地球へ… 一言コラム
地球へ…(アニメ) 年表 |
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S.D.280 |
アルタミラの惨劇(アルタミラ事変) |
S.D.581 |
ジョミー &キース&サム&スウェナ(14) シロエ(10) |
S.D.585 |
シロエ、反逆罪で処刑される キース &サム(18) シロエ(14) |
S.D.593 |
シャングリラ、彷徨の末ジルベスター星系第七惑星に降り立ち、ナスカと命名 (思念波送信から8年後) |
S.D.594 |
ジョミー &サム(27?) トォニィ(0) |
S.D.597 |
キース (30) |
S.D.598 |
シャングリラ、アルテメシア侵攻。アタラクシア陥落 ジョミー (31) |
地球へ…(原作) 年表 |
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S.D. −10 |
コンピュータ「地球」設置 |
S.D. 元年 |
中央司令部により、全ての人間に荒廃した地球から撤退命令が出された。 |
S.D.100 |
ようやく生命力回復の兆しを見せた地球の上に帰還者が降り立つ。 |
S.D.336 |
ミュウ発見される |
S.D.357 |
ESP 検査法制定。「エスパー狩り」はじまる。***** |
S.D.454 * |
マザーの手により「無垢な者」第一号が創られる |
X −50 |
ブルー、フィシスをユニヴァーサルから救出 フィシス (18?)****** |
X |
ジョミー、「目覚めの日」にブルーと接触。 ジョミー (14) カリナ(7) |
X+1 |
ステーション E−1077サム &キース[エリート・2年](15~16) シロエ[1年] |
S.D.534 ** |
新年パーティ キース (16)【2年→メンバーズとなり卒業】 |
S.D.577 |
ナスカにて、ジョミー、サムの記憶を消す サム・ヒューストン (23) |
X+13 (S.D.581) |
ナスカ壊滅 キース (27)[中尉][VIP]ネバダ部隊所属第七騎士団ジョナ・マツカ(17) トォニィ(3) |
X+18 |
キース (32)[大佐][火星区防衛庁所属][防衛軍司令官]→少将に昇進。地球防衛局長になる |
X+15 *** |
アタラクシア、ミュウに包囲さる。テラズ No.5破壊その後一年と経たぬ間に、ミュウの侵攻は地球支配域の20%に。 |
? |
キース、国家元首 (200年間不在)に。メンバーズ 30名vs.ナスカの子(アルテラ・タキオン死亡。コブ・ペスタチオ負傷) |
S.D.599 12月**** |
地球にてミュウ代表と人類代表による会談が行われる。 |
注:「X」はジョミーの「目覚めの日」の年。
下記の「
554(キースの推定生年)−10(年)×10(人)=454
**
新年パーティーが始まる際のカウントダウンより。***
ジョミーが「十五年前成人検査から逃れた」と発言。****
人間代表(VIP6名とメンバーズ・エリート6名)12名とミュウ代表12名。*****
キースの前の地球国家元首がいたのがこのあたりだと思われる。******
「18で占いは魔女と呼ばれる程の的中率」発言から少なくとも18歳以上。
ソルジャー・ブルーの足跡 |
ミュウの中で最も長く生きたソルジャー・ブルー。
その足跡を、ミュウの歴史と共に振り返ってみたいと思う。
ミュウの足跡を振り返る際まず気付くのが、ソルジャー・ブルーの年齢に関する不思議である。
ソルジャーブルーが息を引き取った「X」年が正確に何年のことなのかの記載はないが
(年表の考察ではS.D.568と仮定)、S.D.五百年代なのは間違いない。「狩られて逃亡したミュウ達は自然に呼び合い集まった。
そして百五十年の間にその数は千を越えた」
と話しており、それはこの年代とも一致する。
ところが、ここで問題なのがソルジャーブルーである。
ブルーによれば、彼は三世紀近く生きてきたとか。「ミュウが発見された」とされる年よりも遙かに前のことである。
ただ、実際にはミュウは
