ジョジョの奇妙な冒険

 

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〜感想・評価〜

  

ここでは、作品についての評価と感想を述べています。

殆ど勢いで書いてしまっていますが、楽しんで頂ければ幸いです。

  

 

注)・評価は5段階評価です。

  

  

アニメ ジョジョの奇妙な冒険

  

 

評価

ストーリー

 因縁の敵を倒す、という一見ありがちな設定だが、その因縁が非常にドラマチックで熱く、また話には意外性もあり、楽しめる。

オリジナリティ

4+

日本人が全く出てこなかったり、呼吸が止まると必殺技が使えなくなったり、画面に擬音が文字としてそのまま出てきたりするなど、ある意味斬新と思える要素は多い。仲間も容赦なく死ぬ。

一貫性

4+

 敵も味方も目標や行動指針が終始一貫している。いくつかの謎もないではないが……。

話の構成

 だれた所が全くないわけではなかったが、概ねテンポよく無理なく進む。

画像

 たまにもう少し動いてほしいと思ったこともないではないが、内容と映像がよくあって、映像として美しい。

音楽

5+

素晴らしい!曲自体もさることながら使われ方がまた素晴らしく、映像に合わせて作られたかのようだ。もうこれ以外の曲は考えられない!

演技

5+

皆熱く、存在感があって、キャラの魅力を何倍にも見せている。

感動

ストレートな表現が心に響く…。

キャラクター

皆非常に個性的で、魅力に溢れている。必殺技を持たないキャラでも影が薄くならないのがすごい。

遊び心

5+

CMがとにかく面白くて、毎回楽しみで仕方なかった。

ギャグ

B

妙なところが笑える……。

合計

49+

総合評価

5+

 独特の色彩や効果音の登場にまず目を引かれるが、音楽、演技など作品全体の質が非常に高く、あっという間にその物語の虜になる。時代がかった大仰なナレーションがまたその面白さを引き立てる。
 特に第一部は物語そのものが大変魅力的で、戦闘シーンが余分に感じられるほどだった。ただ、作品の設定上、話の途中から舞台の殆どが夜になり、映像としてはやや華に欠けるようにも見えたのが残念ではある。
 第二部は舞台が国から国へと様々に移り変わるので、その景色の変化を楽しめた。また、シャボンスプレーなどの華やかな技も登場し、それがまた雪景色とあいまって実に美しく鮮やかに目を楽しませてくれた。キャラも多彩で景色も彩り鮮やか、とにかく華やかだという印象が強かった。DQ1の一人旅から、仲間を得て世界も一気に広がったDQ2、という感じである。敵が強く、難易度も高いところもDQ2である。

 それにしても、主人公がすぐに死んでしまって途中で交代するというのはこのような話では珍しいので、意外であり、驚かされた。

感想

好きなキャラクター

1.ジョナサン
  ディオ

3.シーザー

4.ジョースター卿

5.ジョセフ

6.ワムウ
  カーズ

心に残った話

1.「ディオとの青春」
 息もつかせぬ展開に、館の焼け落ちるクライマックス。映像と音楽の完璧な融合。ひたすら胸が熱くなる。
#しかも、奇しくも「レ・ミゼラブル」が話題となっているこの折に、こんな話が……。

  「シーザー孤独の青春」
 まさか彼が死んでしまうとは……。予期していなかっただけに、衝撃も大きい。コーラスともあいまって死の場面はひどく美しく、悲しかった。ナレーション文がまた素晴らしく、悲しみを引き立てる。廃墟は教会のごとく、差し込む光は天上からの光のごとく、荘厳で、厳粛な……。これほど胸が熱くなったことは、久しくない。この感覚をこそ求めていた……!
 それにしても、シャボンカッターの威力はすさまじく、また華麗でもあり、シーザーにぴったりの技だった。雪の白さに、廃墟の暗がりに、その光は見事なまでに映えて、綺麗だった。その後もジョジョと共闘していけば、戦闘面でも画面の華やかさでもさぞ見応えのあるものになっただろうにと思うと残念だ。本当に、惜しい…。

3.「神となった男」<終>
 赤石でカーズとの決戦がクライマックスに来た時、最初のOPがかかって体中の血が一気に燃え上がった。ナレーションがまた熱い。あれはジョジョとディオの歌だけど、生の歌でもあったのだと感じた。同時に終わるタイミングも見事!また、そうして熱くなった後だけに、その後の宇宙の静寂も、いい味出していた。神を目指した男の悲惨な末路……イカロスよりも悲惨だけど……。
#それにしても、あのなんともいえない叫び声はどこから声を出しているのだろう……。

 そしてラストシーンは、本当に映画のようだった。

4.「最後の波紋」
 ようやく幸せを手にしたと思ったら、あっという間に舞台はホラー映画に侵蝕され、さらにはあんなことに……。ジョナサンはDQ5の主人公より運が悪い……。キルヒアイスと同様、「いい奴ほど早く死ぬ」ものなのだろうか。ディオの頭を抱いたまま穏やかな表情で眠りにつくジョナサンが印象的だった。よく考えるとかなりシュールな光景なのだが……。

 5.「侵略者ディオ」
  ディオの異様な存在感が際立ち、みるみる話にひきこまれていった。始まりも映画風で惹きつけられる。

  「過去からの手紙」
 
 いきなり成長して表面上は爽やかな友情で結ばれてはいるものの、心の中はもちろん違う。そのことに戸惑いを覚えるジョナサンは本当にいい人だ。ディオの犯行の証拠を探しに奔走するあたりは、ミステリっぽくてドキドキする。ディオの激しい感情が目を惹き付けてやまない。

 7.「超生物の誕生」

 朝陽が美しく、太陽を背に立つカーズが神々しくさえ見えた。カーズもバーン様のように太陽が欲しかったのだろうか……。

 8.「風にかえる戦士」

  シーザーのバンダナを使ってワムウを倒し、そこでシーザーが死んだ時と同じ音楽が流れるという演出にやられた。ワムウとは最高の形で決着をつけることができたと思う。久しぶりに熱くなった。また、最後にスピードワゴンやシュトロハイム達、みんなが来たのも嬉しかった。
 カーズも活躍していたが……あの髪型には驚かされた。カーズのかっこよさは声によるところが大きいのではないかと思う。
 それにしても、リサリサはなぜあんなに若いのだろう。あのように若さを維持することが可能なら、ストレイツォが浮かばれない……。

 原作は読んだことがないが、名前だけは聞いたことがあり、気になっていたので、そのアニメが放送されると聞いて、早速見始めた。すぐに夢中になった。二話、三話と続きが気になって仕方がない。さらに、音楽と映像の完全な融合にも魅せられた。毎回楽しみだった。
 しかし主人公がすぐにかわってしまい、新しく主人公になったジョセフが紳士でないことにショックを受ける。だが、しばらくするとこれはこれはいいのではないかと思うようになり、ジョセフのことも好きになっていった。それと同時に、ジョナサンのすごさを再認識した。第一部の主人公がジョナサンだったからこそ、また第二部の主人公がジョセフだったからこそ、あれだけの物語が生まれたのだと思う。
 まだ続きそうな気配があったが、舞台が現代日本になってしまうと雰囲気が壊れそうな気もする。もしも続きがあるのなら、その辺りも含め、気になるところだ。今後があればだが……。

 

 

2013.6.23

 

 

 

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