グイン・サーガ


原作 関連CD
キャラクター  一言コラム

 

〜感想・評価〜

 

ここでは、作品についての評価と感想を述べています。

大好きな作品であり、適切な評価を下せる自信は今ひとつなのですが、
楽しんで頂ければ幸いです。

 

注)・評価は5段階評価です。

 

 

GUIN SAGA(アニメ)

 

評価(TVアニメ)

ストーリー

4+

途中でがらりと雰囲気が変わるが、オーソドックスだという点においては一貫している。

キャラクター

イシュトをはじめ、皆好感の持ちやすい雰囲気に。登場人物は多いが、一目で皆印象付けられる。

画像

グインの豹頭が美しい。ルードの森に差し込む夕日や、その他諸々の風景も。

音楽

5+

壮大なファンタジー世界と、そこに生きる人々の姿が鮮やかに浮かび上がる。

演出

映像と音楽の組み合わせが素晴らしい。それはグインの歩き方、喋り方まで細部にわたる。ただ歩くだけで感じる存在感。(最終回はもちろん、狼王と並んで歩くところなどに顕著)

構成

陰謀編に入ってからやや間延びしたような印象もあったが、全体的に見ればよくまとまっていたと思う。

演技

絶対的な安心感を与えるその声は、まさしくグイン。カメロンにも惚れ直した。
#ただ、ナリスはもう少し人間味を感じさせても…

遊び心

…なぜだろう。グインの超人的な力を見ていると笑いがこみあげてくる。アストリアスも……。

オリジナル

グインを最後まで同行&活躍させるため、なるべく不自然にならないよう工夫されてはいたが、いかんせんグインにかかってはどんな敵もただの雑魚と化してしまうのが残念なところ。

原作の忠実度

まとめるためにあちこち省略されたり、グイン活躍のためにオリジナルキャラが登場したりしていたが、基本的な流れは同じ。

合計

42

総合評価

 とてつもなく長い物語「グイン・サーガ」は、人も、状況も皆変わっていくのが大きな魅力だと思う。ヤーンの織りなす壮大な歴史絵巻。変わりゆく人に哀しみを覚えずにはいられない。

 そのような壮大な「大作」だけに、アニメもそれにふさわしいスケール。OPからして歌がなく、本当に「映画のような」印象を受ける。

 また、映像化されたことで、とてもわかりやすくなっている。話の内容だけでなく、舞台や登場人物も、良きにつけ悪しきにつけ泥臭さが消え(特にイシュトヴァーン)、入り込みやすい雰囲気になっている。全体的に「綺麗に」なった。

感想

心に残った話

1.「旅立ち」

2.「豹頭の仮面」

3.「如何なる星のもとに」

4.「ノスフェラスの戦い」
  「辺境の王者」

6.「蜃気楼」

7.「さらば愛しきひとよ(前・後編)」

9.「再会」「復讐の女神」

好きなキャラクター

イシュトヴァーン、カメロン、

グイン、スニ

 名前だけは知っていたが、そのあまりの長さに恐れをなして手を出さずにいた「グイン・サーガ」。本棚はもういっぱいなのに、手をだしたら大変なことになるとわかっていたのに、ついに原作に手を出してしまった。それもこれも、アニメが面白かったせいである。久しぶりに「はまった」アニメだった。

 原作に手を出してアニメを追い抜いたのは「紅の密使」のあたり。そのため、そこからまたアニメの見方が少し変わった。

 今回はパロ奪還までだが、続きも是非アニメ化してほしい。豹頭将軍やイシュトヴァーンの国盗りなど、絵になる物語が目白押しなのだから。

 

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〜関連CD〜

 

