139 ロクサーヌのお願い
【セントシュタイン】
ロクサーヌ「○○さま…。じつはアナタに おりいってお願いがあるのですが…。
わたくしのお願い 聞いていただけますかしら?」
(はい)
「それがその…大変申し上げにくいのですが…
この宿屋の こきゃくリストなるものを リッカさまから
お借りしてはもらえませんかしら?
ぶしつけなのは重々しょうちです。しかしどうしても必要なのです!
お願いします ○○さま!」
(うける)
「まあ さすがは○○さま!思い切って相談してみてよかったです!
あ!くれぐれもリッカさまには わたくしからのお願いだというのは
ふせておいてくださいね」
ロクサーヌ「○○さま お願いしますわね。わたくし こきゃくリストが
どうしても必要なのです。
あ!くれぐれもリッカさまには わたくしからのお願いだというのは
ふせておいてくださいね」
リッカ「え!なんですって? この宿屋のこきゃくリストを見せてほしい ですって?
とつぜんどうしたの? まあ○○のことだから 悪用なんかはしないと思うけど…。
こきゃくリストなら金庫番のレナさんが保管してるわよ。彼女に話を聞いてみて。
こきゃくリストは宿屋の重要な情報が入った 大切なものだから
しっかり返しとしてね」
レナ「アラ ○○さん。なにかご用? え!? 宿屋のこきゃくリストを
かしてくれないか ですって!?
リッカさんはオーケーしてるのよね?それならまあいいけど…。
なくしたりしないでくださいね」
○○は こきゃくリストを手に入れた!
レナ「この宿屋にとって こきゃくリストはとってもだいじなものですから
なくしたりしないでくださいね」
ロクサーヌ「まあ!その手に持つのは この宿屋のこきゃくリストですね?
さすがお仕事がお早いですわ! さっそくそのこきゃくリスト
わたくしに見せてくださいますか?」
(はい)
○○はロクサーヌにこきゃくリストを てわたした。
「パラパラ…。まあ!こんなにお客さまのことが びっしりと…。
ひとりひとりに対して その人にあったもてなし方法が…。
これはすごい資料ですわ…」
ロクサーヌ「ひとりひとりに対して その人にあったもてなし方法が…。
これはすごい資料ですわ…。
……これがあの人たちの手にわたったら…。ブツブツ…」
リッカ「こきゃくリストなんて なにに使うの?
こきゃくリストは宿屋の重要な情報が入った 大切なものだから
しっかり返しとしてね」
*「ジャマするぜー!!」
「おう!!ねえちゃん!!なんだそのぶっちょうづらは!?オレらは客だぞ。あ〜ん?」
リッカ「申し訳ありません お客様。他のお客さまのご迷惑になりますので
もう少し しずかに…」
*「ほ〜う ここの宿屋は客を差別するのか?へえ〜」
リッカ「そ そのようなわけでは…」
ロクサーヌ「…リッカさん 申し訳ありません。この人たちはその…
わたくしにご用があるようです」
*「くくく わかってるじゃないの ロクサーヌちゃん。それじゃさっそく外に出ようぜ」
リッカ「ロ…ロクサーヌさん…?」
リッカ「ロクサーヌさんが心配だわ!お願い○○!ちょっと様子を見てきてくれる!?」
*「オラ さっさと出すもん出せや。じゅうぶん時間はやっただろ?」
ロクサーヌ「すいません…。じつはまだ なにも…」
*「なんだと…?てめえ天下の宿六会をなめてんのかッ!?
一流の宿屋のノウハウをぬすんで そいつをオレらに流すのが
てめえの仕事だろうがっ!」
*「あっ!アニキ! この女 うしろになにか かくしてますぜ!」
ロクサーヌ「あっ!それは…!」
*「ほ〜う こきゃくリストか。なんだよ仕事してんじゃねえか。
おっしゃ。今日のところはこいつでゆるしてやろうじゃねえか。
これからもサボるんじゃねえぞ」
*「ひきあげだ。行くぞオラッ!」
!
ロクサーヌ「今の話…。聞かれてしまったようですわね…。
あの者たちが言っていたことはすべて真実…。わたくしはスパイなのです…。
あの宿六会という組織に父を人質に取られ
ズルズルと仕事をさせられるはめになったのです。
これまであの者たちには手をかすまいとちかっていたのですが
やはり父のことが気がかりで…。
ついに大切なこきゃくリストをわたしてしまった…。
うう…いったいどうすれば…。
○○さま…。お願いです!こきゃくリストを取り返してはくれませんか?
あのこきゃくりすとが悪用されたら リッカさまの大事なお客様に
ご迷惑がかかってしまいます!
リッカさまや他のみんなの悲しむ顔は見たくありません!
お願いです○○さま!」
(はい)
「ああ よかった!○○さま このご恩は一生忘れません。ありがとうございます!
宿六会はアジトを転々とうつすナゾの組織で 彼らのアジトが
今どこにあるのかはわかりません。
わたくしのような者ですら 人目のつかない地下アジトとしか
聞いたことがないのです…。
きっと誰も寄り付かない 地下洞くつや 井戸の中に
彼らのアジトはあるのでしょう。
…それでは○○さま。なにとぞよろしくお願いいたします。
わたくしは…最後のいっしゅんまで せいいっぱいお仕事をさせていただきますわ」
リッカ「ロクサーヌさん 元気そうだし なんでもなかったみたいね。ああよかった!」
【グビアナ城地下】
*「こんなところにアジトをかまえるとは うちのボスはさすがにキレるぜ。
ここなら誰も寄り付かねえ。
それにしてもムカつくのは あのろくさーぬとかいう女だ!
