セーラームーン キャラクター

 

 

各項目、私の好きなキャラの順に語っています。
(原作は読んでいないので、アニメを見ての感想です)

 

 

セーラー戦士

 

ウラヌス(天王 はるか)

能力

格闘、俊足、運転(バイク、車他)、ピアノ他

ワールド・シェイキング他

名場面

「ずるいじゃないか、一人だけの世界へ行くなんて…」
自らの手で自分の心の結晶を取り出した場面

 イーグルと同じ声だから好き、というわけではない、はず(笑)。ただその熱い魂、生粋の戦士であるところなどはイーグルと同じ。そうしたところに私は惹かれる。自他に厳しく、苛烈なまでに純粋な熱い魂。孤高の戦士ウラヌス。
 セーラー戦士となることに最も逡巡を見せたのもウラヌスなら、その後最も険しい戦士の道を歩んでいるのもウラヌスであった。誰よりも真摯に戦士としての在り方を受け止めていたからこそ、その道を踏み出す時には躊躇いも見せたのだろう。だが、歩き始めてからは後悔はしない。誰よりも戦士であり、その道を真っ直ぐに歩いている。
 とにかくかっこいい。疾風の如く走り、電光石火の攻撃スタイルというのにも惹かれる。多才で、変身前からそれなりの戦闘能力を備えているというのもすごい。ただ、あまりにも男装姿が板につきすぎているため、逆にスカート姿(セーラー戦士)に違和感を感じたりも……。
 また、セーラー戦士中最強にも関わらず、私の好きなキャラの例に漏れず、最も死相が色濃く現れているのが悲しいところ。実際何度か死んでいる。特に最初のは衝撃だった。戦士としての運命を真正面から受け止めてしまうと自然にそうなるのか……。

 

 

マーキュリー(水野 亜美)

能力

勉強、チェス、水泳、社交ダンス他

策敵、シャボンスプレー他

名場面

チェス対決など

 真面目で内気で人付き合いが苦手。登場人物の中で一番自分に似ているため、一番感情移入しやすい。特に強く印象に残っている場面というのはないのだが、折々に描かれる心情や言動など、自分と重なる部分が多かった。

 戦闘においては、セーラー戦士には珍しく補助攻撃技を持っているという点で貴重な戦力である。また、敵のアジトに乗り込む時や、よくわからない事象に巻き込まれた時等も、彼女の分析能力は欠かせない。途中からは攻撃技もそれなりのものを操るようになり、また敵の攻撃をかわせるだけの体術も一応備えているので、初期からのメンバーだけあってパーティーに一人はほしい能力を持っている。

 

 

ネプチューン(海王 みちる)

能力

ヴァイオリン、絵画、水泳、礼儀作法、他

ディープ・サブマージ他

名場面

世界滅亡の絵が飾られた階段の踊り場で、天王はるかをセーラー戦士に勧誘する場面

 いわゆる才色兼備の美女。特に芸術方面に秀でた才能を持つ。「セーラームーンS」の魅力は新キャラの魅力によるところが大きいが、そのウラヌスと並ぶもう一人がこのネプチューンである。ウラヌスとはまた別の意味で「大人っぽくて素敵」で、憧れの対象となり得るキャラである。
 ただ、いきなり水中から顔を出したりと、単純に素敵な女性というよりはどこか妖しいセイレーンのような魅力を醸し出しており、ウラヌス同様変身前から「ただ者ではない」「近寄りがたい」雰囲気が漂っている。

 ウラヌスほど前面には出てこないが、戦士としての力と覚悟は劣らず、芯は強い。ウラヌスと強固な信頼関係を築いており、コンビネーション攻撃も抜群。大抵ウラヌスとセットで行動している。

 

 

サターン(土萌 ほたる)

能力

治癒

名場面

ちびうさに別れを告げ、闇の中へと…

 病弱な、薄幸の美少女。その能力ゆえに昔から敬遠されがちで、そうしたところが亜美と同様、共感しやすかった。
 レイや美奈子など、最初はクールビューティーとして登場しながらギャグキャラへと変じていったキャラが多い中、ほたるだけは唯一最後まで当初のイメージを守り通した。

