スパイラル 〜推理の絆〜

〜感想・評価〜

 

ここでは、作品についての評価と感想を述べています。

適切な評価を下せているかは疑問ですが、楽しんで頂ければ幸いです。

 

注)・評価は5段階評価です。

 

 

 

スパイラル(アニメ)

 

評価

ストーリー

よく考えてみたら、まだ話はほとんど動いていないのでは……。なんだかよくわからないままの終わり方にも大幅減点。

オリジナリティ

「ブレードチルドレン」という設定は面白そうなのだが、トリック等もう少し凝ってほしかった。

一貫性

ひよのをはじめとする不自然な要素が随所に見受けられる。

話の構成

展開が遅いのか、やや間延びした印象があり、緊迫感に欠ける。

画像

4+

なかなか綺麗だと思う。

音楽

OPがあまり合ってないような気がする。

演技

淡々とした性格のキャラばかりだからなあ……。

感動

思うに、冷めた主人公に問題があるのではないかと……。

キャラクター

主人公側の設定には色々問題があるような気がするが、ブレードチルドレンの面々は、皆個性的で存在感がある。

ユーモア

何やら深刻そうな雰囲気だからなあ。

ギャグ

B

アイズのポケットは魔法のポケット。

合計

30

総合評価

3+

 最初は学園ミステリーという雰囲気だったが、3話のアイズ登場から、話の重点は「正体のわからないブレードチルドレンと歩の対決」という方向に移っていく。なかなか興味を惹かれる展開で、その対決も、最初は緊迫感にあふれており、彼らの駆け引きもなかなかの見物―だったのだが、良かったのはそこまで。中盤から、話がだれはじめる。話が全くと言っていいほど進んでいかず、雰囲気だけで持っているというところ。最終回など、その最たるもので、謎は何一つ明らかにならず、問題は何も解決せず、主人公からも今一つ覇気が感じられないままー。原作でもまだ謎は明らかにされていなかったらしいから、仕方ないといえば仕方ないのだろうが、これではあまりにも……。また、存在感のある「ブレード・チルドレン」達に対し、無気力な主人公の影が薄い、というのも問題であろう。状況設定と、そこから醸し出される雰囲気はよかったのだが、いかんせん、その後の話運びに問題があった。やりようによっては素晴らしい作品が出来たかもしれないのにと思うと残念である。

感想

好きなキャラクター

アイズ、カノン、里緒

心に残った話

  • 「信じられぬ者の道」 ・「序曲」
  • 「乾いた涙」等

#アイズ初登場の回も。

心に残ったセリフ

「私は自分の運と力を信じてる。死の淵からでも必ず帰ってこられるよ」

名勝負

VS里緒(病室にて、砂糖水選ぶ)

VS康介(カード当て)

好きな曲

リスト「孤独の中の神の祝福」

#これで初めて聞いて好きになった。

 最初はなんとなく見始めたのだが、アイズ登場→彼らとの命を賭けた対決、という流れになり、その時は結構はまってしまった。特に里緒の、自分の命すら勝負の材料にする度胸には脱帽。自爆やストリキニーネのあたりはちょっとゾクゾクした。しかし、その対決の後は、なんだか間延びした展開になってしまい、最後の方になると、なんとなく惰性で見ているような感じだった。核となる「ブレードチルドレンの謎」が全く不明のままだし、主人公の歩も淡々としていてあまり熱いものを感じさせないので、彼らの会話もどこかすれ違っているように感じてしまう。その上、どこか冷めている。これに関して、やはり主人公の責任は大きい。ブレードチルドレン側が好きだから、というのもあるが、私はどうも歩達に好感を持てないのだ。

 歩は無気力で中途半端。関わろうと決めておきながら、自分ではあまり積極的に動こうとしない。ブレードチルドレン絡みで何かあっても、どこか面倒臭そうに、仕方なく手を出すという感じだ。関わるのが嫌なら最初からきっぱり関わらなければいいのに、中途半端に首を突っ込む。おまけに(里央との対決に代表されるように)度胸もないのに何だか偉そうで、そこが少々鼻につく。もし実際にいたら、結構嫌な奴ではないかと思う。ひよのも、何を考えているのかさっぱりわからない。歩が容疑者にされた事件はもう解決したというのに、なぜ未だ歩につきまとっているのか。歩への協力と信頼は度を越している。あまりにも不自然すぎて、その存在が少々目障りに感じられてしまう。もう少しちゃんとした感情描写があれば、違っていたのかもしれないが。ありがちなところで「歩が好き」とか、またはアメリアみたいな熱血ヒーローおたくで「これすなわち悪!悪の組織をつきとめ、つかまえましょう!」というのでも、何でもいいから、そういうのがあれば……。

 そんなわけで、私は歩達にあまり好感が持てず、そんな彼らにブレードチルドレンが敗北を喫するのははっきり言って耐え難い。まあ、ブレードチルドレン達は、歩に自分たちを負かせるだけのものを持っていてほしいと思っているようなのだが、どう見ても歩はブレードチルドレン達に負けているところが問題だ。相手側に肩入れすると、ついつい主人公に対する目は厳しくなるが、これはその典型的な例。後半は共闘の様相も呈していたが、それでもやはり……血の通った熱い叫びが主人公からは感じられず、事情の不明なままのブレードチルドレンの方が、よほど人間らしく思えるのだ。

 それにしても、「ブレードチルドレンの謎」とは一体何だったのだろう。変な終わり方をされたせいで、今も気になって仕方ない。終わるときは、きちんと終わって欲しいものである。

 

 

 

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