒカリの目が紅く光り、魔獣に変化する所。
  • 最後に、海が雨を降らそうとして放った龍が天空に舞い上がっていった所

ポイント

  • 成長前の海の剣と、成長後の風の剣の攻撃力の違いに注目。
  • ヒカリの墓の方が、プレセアの墓より立派な気がするのだが…。

 アスコットは、実力は別にして、ザガート配下の中では最も恐ろしく印象深い敵であった。子供特有の無邪気な残酷さというものがあるだけでなく、魔法騎士に対して「友達」を殺されたという恨みを持っている。
 毎回「友達」を殺されるごとに、その恨みは強まっていく。純粋であるゆえに、その恨みは底が知れないように感じられ、アスコットの魔獣を倒しても、ちっとも有利になったという気はせず、逆に恐ろしいものを呼び起こしてしまうような気がするのだ。

 

第九話 マジックナイト最大の危機!

重要ポイント

  • 海の剣が成長した。
  • アスコットの魔獣、デューシーを倒す。

印象に残った場面

  • 氷漬けになったモコナ(あの顔!)
    #なんだかとても美味しそう(笑)。
  • フェンシング姿の海
  • 海が迷いの森(?)を抜け、元の世界に戻る場面。
    #剣が成長するのはここでもよかったと思う。

一言ツッコミ

  • 氷漬けになったモコナを「助け出す」ではなく「掘り出す」という風の発言が…。
  • なぜアスコットは、一匹ずつしか魔物を出さないのだろうか。
    「みんなで一緒に遊ぼう(笑)」とやっていれば、とっくに魔法騎士を倒せていただろうに。
  • 東京タワーの展望台が、実物よりもずいぶん広く感じられる。

 

第十話 よみがえる伝説の魔神セレス

重要ポイント

  • 海、魔神セレスを手に入れる。
  • 風は、「守りの風」を覚えた。
  • 三人の防具が成長した。
  • アスコットの魔獣、カペラを倒す。

印象に残った場面

  • 海に潜っていく所。青い海が綺麗だった。
    (小さい頃、青い海を期待して海を見について行ったら、黒い海が広がっていたショックが尾をひいているらしい)

一言コメント

  • 水中で「水の龍」や「炎の矢」を使っていたら、どうなっていただろうか。
  • もしアスコットが襲ってこなかったら、海はどうやって心の強さを示していたのだろうか。
    #ザガート達は、図らずも、魔神を蘇らせる手助けをしていたのでは…。
  • 最後のザガートが、ちょっと怖かった。

 友達から敵と一緒に攻撃されるとは、今回のアスコットはちょっと可哀想だったかも…。

 

 

 

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