仲間達の会話(1)

 

 

<ドニの町>

ゼシカ「…○○。その指輪 あいつに返しましょうよ」

ヤンガス「ゼシカの姉ちゃん なにをそんなに怒ってるんだ?

     もらえる物は 根こそぎもらう。
     もらえねえ物は 腕ずくでぶんどる!
     これが男の道ってもんだ。ねっ 兄貴!」

ゼシカ「私はああいうなれなれしい男が 大っ嫌いなの!
    ○○! ほら 修道院に行くわよ!」

ヤンガス「まったく わかんねえなあ。
     だから娘っ子は嫌なんだよ」

 

<マイエラ修道院・フィールド>

トロデ王「ほほう。あのククールが わしの新しい家臣になったのか!」

ククール「オレはしばらくの間 旅に同行するだけで
     化け物ジジイの家臣になった覚えはないぜ?」

トロデ王「うむうむ。むさいヤンガスより 見栄えがよい!
     わしの威厳も 増すというものじゃ」

ククール「聞けよ!おっさん!」

とても騎士とは思えぬ口の悪さだが、それもトロデ王には全く効果がなかった…。

 

<ドニの町・フィールド>

トロデ王「街道にはどうやら ドルマゲスの行方を知る者は
     いなさそうじゃな」

ゼシカ「やみくもに歩いても 仕方ないわ。
    町とか村とか 人の多い場所で話を聞きましょう」

トロデ王「よし!!○○ ミーティア!出発するぞ!」

 

<アスカンタ>

ゼシカ「みんなの暗い顔…あの喪服……。

    いやなこと 思いだしちゃう。
    なんだか…なんだかちょっとだけ 兄さんのこと…」

ヤンガス「…ゼシカ。そ その。なんて言ったらいいか…

     ……あー! だから女は 苦手なんでがす!!」

 

ゼシカ「あー イライラする!

    大の男がなによ!? 王妃様が亡くなったの
    もう2年も前なんでしょ!それをウジウジと!

    そりゃ……私だって サーベルト兄さんが死んだ時は
    すごく悲しかったけど…」

ククール「ま 家族と最愛の妻とじゃ いろいろ違うってことさ。

     そのうち恋をすればわかる。…どう?教えてやろうか?」

ゼシカ「けっ・こ・う・で・す!!」

 

<アスカンタ・フィールド>

ゼシカ「…勘 なんだけど。ちょっとした女の勘」

トロデ王「む?いきなり何の話をしておるのじゃ?」

ゼシカ「あれだけ尽くすっていうのは ただの働き者ってだけじゃ
    ないわよね。 うん!絶対そう!」

トロデ王「だからさっきから 何の話をしておるのじゃ!?」

ゼシカ「もう!うるさいわね!王様はだまっててよ!」

トロデ王「…理不尽じゃ」

 

ヤンガス「アッシの故郷パルミドは 悪徳の町なんて
     呼ばれてるけど 案外いい所なんでがすよ。

     特におっさんみたいな怪しい姿をしたのを受け入れて
     くれるのは 世界でもあの町くらいのもんでさあ」

トロデ王「お前に怪しいとか 言われたくないがな…。
     それに 本当に大丈夫なのか?」

ヤンガス「大丈夫だって!おっさんも案外心配性だなあ」

トロデ王「……不安じゃのう」

 

<パルミド>

ククール「オレとしては さっさと王様をひろって
     こんな所からは おサラバしたいね」

ゼシカ「そう? 私はもうちょっとここを探索してみたいんだけど」

ククール「こんなうす汚い町を歩きたがるなんて ゼシカは物好きだな。

     …なるほど。だからオレほどの美形が口説いてるのに
     なびかないんだな。納得したよ」

ゼシカ「勝手に言ってなさいよ!
    ○○ こんな男無視して 早くトロデ王のとこへ行きましょ」

 

【カジノ】

ククール「なんだ ここのカジノじゃ ポーカーは遊べねえのか?

     オレの華麗なカードさばきを ゼシカに見せてやろうと
     思ったのに 拍子抜けだな」

ゼシカ「そんなこと言って また イカサマしよう
    ってんじゃないでしょうね?