 絶大な破壊力を持つ、セーラー戦士最後の切り札。そのため、セーラー戦士としての出番は殆どなかったが、衣装はとてもよく似合っていた(たぶん、セーラー戦士の中で一番)。

 

 

マーズ(火野 レイ)

能力

霊感、占い、御札(悪霊退散)、他

ファイヤーストーム他

名場面

うさぎを叱り、励ます

 姉御肌で、うさぎとは姉妹のような関係。よくうさぎを叱っている。いつもは喧嘩ばかりだが、まさに喧嘩するほど仲がいいと言ったところ。うさぎとやりあううち、すっかりギャグキャラとしての顔が板に着いてしまったが、後で初登場の回を見るとクールビューティーだったので驚いた。まあ、今でもその面影が完全に消え去ったわけではないが…それにしても…。
 一見ちょっときつそうにも見えるが、その実面倒見がよく思いやりに溢れている。また、Sでは五人の中でただ一人予知夢を見て破滅の危機を察知し、詳しいことを知ろうと熱心に占いに勤しんでいた。Sでは敵がいるにも関わらず、他の皆は危機感が薄く、積極的に動こうとしないので、ただ一人必死に頑張るレイへの好感度は上昇した。

 操るのが炎であるだけに、必殺技は強力である。だがそれよりも、たとえ変身を封じられても使える能力の多彩さに注目したい。あまり使うことはないものの、御札で敵の攻撃を止めるという攻撃補助、そして霊感で敵の存在を察知できるというのも貴重な能力である。占いもできるので、マーキュリーとは別の方面から敵の正体を探るのに役立つ。それなりに体術もこなせる魔法使いタイプ。

 

 

ヴィーナス(愛野 美奈子)

能力

英語、バレーボール(回転レシーブ)

ヴィーナス・ラブミー・チェーン他

名場面

ピュアな心を抜き取られた際、それを手にして「うけけけけ」などと笑いながら走り去った所

 レイ同様、最初はクールビューティーとして登場し、しばらくはそのイメージも続いた…ようだが、今や見る影もない。最も印象に残っているのが、名場面に挙げたあの場面。その印象が強烈に焼き付いていたため、その後初登場シーンを見た時には驚いたものだ。

 セーラー戦士の一人という位置づけだが、性格などは典型的な少女漫画の主人公。ちょっぴりドジだけど、明るくて可愛くて、またお洒落で大人びた一面も。そして、バレー部のエース(なぜか少女漫画の主人公はバレー部所属のことが多いような気がする)。小学生から見た「なんとなく素敵な中学生」のイメージが表れている(無論、実際の中学生とは全然違うけど…)。美奈子が主人公だった「S戦士をやめたい!美奈子の悩み」はまさにその少女漫画のイメージそのものだった。
 そして金髪で「愛の戦士」という点など実際の主人公であるうさぎと共通点が多いため、どうしてもその影に隠れてしまう部分が多かったように思う。戦闘も危なげなくこなすので、かえって目立たない。思えばちょっと気の毒な立場かもしれない。

 

 

セーラームーン(月野 うさぎ)

能力

友達作り

ムーンティアラ・アクション、他

名場面

最初のシリーズ、仲間が皆死んだ後一人で敵に挑む場面

 典型的な少女漫画の主人公である美奈子から「お洒落で素敵」を抜いて、「ちょっぴりドジ」を「すごくドジ」に変えるとうさぎになる。

 一応主人公だが、いつも、なんとかなる、なんとかしてみせると自信たっぷりなわりにはそのための努力を全くしていないように見えるので、ちょっとイラッとさせられることも多かった。特にSでは、ウラヌス達と接したことで、何かただならぬ事情がそこに横たわっていることは知っていたはずなのに、どのような事態が起ころうとしているのか、また敵のアジトはどこで何を企んでいるのか、といったことを真剣に探ろうとした様子はない。それまでのように直接の因縁がないからとはいえ、あまりにも呑気で無責任である。とはいえ、最初の頃はそのような言動と実際の行動の乖離もあまり大きくはなく、無邪気で誰とでも仲良くなれる、それなりに魅力あるキャラだった。ちなみに、衣装は蝶のようなスーパーセーラームーンのものが好き。