なめたマネしてくれやがって…!
……ん?」
*「コ…コイツ あの宿屋のところにいた用心棒みたいなヤツですぜ!!
ア…アニキ どうしやしょうッ!?」
*「ト…トンズラだっ!ひとまずここはひきあげんぞっ!!」
*「ボ…ボス!やばいっスっ!アジトに足がついてしまいやした!」
*「バ…バカ野郎!なんでてめえら こっちに逃げてくるんだ!」
*「うわあああ〜!ア…アニキ もうすぐうしろにっ!」
*「チッ!!こっちだ!!こっちの抜け道からずらかるぞっ!!」
*「アナタがたの行動 わたくし お見通しでございますわ…」
*「て…てめえはッ!!
ロクサーヌッ!!?」
ロクサーヌ「とてもおどろかれてるご様子…。わたくし この光景を
前々から夢に見ておりましたのよ…」
*「どういうことだ…。お前はワシらがやとったスパイだろ!そこをどけいっ!」
ロクサーヌ「スパイというのは仮初めの姿。わたくし本当は 世界宿屋協会から
特命を受けた エージェントですの。
ドン・ヤドロクさま…。アナタをつかまえるためのね」
*「チキショウッ!こきゃくリストがデタラメだったのも そういうワケか!」
ロクサーヌ「○○さま カンシャしますわ。あなたならばきっと
たどりつけると信じておりました。
○○さまのおかげで こうしてドン・ヤドロクを追いつめる
ことができたのです。
さあ ドン・ヤドロク!ムダなご抵抗はおやめになって
おなわに おつきになってくださいな!」
ドン・ヤドロク「ククク…。そう言われておとなしくつかまる悪党が かつていたかな?
オラアッ!てめえの出番だ!!出て来い宿六会の番犬ッ!!
ギャングアニマルッ!!」
ドン・ヤドロク「オラッ おめえたち!今のうちにずらかるぞ!!」
ロクサーヌ「お待ちなさい!!そうはさせませんわよ!!
○○さま お願いです!! わたくしこの者たちの相手をします!
○○さまは あの化け物を!!」
*「うわわわ…。おゆるしくださ〜い!もう悪いことしませ〜ん!」
*「チキショウ!この女 なんてしゅんびんな動きだ!シキが見当たらねー!」
ドン・ヤドロク「飼い犬に手を噛まれるたあ ワシもヤキがまわったぜ!
しかしギャングアニマルは ワシの忠実な番犬!!
この状況をひっくり返してくれるわ!」
*「グルォォオオオォォォォ!!」
(VS.ギャングアニマル)
○○とロクサーヌのカツヤクで
産業スパイをなりわいにしていた悪党 宿六会は
ぶじ おなわについた。
ロクサーヌ「○○さま…。何度も身分をいつわり 大変申し訳ありませんでした。
わたくしはドン・ヤドロクをつかまえるため みずから名のり出て
宿六会に 身を置いたのです。
つまり父の話は真っ赤なウソ…。こきゃくリストの件も
アナタをその気にさせる作戦のひとつでした。
わたくしひとりのチカラでは ドン・ヤドロクはつかまえられない。
そう判断した わたくしは…
世界を旅する優秀な冒険家 ○○さまの協力を
どうしてもあおぎたかったのです。
これまでの非礼 おゆるしください。そして ありがとうございました。
これでわたくしの肩の荷もおり 宿王グランプリも
ぶじに行われることでしょう。
あ!そうですわ ○○さま。ご恩を忘れないといったのは
ウソではございませんのよ。
ここではあれですから お礼はリッカさまの宿屋で
あらためてさせていただきますわね。
それではわたくし ひと足先にリッカさまの宿屋に戻っております。
ごめんあそばせ ○○さま」
【セントシュタイン】
ロクサーヌ「お帰りなさいませ ○○さま! それではさっそく
わたくしからお礼をさせていただきますわね。
このときのために わたくし あらたな特命を受けてきましたので
心して聞いてください。
特命エージェント ロクサーヌ。以後はアナタにおつかえせよとの
会長のお言葉どおり…。
わたくし ○○さまのお仲間になることをちかいますわ!
アナタへのご恩を返すため このロクサーヌをこき使ってくださいませ!
それでは○○さま。ふつつか者ですが 今後ともよろしくお願いいたしますわね!」
ロクサーヌが仲間になった!
ルイーダのめいぼにロクサーヌがとうろくされました!→クリア!
ロクサーヌ「その節は大変お世話になりました。
ふつつか者ですが 今後ともよろしくお願いいたしますわね!」
【グビアナ地下牢】
ドン・ヤドロク「宿王の夢 やぶれたワシはヤケになって宿六会を
はじめたのだ。その結末がこれだよ…。
チキショウッ!なぜ正々堂々と勝負しなかったのだ!?
若かりしころのワシのバカあっ!」
*「ハア…あんなあくどい商売 やっぱダメだよな…。今は反省してるぜ…」
ロクサーヌに隠された意外な素顔が今、明かされる!…という話だったのだが、スパイやエージェントといったイメージがこれまたしっくりと似合いすぎていて、あっさりと納得してしまった。むしろ、それぐらいでなければ日々のWi-fiショッピングにやってくる客達の涙や恨みがましい視線を涼しい顔であしらうことはできなかったに違いない。(笑) ただ、今回、いくら町の数が少ないとはいえこれだけのヒントで敵のアジトを探し出すのは少々骨だった。やはり地道な捜査が必要なのか…。 |
2012.8.25