ファンタジックチルドレン

〜感想・評価〜

 

ここでは、作品についての評価と感想を述べています。

殆ど勢いで書いてしまっていますが、楽しんで頂ければ幸いです。

 

 

注)・評価は5段階評価です。

 

 

ファンタジックチルドレン

 

評価

ストーリー

 壮大なスケールと、意表を衝く展開が見物。

オリジナリティ

4+

渦巻く謎と、トーマの正体にオリジナリティを感じた。

一貫性

 年表は細かく設定されているようだ。ゾーンやオエセルについては、色々と不明な点も多いが…。

話の構成

 最初はさっぱり話の筋が見えてこないが、徐々にその骨格が明らかになる。ただ、最後はちょっと急ぎすぎたような気も。

画像

5+

霧、森、雨などどれも美しい…!

音楽

5+

見事に盛り立ててくれた。映像との合致が素晴らしい。この感動は、この音楽があってこそ!!

演技

可もなく不可もなく。でも、錯乱したセスはすごかった。

感動

涙が止まらない……!!

キャラクター

皆個性的で好感がもてるが、その後の軌跡や残された謎についての描写がもっとほしかったような。

ユーモア

シリアスに話は進んでいく…。

ギャグ

C

あまりない。

合計

45

総合評価

 色々な意味で、「美しい作品」。映像が、音楽が、テーマが……。繊細な演出で登場人物の心情が描かれ、美しい物語を紡ぎ出す。また、王道的設定と意表を衝く設定が絶妙な混じり具合で、最後まで楽しめる。
 その代わりと言っては何だが、最初のうちはこの作品の素晴らしさが伝わりづらいのが難点か。面白くなってくるのは、物語半ばにさしかかってからのことである。放映時間帯が深夜というのも問題で、素晴らしい作品を目にする機会をむざむざ奪われているような気がする。前半は一気に見て、後半は一話ずつ楽しむ、というのができれば最良なのかもしれないが……なかなかそうはいかないものなのだろう。

感想

好きなキャラクター

  1. アギ
    (必死にキルヒナーを助けようとする姿を見て…)
  2. ソレト、ハスモダイ、ティナ、ソラン、セス

心に残った場面

  • アギが妹と別れる場面(回想)。
  • ヘルガがセラフィーヌの絵を目にし、昔のことを次々と思い出していく場面。
  • 年月を経て再びセラフィーヌのもとを訪れた画商が「いい絵ですね」という場面。
  • ゲルダが前世のことを思い出す場面。
  • ギリシアでの日々。
  • トーマが前世の記憶を取り戻し、半狂乱になる場面
  • ヘルガの胸に顔を埋めるデュマ

 OPにつられて見始めた(山崎ますみ作品参照)ため、最初は本編はおまけのようにしか感じていなかった。そのため、前半はよく見逃したりしていたが、物語が進むにつれて、夢中になっていった。見ていて涙することも度々。この作品に出会えたのは殆ど偶然というべきものだが、出会えてよかったと、心から思う。

 それにつけても、前半所々見逃したのが惜しまれる……。

 

 

★おまけ★

Poem Fantasic Children

「人生の砂漠を 私は焼けながら彷徨う

 そして 自分の重荷の下で呻く

 だが どこかに殆ど忘れられて花咲く涼しい日影の庭のあるのを

 私は知っている

 だが どこか夢のような遠い所に 憩いの場が待っているのを

 私は知っている

 魂が再び故郷を持ち 微睡みと夜と星が 待っている所を」
                     (ハスモダイ)

「銀の泉が夜の 銀の泉が夜の草むらに

 遙か遠い 深みから湧き上がる

 千年を生きた蛇の涙は 美しい蜻蛉を千度蘇らせようと

 愛の涙を流す

 千の泉は 銀に輝く」
                     (ソレト)

「私の頭上を 青空を旅する雲が 私に故郷へ帰れと言っている

 故郷へ

 名も知れぬ 遠い彼方へ

 故郷よ

 お前の美しい岸を 私は遂に見ることはないだろうか

 でも やはり私は この南国近く 足の届く所に

 お前の岸辺があるに違いないと 思われる」
                    (ハスモダイ)

 

 

 

 

2005.4.4

 

 

 

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