S.D以前からかなりの高率で生まれつつあった。 それはコンピュータ「地球」設計時より一般には知らされていなかったようなので、すぐに「ミュウ」の存在は忘れ去られコンピュータのみ知るところとなったろう。
だからこそ
あるいは、ここに記載された「ミュウ発見」「エスパー狩り」というのはあくまでも「アタラクシア」でのことなのかもしれない。
他の育英都市ではもっと早くにミュウが発見されていて、ブルーはその一人。そこからアタラクシアに送られた……という考え方もできる。
キースがアタラクシアから「ブルーの両親は普通の人間であった」と記載された初代ミュウの資料を取り寄せていたが、ブルーと一緒に当然資料もアタラクシアに送られただろうから、この点は別段不思議ではない。
ただこの場合は、ブルーがあまりにも長い間囚われていたことになってしまうので、私としては「ブルーは百歳ぐらいの時に捕まった」という前者の説を採用したいのだが。
前者を採用した場合、
「ブルーは百歳ぐらいまで人間社会に隠れ住んでいた。しかし
ということになる。
だが、これで疑問の全てが解決したわけではない。
ブルーに関して腑に落ちない点は、まだある。
作中の、「ブルーは実験体として恐ろしい囚われの身にありながら、フィシスの地球に希望を見出していた」という描写。
そしてフィシスの「私はソルジャー・ブルーが生きていた時代からの古いミュウの一人です。たった十数人でアタラクシアユニヴァーサルから逃げた時も彼と一緒でした」というセリフ。
これだけなら何も不思議はないが、問題は、フィシスが成人検査でミュウと判断されたのがわずか五十年前だという事実なのである。
もしそうなら百五十年間地下に潜んでいたというような描写と矛盾するのではないか。
ブルーの回想では脱出後長い時間が流れたとうかがわせる事もあり、五十年というのはちょっと短すぎるように感じる。
しかし、フィシスがユニヴァーサルから連れ出されたのが五十年前というのはフィシスの話、そしてユニヴァーサル関係者の証言及びキースとの関連を考えるとまず間違いない。
では、ブルーとフィシスの関係について何か解釈の余地はないか。
先に挙げた二点をもとに、それを考えてみたい。
まず前者の「囚われのブルーがフィシスの地球に希望を見出していた」という部分。だが、よく考えてみればこれが何年前のことであるのかの記載はない。
だから、これは実はソルジャーブルーが「また捕まってしまった時」のことなのではないか。
地下に潜んだとはいっても抹殺されそうになったミュウを助けに行くことも多かっただろうし、ジョミーのことも生まれた時から知っていた。
あれやこれやで船の外に出て活動することも多かったろう。
その時に捕まることもあったのではないか。
そしてそこでフィシスと出会った……と考えれば説明はつく。
後者のフィシスの発言にしても、ナスカに住む迫害を知らぬ若者達と対比してなされたものだから五十年前でも「古いミュウ」と称しておかしくはない。
ブルーが見た「水槽の中の地球を抱く少女」は実はフィシスではなかったという可能性も考えたが、「無垢なもの」が創られるのは十年に一度でキースが十一人目とのことなので(つまりブルーが見たのがたとえ初代であってもそれは約百年前)、その可能性は低い。
結局、フィシスは永い時をブルーと過ごしてきたという印象はあるものの、実際は
50年足らずだった…と考えればこの矛盾は消えるのだ。
しかし、それもこれもブルーの年齢の「三世紀近く生きた」というのがなければ全て解決するのだが…ひょっとして、あまりに長く生きすぎたために自分の年齢を勘違いしているとか……いや、まさか。
(アタラクシア地方では「一世紀=五十年」として使われている、という可能性もあるが、そこらへんを考え出したらきりがないのでとりあえずこれは除外する)
ミュウの人口 |
ジョミーがミュウの船に来た時、その人口は約千人程度だったという。
「狩られて逃亡したミュウ達は自然に呼び合い集まった。
そして百五十年の間にその数は千を越えた」
という教授のセリフがある。
しかし、船にいるミュウは逃亡してきた者達ばかりではない。
この時から既に「船で生まれ育ったエスパーエリート」が存在し、父母を持たず保育部で育てられていた。
だが、この時点ではまだ自然出産は行われておらず、そもそもカップルの間で子供を設け育てるという発想がないようであった。