 身体能力は極めて低く、敵からは「ドジなのがセーラームーン」などと言われる始末だが、必殺技の威力だけは高く、話が進むとセーラームーンの技しか敵に通じないというような状況になっていく。ただ、それだけに技を繰り出すまでの時間は長く、また本人の回避能力も低いため、他の戦士のサポートが必須。ゲームのキャラだったら、きっとすごく使いづらいだろう。必殺技のシーンがまるでFFの召喚獣のように長いのも難点か。

 

 

ちびムーン(ちびうさ)

能力

ルナP

ピンクシュガー・ハートアタック、他

名場面

Rの最終回、両親の元に駆け寄るが、そこで立ち止まって優雅にお辞儀してみせる場面

 すっかりうさぎの妹分として定着していたので、後にちびうさ初登場の回を見た時はちょっとびっくり。ちょっぴりおしゃまで生意気だけど、Rのキーパーソン。(いきなりこんな妹ができたら、やっぱり喧嘩するだろうなあ…)

 大人びてはいるが、それでもやはりうさぎよりは子供なので、うさぎの「愛の戦士」としての側面を引き出すのに一役買っている。強大な力を秘めており、それが子供特有の感覚と相まって、不思議な魅力となってあらわれた。だがそこをワイズマンに付け込まれ、精神攻撃を受けてブラックレディになったりもした。そのあたりのエピソードは印象深い。それだけに、最終回のお辞儀はすごく心に響いた。

 セーラー戦士としては、うさぎ以上に非力で当初ギャグでしかなかったが、その後召喚士としての力を身に付ける。

 

 

ジュピター(木野 まこと)

能力

怪力、格闘、社交ダンス、料理

シュープリーム・サンダー他

名場面

どことは特定できないが、相手を真っ直ぐに見て自分の意見をはっきり述べている所

 嫌いではないが、私と全く似ていないため、共感できるポイントが全く見つからず、感情移入できずに結果として印象が薄くなってしまった。運動神経抜群で、ややきつい所はあるものの、優しさと乙女心を秘めている。負けず嫌いで熱心に修行に励む一面もあり、うさぎと違って苛々させられることはなかったのだが……。

 怪力+雷撃で、応用力には乏しいが、攻撃力は非常に高い、純粋な戦士タイプ。

 

 

プルート(冥王 せつな)

能力

デッド・スクリーム、時間停止他

名場面

必殺技を放つ所
#呟くように言うのがポイント。

 出番が少ないため、どういう人かよくわからない…。「時の番人」という設定には惹かれるものがあるが、ずっと時空の門を守らなければいけないはずが、なぜかSでは冥王せつなとして現世に現れ行動していたりと、謎な部分が多い。

 

 

 

敵キャラ

 

 

デマンド

 プリンスの称号を持つ、ブラック・ムーン一族の王子。一応Rでの表のボスだが、その登場は遅い。圧倒的な力とカリスマとを持ち、四姉妹をはじめ一族の皆から畏怖されている。敵のボスにしては行動的で、自ら動くこともしばしば。

 銀髪の貴公子という容貌に加え、過酷な環境に住む一族を助けるという、非常に共感しやすい動機を持っていたため、お気に入りキャラに。敵の女王(セレニティ)を好きになって少々判断が狂うような一面もあったが、その後のワイズマンとの戦いでは意地を見せた。しかし、「私の気に入った敵キャラ」の例に漏れず、息を引き取るのであった……。
#ネメシスにいる他の人達は、その後どうなったのだろう…。

 

 

サフィール

 デマンドの弟。…であるから彼も一応王子のはずだが、なぜかプリンスの称号では呼ばれていない。青い髪で、頭脳明晰だが兄に比べ優しくやや気弱げな印象。

 大のお兄さん子である。ベッツに好かれていたが、本人はとにかく兄一筋。「兄さん、兄さん」と健気に兄のことばかり言っていたのが印象に残っている。兄の関心を惹くセーラームーンを嫌い、エスメロードと兄を取り合うような面もあった。もっともその兄、デマンドの方は仕事の忙しさに加え、セーラームーンの存在に心惹かれ、どちらかというと素っ気ない感じだったのだが、それにも関わらず、サフィールは兄にちょっと優しい言葉をかけてもらうとすごく嬉しそうな顔をするのである。こんなに慕われているのだからデマンドも、サフィールにもう少し優しくしてやればいいものを……。