    やめてよ。こんな所でバレたら
    ただ事じゃすまなくなるんだから!」

ククール「なんだいハニー。オレのことを心配してくれてるのかい?」

ゼシカ「…私たちにも迷惑がかかるって言ってるのよ!
    このうぬぼれ屋さん」

 

<ゲルダの家・フィールド>

トロデ王「やっと姫を見つけたというのに なんで洞くつなんぞに
     行かねばならんのじゃ! 納得いかんぞ!」

ヤンガス「落ち着いてくれよ。おっさんの言うことも
     もっともだが ここはひとつ こらえてくれ」

トロデ王「ええい! こうなったら わしが話をつけてやる!
     ゲルダとやらに 会わせろっ!」

ゼシカ「まあまあ。姫様は必ず 私たちが取りもどすから
    トロデ王はドッシリ構えててよ」

トロデ王「むう… まあ ゼシカがそう言うなら
     ここは お前さんたちにまかせてもよいが…」

ククール「トロデ王と 女盗賊ゲルダ。…ワガママ王と
     ワガママ女王をあわせなかったのは 正解だったな。

     ふたりが激突するところを想像すると 背筋が凍るぜ」

 

<剣士像の洞窟>

ククール「ゲルダも こんな近くにお宝があるってのに
     これまで自分で取りに来ようとは思わなかったのかね?

     それとも誰かさんみたいに 自力じゃ宝を
     取れなかったから オレたちを利用しようってのか?」

ヤンガス「誰かさんってのは アッシのことでげすかい?
     う〜っ!いちいち嫌味な男でがす」

それが乙女心というものなのでしょう。

 

<ゲルダの家>

ククール「しかし あの抜け目なさそうな女盗賊が 本当に
     宝石と引き換えに 姫と馬車を返してくれるのか?

     最悪 宝石は奪われて 姫も馬車も戻ってこない
     なんてことに ならなきゃいいんだがな」

ヤンガス「ゲルダは あれでも約束はキチンと守る奴でがすよ!
     それはアッシが保証するでげす」

ククール「ヤンガスの保証ね。そいつがアテになりゃいいんだが…」

 

<パルミド>

ヤンガス「情報屋のダンナ いい加減帰ってくれてりゃ
     いいんでげすが……。」

ゼシカ「思えばそのために はるばるパルミドまで
    来たんだったわね。

    なのに姫様がさらわれて あっちこっち
    振り回されてるうちに すっかり本来の目的を忘れてたわ。

    これで情報屋さんに会えなきゃ 私たち あまりにもマヌケよ」

ククール「そもそも 帰ってたとしても 本当にそいつ
     ドルマゲスの行方に関する情報を持ってるのか?」

ヤンガス「それは信用していいでがす。
     あの人 情報屋としてのウデは 超一流なんでげすよ!」

ククール「…どうだかな? まあ あまり期待しないで
     とりあえず 情報屋の家に行ってみるか」

 

<北の大陸・フィールド>

トロデ王「なつかしいのう…。

     この空 この大地 すべてが過ぎ去りし時を
     思い出させる…。我が城 我が民よ うっうっ」

ミーティア「…ヒヒーン」

ヤンガス「なんでえ なんでえ。おっさん 泣くなよなあ」

トロデ王「う うるさいわい!!
     これは目がヨダレをたらしておるのじゃ!泣いておらんぞ!!」

 

<古代船・フィールド>

ヤンガス「ははーっ。このへんでがすか。トロデのおっさんの
     城があるってのは。本当に王様だったんでげすなあ」

トロデ王「…ギロッ」

ヤンガス「ま まあまあ。とにかくここは おっさんの言う通り
     トロデーンの城とやらを 目指すでげす!!」

 

<トロデーン城>

トロデ王「…そうじゃ。美しかった城も ミーティアも
     ドルマゲスの呪いで……。

     わしのトロデーンをめちゃくちゃにしおって!
     ドルマゲスめ!許さんぞ!!」

ミーティア「……ヒン」

トロデ王「すまぬな ミーティア。
     必ずお前を 元の美しい姫の姿に戻してやるからな!」

 

【フィールド】

トロデ王「なんと それはまことか!? 図書室のあの影が
     いつぞやの不思議な世界に通じていたと!?

     うーむ…。トロデーン城の一角に住んでいるとなれば
     あの世界はわが国の領地。

     そして あのイシュマウリも わしの家臣という事に
     なるではないか?」

ヤンガス「どうしておっさんは すぐ話が脱線するでげすか!
     今はなんとかのハープを探すでげす!」

トロデ王「さすがわしじゃ。かような不思議な家臣を持つ王は
     世界中探しても わししかおらん!」

ヤンガス「おっさん ちょっとは人の話を聞けでげす!」

 

<アスカンタ地下通路>

ゼシカ「まったく どこのどいつよ! せっかく月影のハープの
    ありかをつきとめたら 盗まれてただなんて。

    盗賊なんてサイテー! だいたい 人のものを盗んで
    生計を立ててるなんて 信じられない!」

ヤンガス「くぅ〜っ!今回ばかりは 言い返せねぇでがすよ!」

ゼシカ「と・う・ぜ・ん・でしょ!」

 

【フィールド】

トロデ王「ほお…こんな所まで あの抜け穴は続いておったのか。
     なんとも大した根性じゃ。

     じゃが わしの月影のハープは盗賊などには渡せん!
     ○○よ 必ず取り返すのじゃ!」

ククール「いや ちょっと待て。まだ月影のハープはパヴァン王の…」

トロデ王「のちにわしの物になるからいいのじゃ!
     まったく男のくせに 細かいことを言いおって!」

ククール「あーはいはい。すいませんねぇ」

トロデといると、ククールがとても真面目な人物に思えてくる…。

 

<モグラのアジト・フィールド>

トロデ王「おお やったな! 月影のハープを手に入れた。
     そう ○○の顔に書いてあるわい!