それなのに、一体どこから「船で生まれ育ったエスパーエリート」などというものが出てきたのであろうか。
一番可能性が高いのは、ユニヴァーサルと同じ方法をミュウ内のみで採用している、というものだろうか。
つまり、男女から無作為に精子・卵子を採取しランダムに組み合わせて受精卵を作る。
生まれてきた子供はミュウ因子を持ち、ミュウの間で育つため確実にミュウとなり「エスパーエリート」として育つというわけだ。
当然彼等は特定の両親を持たないから、保育部で育つことになる。
少々味気ないようにも思えるが、逃亡したミュウ達は生き延びることに必死であまりそちらのことにまで気が回らなかったのだろう。カップル自体も少なかったのかも知れない。だから、このような方法で子供達を増やしていくしかなかった。
ジョミーが自然出産に積極的だったことと、とりあえずナスカという安住の地を手にできたことでようやく落ち着いてこうした問題に取り組める環境が整ったのではないだろうか。
「エスパーエリート」の存在については、もう一つ可能性がある。
ユニヴァーサルからミュウ因子を持つ受精卵(もしくは胎児、乳幼児)を探し出して連れてきた、という可能性だ。
ソルジャーブルーはジョミーを生まれた時から次代の後継者として期待をかけ見守ってきたようだから、何か不思議な力で受精卵の段階からミュウか否かを見分けることができるのかもしれない。
そのままでは成人検査の際抹殺されるのが目に見えているので胎児の段階から助けに行っていたとしても何ら不思議ではない。
(ジョミーの場合は人間とミュウの架け橋となってもらうべく、あえて人間の間で育つようにしたのだろう)
とにかくそうして生まれ育ったミュウ達は、ナスカに着いてから急速に数を増やした、ように見える。
少なくとも千人よりは遙かに多く見えた。
実際、アタラクシアを脱出した時は戦艦一隻だけだったのがナスカ脱出の時には(それよりもかなり小型ではあるが)ロケットを何台も使用している。
ロケットの数が足りず、もともとナスカにあったと思われる
ちなみにナスカ脱出におけるミュウの人口の推移は以下のようになる。
2/3 (1/3
がナスカに残った)×1/3 (離脱直後の攻撃で艦は1/3に)=2/9
↓
(砲撃とワープ[−2隻]でさらに減る)3
隻
これを逆に見れば、砲撃で25機減ったと仮定すると、
(3+2(
ワープ)+25(砲撃))×3=90で、ナスカを飛び立ったのは大体
90機ということになる。とても千人どころの話ではない。最初船にいた「エスパーエリート」を考慮に入れても多すぎる。最初の戦艦だけではとても全員収容できるとは思えないが、かといってそこまで急激に人口を増やせるほどナスカに長く留まっていたわけでもない。
これはおそらく、ナスカに行くまでに各所で材料を集めて船を作ったり逃亡中のミュウを助けたりして人口を増やしていったのではないかと思われる。苦難の旅が偲ばれる。
なお、このナスカの惨劇で三隻にまでうち減らされたミュウ達だが、アタラクシアを攻撃する時にはかなりの数になっていた。
各地を襲って戦艦を手に入れたのは勿論だろうが、やはりミュウの急激な人口増加抜きにはこれは説明できない。
ジョミーが「強くあれ」と望んでナスカの子が生まれたように(ジョミー自身もそうして生まれたのかもしれない)、「皆早く大きくなれ」と願うことで、ミュウ達の成長を早めていたのではないだろうか。
簡易用語解説 |
育英都市 |
人工惑星。地球から二千光年。 技術関係のエキスパートを育成する都市 他トロイナス、サースリア、ソーラデヤ等 |
E −1077 |
教育ステーション(エリートコース) 地球から二光年と離れていない |
ユニヴァーサル |
子供達の育成と教育を統合する施設。 |
VIP |
地球の各首都から集められた重要人物の集合体。最高機密機関。 地球の重大な決定は全てこの機関が最終決定権を握っている。 |
ナスカの子 |
9 人のみ。ミュウの純血種だが生殖力はない。トォニィ 、ツェーレン、コブ、ペスタチオ、アルテラ、タキオン 他 |
2007.10.18
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