 傷つきながらも必死に兄に真相を伝えようとするサフィールの姿にいたく心を打たれ、セーラームーンの中ではトップクラスのお気に入りのキャラとなったが…その途端にワイズマンに殺されてしまい、とても悲しかった。
#結局兄弟揃ってワイズマンに殺されたことに…不運な兄弟である。

 

 

エイル&アン

 Rに登場。魔界樹から生まれた宇宙人。転校生としてやってきて、結構地球の生活に溶け込んで生活していた。一族のたった二人の生き残りで、新天地を探し求める放浪の民。本人や魔界樹が生きるためのエナジーを集める際、セーラームーン達と衝突する。笛を吹いてカードからガーディアンを呼ぶ、という一連のパターンはセーラームーンの敵の中で一番惹きつけられるものがあった。

 地球の習慣に対してやや疎い部分があり、それがどこかとぼけた味に繋がって親しみが持てる。笛、樹、マンションの奥に隠された異空間などロマン溢れる設定の数々に、この二人に感情移入して見ている部分が多かった。

 

 

ネフライト

 ダークキングダムの戦士。戦士として強い力を持っているが、いつも「星は何でも知っている」と水晶玉を操っていたようなイメージがある。ジェダイトにかわりその任務を引き継いだ、二番目の敵。途中で愛に目覚めるが、それゆえに味方に殺される。しかし敵キャラには珍しく満たされて退場し、またダークキングダムの中では最も印象に残るキャラとなったのだから、むしろ幸せだったのかもしれない。さして記憶に残ることなく消え去った他の面々に比べれば……。

 

 

ネヘレニア

 女王、王子、マッドサイエンティストと続いたシリーズの敵は、SSで再び女王へと戻った。しかしこちらは他の女王とは違って、その内実は孤独なお姫様であった。やはりそのような心情描写があると共感しやすい。

 

 

ユージアル

 デス・バスターズの一員。カオリナイトの後を引き継ぐ。カオリナイトとは違って、様々な武器を発明し、それを使って戦う。その威力は凄まじく、セーラー戦士達の技をも上回る。タリスマンの持ち主及びその住所等を突き止めたのもユージアルで、おそらくデス・バスターズの中では最も有能だったのではないかと思われる。しかし頼りなく不真面目な上司と足を引っ張ろうとするばかりの部下に挟まれて、最後は気の毒なことになった。もしも彼女があのまま力を揮っていれば、いずれ最強の敵となれたかもしれぬものを、惜しいことをした…。

 

 

教授

 Sでの敵、デス・バスターズのボス敵存在。女王、王子ときてさて次の敵は誰だろうと思っていたら、なんとマッドサイエンティストであった。これは意表をつく展開。明らかに他のシリーズから浮いており、異彩を放っている。シリアスな設定がその背後にあったものの、実態が明かされるまではまるでギャグキャラのような存在で、作品に独特の色を添えていた。

 

 

カオリナイト

 デス・バスターズの一員。一度倒されるが、その後蘇り、教授に惹かれはじめる。しかしそのせいかどうか、かなり強い力を持つと言われているのに、復活してからはほたるをさらったこと以外にさしたる働きはしていない。本人もその後報われることなく消滅する。…こんなことなら、ユージアルを蘇らせた方がよかったのではなかろうか……。

 

 

ジェダイト

 ダーク・キングダムの戦士。栄えある一番手で、それゆえに私も名前と顔は覚えていた。しかし失敗が続いて冷凍刑に処され、その後は誰にも顧みられることがないという、報われぬ人物であった。これという見せ場もなく、またその後を引き継いだネフライトが色々と目立っていたので、それにかき消されてしまった。使い捨てにされた気の毒な人物である。

 

 

クイン・ベリル

 プリンセスの敵はプリンセス…ではちょっと物足りないので女王が最初のシリーズの敵として登場。ダークキングダムの女王である。女王らしく本人は全く玉座から動かずいつも水晶玉を操っていたような印象がある。最初から姿を見せているところなどは、ボスとして今となっては珍しい存在かもしれない。

 

 

2012.7.16

 

 

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