レイアース各話感想(2)
【第11話〜第20話】

 

11話 異世界セフィーロの魔神伝説

重要ポイント

光達、「魔法騎士の伝説」を知る

印象に残った場面

  • カードに興じるフェリオとカルディナ
  • 目をまわしたモコナ「ぱっぱらぷぅー」
  • ザガートの鏡が割れ、マントで顔を覆う所

一言コメント

  • フェリオがキザなセリフを言えるのは、元旅芸人ということと、関係があるのだろうか。
  • 宿屋の主人は、なかなかの役者である。
    フェリオを刺して錯乱するフリをする所など、見事なものだった。
  • 相手がアルシオーネだったら、この作戦は通用しなかったのではないか。村人に八つ当たりしそうな気がする。
  • エメロード姫を見つめるザガートだが、愛する者を見つめる者の目には見えない…。

 フェリオは剣で戦ってもそこそこ強いが、こういうからめ手こそ彼の持ち味だと思う(原作はそうでもないが)。魔法騎士達には出来ない戦い方を見せてくれるので楽しい。

 

12話 恐るべき幻惑士カルディナ

重要ポイント

アスコット、改心

印象に残った場面

  • 海が一人でアスコットに立ち向かい、和解する場面
  • 最後にアスコットが一人去っていく所
    #「もう、いいんだ…」と小さな背中に哀愁を漂わせ、去っていく…。
  • ふらふらモコナ

一言ツッコミ

  • いくら下に木があったからとはいえ、あんな高い所から落ちて無事とは…。これも意思の力だろうか。
  • 戦闘よりも、山登りの方が、「魔法騎士への試練」という気がする。乗り物を壊されたことで、さぞザガートを恨めしく思ったことだろう。
  • モコナを見捨てて一目散に洞窟に逃げ込んだ三人…。

 

13話 この世界でいちばん大切なもの

重要ポイント

  • カルディナとアスコット、ザガートの元から離脱。
  • 風は「戒めの風」を覚えた。

印象に残った場面

去っていくカルディナとアスコット。
まさしく「大団円」という気がした。

ポイント

  • カルディナ達と挨拶を交わし、微笑む三人の顔は、第二部初期のOPで使われているものである。
  • なぜカルディナは、風の意識も光・海のように操ろうとしなかったのだろうか。その必要性を感じなかったのか、それとも一度に操れるのが二人までなのか。

 ここでようやくザガートの真の目的について言及されるが、カルディナに、「エメロード姫に祈りは続けてもらって全権を渡してもらったらどうか」と問われた時、ザガートは、どんな気持ちだったのだろうか。
 まるで見当外れの事を問われているのに、あえて
訂正しようと

しないあたりが、ザガートらしさというところか(笑)。

#そういえば、ランティスもそうだったし…。

 

14話 光、海、風のゆずれない願い

概要

状況整理。この話だけを見ても、「レイアース第一部」のこれまでのことが大体わかる。

印象に残った場面

  • 光の中に消えゆくモコナ。
    あの緊張感のない笑顔のまま、天使のように、光の中に吸い込まれていく…。
    #そしてモコナは、お星様になったのでした。(笑)
  • 光がイバラの道を駆け抜けていく所
    #光の一生懸命な姿が…。
  • 「一人じゃないよ…」と言って、最後に三人で抱き合うシーン。

ポイント

木の上に、ビガーに似た動物がいた。

 

15話 第二の魔神・空神ウィンダム

重要ポイント

  • 風が空の神殿でウィンダムを蘇らせた。
  • 光達の武器と防具がそれぞれ成長した。

印象に残った場面

  • イノーバがザガートに討伐の許可を願い出る所
    #純粋な忠誠心、というのに惹かれるものがある。
  • ザガートの、「お前は…私の真の目的を知って、私についたというのか…?」というセリフ。
    #何かただならぬ意思を感じさせる。

一言ツッコミ

  • あんな手を使わなければ、イノーバも簡単に勝てたかもしれないのに…。
    #本人が言っていることだが。
  • もし魔神が助けてくれなかったら、風は具体的にどうするつもりだったのだろうか。

 イノーバの忠誠心はかなりのもの。そして強い。それ故に魔神の力の強力さがよくわかるわけだが…この魔神の力は、魔法騎士が魔法を放つ時などに上乗せされているのだろうか。しかし、魔法騎士とイノーバの力の差がこれだけ圧倒的だと、何だか魔神の力を借りた魔法騎士がずるく見える。舞台がセフィーロということを考えても、イノーバの忠誠心が魔法騎士の心に負けているようには思えないし。イノーバも、あの洞窟で寝込みを襲えばよかったのに…。

 

16話 強敵!剣闘士ラファーガ

重要ポイント

  • 持ち主以外の者がエスクードの剣に触れるとどうなるかが判明した。
  • ラファーガと戦い、洗脳をといた。

印象に残った場面

  • 見つめ合うザガートとエメロード姫
  • 傷だらけになりながら、ラファーガと戦う光。

一言ツッコミ

  • エメロード姫がザガートにさらわれる、というラファーガの記憶は、第二部に出てくる柱の記憶と矛盾するのでは…。
  • もし海か風が、うっかり光の剣にさわっていたら、どうなっていたことか…。
  • 触れた一瞬で全身が炎上するなど、いくらなんでも、火のまわりが早すぎるような気が。
  • 「私も魔法は使わない」という光だが、結局ラファーガを倒したのは、剣技ではなく剣の特性によるものだった。

