るろうに剣心

〜感想・評価〜


ここでは、作品についての評価と感想を述べています。

適切な評価を下せる自信は今ひとつなのですが、
楽しんで頂ければ幸いです。

しかし、なにぶん個人的なものですので、
もし気分を害することになったらすみません。


注)・評価は5段階評価です。

 

るろうに剣心―明治剣客浪漫譚―

  

評価(原作)

ストーリー

4+

志々雄編に入ってからが、特に面白い。人誅編も。

オリジナリティ

「不殺」と「逆刃刀」。主人公が
28歳というのも珍しい。

一貫性

「不殺」というテーマが一貫している。ただ、心境は別にして、剣心が縁に苦戦するのはどうも…。

話の構成

始まりと終わりが綺麗に対応している。ただ、通してみると、不要に思える部分も多いが…。

画面構成

可もなく不可もなく。

佇まいがかっこいい。

感動

4+

深みのあるテーマだけに、感動もまた大きい。

キャラクター

4+

それぞれ深みがあるが、悪役にやや三流が多いような気がする。

ユーモア

漢字の使い方

ギャグ

B

そこそこ。

合計

38

総合評価

 全編にわたって「不殺」というテーマが一貫しており、色々と考えさせられる作品である。志々雄にしても、ただ単に剣心の勝利とするのではなく、「時代が生き残る者を選んだ」としたところに、この作品の本質が見えるような気がする。

感想

好きなキャラクター

四乃森蒼紫、瀬田宗次郎、雪代巴、

左之助、相楽隊長、比古清十郎

好きな技

回天剣舞六連、流水の動き、縮地、

天翔龍閃、龍鳴閃、終の秘剣

心に残った場面

  • 左之助が二重の極みの特訓中に、相楽隊長の幽霊に会う所
  • 剣心VS.蒼紫
  • 剣心VS.宗次郎
  • 「時代が生き残る者を選んだんだ」
  • 剣心の過去
  • 剣心の真実
  • 「あなたが微笑えば、あなたの中の私は、いつでも一緒に笑います」

 アニメを途中から見る事ができるようになり、それが奇しくも志々雄編が始まったところだった。それではまって原作を集めた。時代ものということで、必殺技なども、他とはちょっと違った味があり、かっこいい。また、主要登場人物の平均年齢が高く、色々な経験を積んでいるので、その言葉には重みがある。

 

 

評価(アニメ)

ストーリー

テーマに沿ったもの。

オリジナリティ

3+

色々とオリジナルの話も多いが、そのどれも今ひとつの感が…。原作の脚色はうまいと思うのだが。

一貫性

3+

話ごとに雰囲気ががらりと変わる…。

話の構成

各々の話においては、よくまとまっていると思う。

画像

綺麗だと思う。…ただ、時々露骨なCGが、雰囲気を壊しているようにも感じられる。

音楽

劇中の音楽はいいのだが、歌がどう見ても合わない。

感動

原作での感動を、増幅してくれている。オリジナルの部分では、心を動かされなかったが……。

演技

3+

薫や蒼紫の声に違和感を感じる。

キャラクター

大体原作通りだが、それに若干深みが増しているようにも思える。

遊び心

B

キリシタンや黒騎士、挙げ句の果てには妙な風水術まで出てきたのは、遊び心の発露だろう。…作品の雰囲気に合わないとは思うが…。

原作への忠実度

B

志々雄編など原作に基づく話は忠実に作られているが、それ以外の話は……。

合計

34

総合評価

 演出が素晴らしく、音楽とあいまって、場面を盛り上げる。原作で内容を知っていても、ついつい夢中に。…ただ、志々雄編が終わると面白さは半減。やはり一流の悪役がいないと盛り上がらないものなのか。志々雄達が強烈すぎたぶん、誰が出てきても役者不足に思えてしまう。

 

 

るろうに剣心(OVA・追憶編)

  

評価

ストーリー

剣心の過去編。おおむね原作通りだが、雰囲気も違い、現在とは完全に別のもの。

オリジナリティ

4+

悪役を三流から一流に引き上げ、皆「歴史の流れに身を置くもの」だという色合いを濃くした。

演出

5+

音楽や何気ないセリフの一つ一つまでもが作品の本質を表しており、全てにおいて詩的―芸術的なつくりになっている。

話の構成

4+

巻ごとによくまとまっており、演出と相まって、この作品を芸術的なものにしている。

画像

5+

さすがOVA…美しい。

音楽

映像に、よく合っている。

感動

重みがある。

演技

4+

セリフは少ないが、その重さが伝わってくる。

キャラクター

悪役に顕著だが、総じて、どのキャラも、原作よりも深みが増しているように思う。

合計

42

総合評価

 映像、音楽、演出…どれをとっても素晴らしい。細部にまで気が配られたそれは、「時代の奔流の中に生きる者」を芸術的に描き出す。非常に完成度の高い作品。

感想

心に残った場面

  • 新撰組の池田屋襲撃
    (剣を手に対峙する両者。暗闇の中、刃が蛍の光を反射するーその緊張感がたまらない。)
  • 斎藤「狂い咲きかもしれんな」

 借りてみたものだが、素晴らしい。原作には所々あったギャグもなくなり、完全にシリアスな作品に。剣心にだけ重点が置かれているわけではなく、原作とはまた違った見方ができた。

それはそうと、「星霜編」のラストは…悲劇である。まあ、現実とはああいうものかもしれないが…。

 

 

 

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