     よし。これであとは わが家臣 イシュマウリに
     そのハープを渡すだけじゃ」

ゼシカ「だからなんで いきなり家臣になってるのよ?」

トロデ王「わしの城に住んでおるのじゃ。わが家臣も同じであろう!」

ゼシカ「…トロデ王は置いといて。とにかく出発しましょう!
    イシュマウリの元へ!」

 

<海上>

トロデ王「わが娘 ミーティアよ。こうして船を
     手に入れられたのは すべてそなたのおかげじゃ」

ミーティア「ヒンッ!」

トロデ王「この広い海の果て 西の彼方にいるドルマゲスを
     わが家臣が倒せば 呪いも解けるはず。

     その時まで…どうかもうしばらくの間だけ耐えておくれ。
     わがいとしの娘よ」

 

<ベルガラック>

ゼシカ「ドルマゲスって いったい何者なのかしら?
    悪人であって 善人でないのは確かでしょうけど…」

ヤンガス「ああ見えてもじつは すごい慈善家だったりしたら
     それこそびっくりでがすなあ」

ククール「ははっ 人殺しの慈善家か。そいつはけっさくだねぇ。

     人殺しをする裏で 孤児院に毎年多額の寄付をする
     意外な一面を持っていたりってかい?」

ゼシカ「バッカじゃないの!あいつはただの 冷酷非情な人殺しよ。
    それ以外の何者でもないわ!」

疑問提起したのはゼシカ本人だったはずだが…。

 

【海上】

ククール「ギャリングのカタキ討ちのために放たれた追っ手が
     今ごろ ドルマゲスを倒してるかもしれないぜ」

ヤンガス「えっ!?ドルマゲスって そんなに弱っちいんですかい?

ククール「オレには見えるんだ。追っ手に倒され
     クラゲのように海をただよう ドルマゲスの死体が…」

トロデ王「バカなこと言っとらんで お前らも
     ドルマゲスの行き先を まじめに考えんかい!」

 

ククール「ドルマゲスが向かった先には
     ワナがしかけられてるかもしれない…」

ヤンガス「待ち伏せしている魔物が 歓迎パーティーを
     してくれるとか? へへっ 受けて立つでがすよ」

ゼシカ「そうね。クラッカーとか鳴らして お祝いされたり
    花束なんか わたされたりしてね」

ククール「ちゃかすなよ。頼むから まじめに考えてくれ…」

やっぱりククールって、根はすごく真面目なのでは…。

 

<闇の遺跡>

ヤンガス「じーん……。

     アッシたちは ドルマゲスを追い詰めたんでがす。
     なんかこう 胸にこみ上げてくるものがあるでがすよ!」

ゼシカ「追い詰めたって言ってもねー。私たちはなにもやってないし。

    ドルマゲスが みずから進んで
    袋のネズミになってくれたって感じじゃないのかしら?」

 

【フィールド】

ヤンガス「今さらでがすが ホントにドルマゲスを倒せば
     馬姫さまとおっさんは 元に戻るんでがしょうか?」

ククール「元に戻る以前にだな ふたりが本当に
     トロデーンの王と姫だってことが いまだに信じられんよ」

ゼシカ「そうね。ひょっとしたら私たちは かつがれてるのかも
    しれないわ。トロデ王と○○の 壮大な妄想に!」

トロデ王「バカ言ってないで さっさとサザンビークへ行くぞい」

トロデ王も、ようやくこの話題が出ても聞き流せるだけの余裕が出てきたと見える。

 

<ベルガラック>

ゼシカ「もう死んでしまったけれど カジノのオーナーの
    ギャリングって どんなルックスだったのかしら?」

ククール「オレのイメージしたギャリングは 全身毛むくじゃらで
     最低でも一週間は 風呂に入らない」

ゼシカ「おえっ!」

ククール「だが 川でおぼれているネコを助けてみせる
     優しさをかねそなえた ナイスガイでもある」

ヤンガス「よくわかんねえんでがすが ギャリングは
     風呂ギライのばっちい男ってことでがすかい?」

 

 

 

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