 今回は絵がとても綺麗で、光とラファーガの戦いも迫力があり、かっこよかった。

 

17話 イノーバの正体とよみがえる記憶

重要ポイント

  • ザガートの腹心、イノーバが本来の姿で戦うが、魔法騎士の前に敗れる。
  • フェリオの記憶が戻り、実はエメロード姫の弟であったことが判明する。
  • フェリオ、魔法のオーブの残り片方を光に渡す。

印象に残った場面

  • ザガートをずっと側で見てきたというイノーバ。思いの強さが窺える。
    「邪悪な願いだ」と返すザガートの言葉もまた、複雑な心境が読みとれて…。
  • 「ザガート…猊下…」と息を引き取るイノーバ

一言ツッコミ

  • つい最近までいい天気が続いていたような気がするのに、いつの間にここまで崩壊が進んだのだろうか。
  • 長距離を移動するのに走りっぱなしというのはいくらなんでも無茶なのでは…。
  • アルシオーネは、一人取り残されて、寂しそう…。
  • ザガート配下の中でも、イノーバの出番はかなり少なかった……。

 第一部も終わりに近づき、ようやくザガートの想いの片鱗が見えてきた。初めて見た時は、これで、ザガートはエメロード姫が好きなのだろうなあ、と半ば確信するに至ったものだ。エメロード姫の方まではわからなかったが、この騒動の原因は、ザガートのエメロード姫への想いにあるのだろう、と思い、彼が姫をさらった理由として、

  • エメロード姫を自分だけのものにしたかったから(笑)。
  • 以前、城にはザガートより上の地位にあって口のうまい人物がいて、エメロード姫にとりいろうとしたので、黙って見ていることができなくなり、ある日、珍しく口論したあげく、はずみでその人物を倒してしまい、やけになって姫をさらってしまった。
  • 姫を困らせることでしか自己主張できなかったから。

…などというものを考えていた。

 忠誠をつくすイノーバと、強い願いを秘めたザガート。
 この二人に感情移入してしまったため、イノーバが死んだ時は、悲しかった。また、そんな二人を見て、最後、「ただの悪役」で片付けられたらいやだなあ、と思っていた。
 もちろん、あそこまで望んでいたわけではなかったが…。

 

18話 最後の魔神・炎神レイアース

重要ポイント

  • 光が炎の神殿で最後の魔神・レイアースを蘇らせ、三人は魔法騎士となった。
  • 防具が最終段階に成長した。

印象に残った場面

「魔法騎士、お前をそこまで駆り立てるものは何だ?…約束、か」というザガートのセリフ。
#以前、エメロードと何か約束を交わしたことを窺わせる…。

ポイント

  • いつの間にか、「魔法騎士の卵」から「魔法騎士」と呼ばれるようになっていた。
  • 「お前のせいで、エメロード姫も、セフィーロの人達も、苦しんでるんだ!」という光のセリフ。…まあ、間違ってはいない。
  • 次回予告の、「ザガートとの決戦から、第一部のラストまで、一挙に…」というセリフから、ザガートとの決戦で終わりではないことを示唆している。

 ついにザガート自ら戦いに赴く。どうせなら、自らの魔神を駆っていき、火山ごと破壊すればよかったと思うのだが…。それにしても、神官なのに、魔法なしでも剣闘士より強い。いともたやすくラファーガの後ろを取るとは…。

 

19話&第20話 
対決!魔法騎士
VS.ザガート
伝説の魔法騎士!驚異の真実

重要ポイント

第一部最終回

印象に残った場面

  • 「…エメロード。私は貴方を泣かせてばかりだ。…誰よりもあなたの笑顔を望んでいるのに、私はあなたを悲しませる存在でしかない」というザガート。
  • 「…自分のためだろう。人は誰でも、自分自身の心のためにのみ戦う」と、アルシオーネに向かい、自分自身に言い聞かせるように語るザガート。
    #自分の信じるもののために戦う姿というのはかっこいい。
    (特にイーグルは…笑)
  • エメロード姫、昇天。天上にて、ザガートと結ばれる…。

一言コメント

  • ザガートの魔法は超強力。原作では使っていない、今やランティスの代名詞となった「稲妻招来」や「雷衝撃射」なども使っていたが、凄まじい威力で、ランティスの魔法の数倍の威力がありそうな気がする。
  • ザガートは原作とかなり絵の感じが違う。前髪の感じとか、特に…。
  • ザガートの魔神は一番かっこいいけど、エメロード姫の魔神はどうも好きになれない。
  • 魔神で戦うのは、姫を攻撃する際の抵抗を和らげるためかもしれない。

 衝撃のラストだった…が、心のどこかでこれを期待していたような気もする。悪役というものはいつも、主人公に比べて不利なもの。主人公側よりも悪役の方に深みが感じられることは多いし、なのに主人公が勝つのは主人公だから、という理由しかないように見えるパターンもまた多い。その構図を、ここで示すと共に打ち砕いてくれたのだから。とにかく、これでレイアースという作品に特別の評価をするようになったのは間違いない。

 

 

 

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