GUIN SAGA ORIGINAL SOUNDTRACK

好きな曲

Disc1

「グランドオープニング 運命の糸」

「グインのテーマ」「惜別の夕日」「光臨」

「つかの間の安らぎ」「思いやり」「切ない思い」

「リンダのテーマ パロの真珠」「スニのテーマ」

Disc2

「ヤヌスのさだめの歌」「組曲モンゴール」「希望」

「ナリスのテーマ」「スカールのテーマ」

「疾風怒涛」「レムスのテーマ 孤独の影」

表紙

 二枚組で、表紙はグインの瞳を思わせる金色。剣を掲げたグインのもとに、パロの双子がいるが、イシュトヴァーンが殆どグインの後ろに隠れてしまっていて、もし本人が見たらさぞぼやくのではないかと想像しおかしくなる。CD自体も運命のコインを模したデザインになっていて至れり尽くせり。

 だが、特筆すべきは43Pもあるブックレット。一曲一曲に作曲者自らの詳細な解説がつけられ、さらにロングインタビューまで収録されているのだ。読み応え十分で、近年ちょっとない豪華さである。
 ページの背景もただの白紙ではなく、幻想的な風景に彩られている。ところどころに挿入されたグインやリンダのシルエットが美しい。

内容

 そこはかとなくFFの香りが漂う、壮大なファンタジー。ファンタジーという点ではロードス島戦記(OVA)をも思わせるが、聞いているとやはりFFだと思う。

 「グランドオープニング」に色濃く顕れる、切なさ、そして壮大なスケール。
 「辺境の森」「絶体絶命」「黒の旋律」などからもFFの匂いを強く感じる。

 「グインのテーマ」はものすごくかっこよくて、聴いていると胸が熱くなる。アレンジバージョンの「惜別の夕日」「切ない思い」は切なくて。その力強さ、その孤独……これがグインなのだ、と思う。

 「リンダのテーマ」「スニのテーマ」は綺麗で可愛らしい。特に「リンダのテーマ」の後半のアレンジがいい。

 「イシュトヴァーンのテーマ」はちょっと意外だった。なんとなく、もっと熱い曲を予想していたからだが、どことなく薄闇の中を彷徨うようなこの曲は、今後の彼の姿を思わせる。

 「ナリスのテーマ」は、重く昏く、それでいて美しい。キャラのテーマは、どれも本当に見事だと思う。

 「光臨」は私の好きなタイプの曲。解説を読んで、そういえばFFのラスボス戦の曲にこういうのがあったと思い出した。(…グインはラスボスなのか?)

 「組曲モンゴール」も重厚なモンゴール軍の進軍にぴったりだし、「スカールのテーマ」はとにかくかっこいい。

 音楽が紛れもなくこの作品世界を創り上げていることを実感させられる。

Disc1 全20曲 53:11

Disc2 全22曲 56:24

2009.6.24

 

Kanon   My Road ~Songs from Guin Saga

好きな曲

「マリウスの歌」
Where'er you goCavalleria Rusticana

表紙

 花畑に立つリンダ。そのためか、なんだかリンダが歌っているような気がしてくる。

内容

 EDや挿入歌、そのオルゴールバージョンなどが入っていて、聴いているといい気持ちになってくる。

 作中では使用されなかった挿入曲カバー届かぬ想い〜Moonlightもあり、レクイエム風に感じたその曲が悲恋歌になっているなど意外性が楽しめる。もし作品中で流れるとすれば、「蜃気楼」の場面だろうか。

 しかし、なんと言っても素晴らしいのは「マリウスの歌」。TVのあの白鳥の歌が耳に残っているが、女声のこれも、綺麗で柔らかくてまたいい感じ。話と関連が深かったので印象深いのはもちろんだが、メインテーマのメロディと歌詞がまたいい。よくぴったり合ったものだと思う。
 それにしても、こうして改めて歌詞を見ると、「千の風になって」と途中の内容が似ていることに気づく。書かれたのはその詩が有名になる前だろうから、「死」に対し感じることは、時代を問わずそう大きな違いはないということだろう。

 あと、私の好きな「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」に歌がついて収録されているのも嬉しい。グインとの別れの場面で使われたのが印象に残っている。そういえば、「るろうに剣心」でも薫との別れの場面でこの曲が使われていた。

全7曲 27:43

2009.8.26

 

 

 

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