伝説の勇者の伝説


キャラクター 関連CD

コラム(1) (2)

 

〜感想・評価〜

 

ここでは、作品についての評価と感想を述べています。

大好きな作品であり、適切な評価を下せる自信は今ひとつなのですが、
楽しんで頂ければ幸いです。

 

注)・評価は5段階評価です。

 

 

伝説の勇者の伝説

 

評価(TVアニメ)

ストーリー

4+

いくつかの王道的なストーリーが組み合わさり、その魅力的な部分がうまく取り入れられている。

オリジナリティ

他作品への既視感を感じつつも、魔法などの細かい設定にオリジナリティを感じる。

一貫性

3+

大きく矛盾するような点はないものの、キャラやテーマが多すぎて統一感に欠ける。

話の構成

多くのキャラやテーマ、物語を入れすぎたのか、やや散漫な印象を受ける。また説明不足な点も少なくなく、終盤の展開は唐突に感じられた。

キャラクター

4+

外見、性格、能力などキャラごとの特徴がはっきりとしており、それぞれが非常に印象強い。ただ、キャラ一人一人に関してはあまり深く描かれておらず、そこが残念なところである。

画像

4+

全体的には綺麗で、ここぞという時にはさらに美しくなる。

音楽

4+

主題歌、音楽ともに作品に合っていると思うし、いくつかの曲は特に心に残る。

演出

シリアスな設定が十分に描かれていないような印象を受ける。しかし、最終回付近は素晴らしかった。

演技

4+

画面と同じく豪華絢爛。

感動

設定が重いので、それなりに。演出によってはよりすごいものになったことだろうと思うのだが…。

ギャグ

つまらない……。

合計

41

総合評価

 設定だけを見てみればとても魅力的なのだが、この作品はどうも全体的にちぐはぐな印象を受ける。ライナ側とシオン側の話はなかなかうまくかみあわずぎくしゃくした印象を与え、またキャラクターやテーマが多すぎることもマイナスに作用している。しかし何より問題なのはシリアスとギャグのアンバランスさにあるだろう。

 ギャグはうまく使えば作品をより魅力的なものにするし、このようにシリアスな話では適度な息抜きにもなるかもしれない。だがひとつ間違うと、シリアスな部分までも台無しにしてしまうという危険をはらんでいる。そしてこの作品はその穴に落ちてしまった。実際、「スレイヤーズ」のようにシリアスとギャグが絶妙なバランスで溶け合っている作品は稀なのだろう。シリアス部分の吸引力はかなりのものなのに、ギャグがそれを妨げる。この作品においてギャグは蛇足であるばかりではなく、作品の価値を落とすものにしかなっていない。

 結局、「形」を作るのに傾注しすぎたのだ。設定だけで、描写が十分でない。仏作って魂入れずというか、魂のかわりに不純物をいれてしまったというべきか。

 映像は色彩豊かでキャラクター、テーマなどとても惹かれるものが揃っているだけに、描写があと少し足りない、と感じるのも惜しい。

 それでも、話自体は十分面白いし、「銀河英雄伝説」と似た点があちこちで見受けられるため、色々と比較するなどの楽しみ方ができる。

感想

心に残った話

1.「最後の日」

2.「絶望に埋め尽くされない心」
  「遠い日の約束」

4.「呪われた瞳」「大掃除の宴」

6.「目覚め始めた世界」
  「暗がりに潜む者」

8.「複写眼」「ライナ・レポート」
 
「エスタブール叛乱」

好きなキャラクター

1.シオン・アスタール

2.ルーク・スタッカート
  クラウ・クロム
  ミラン・フロワード

5.ノア・エン

6.ライナ・リュート

 名前に惹かれて見始めた。名前から連想されたように設定は興味深かったし、キャラクターも魅力的。しかしギャグのノリにだけはついていけなかった。

 やはりギャグについては私のもともとの好みから大きくはずれている、というのが大きいとは思うが、それにしてもわざとらしさが鼻につく。
 もっともこれについてはギャグだけではなく、キャラクターやストーリーなどあらゆる面で、いかにも「作った」ようなあざとさが大なり小なり感じられる。

 それでも話は面白く、見ているうちにどんどん引き込まれていった。特にシオンの側。ライナの側も、剣と魔法のアクションで楽しめる。そして二つの話が一つになる。親友が敵対する、というのはやはり切なくも燃える図式だ。
 続きが気になるが、原作に手を出すべきか否か迷うところだ。

 

 

ワンダーエッグに戻る

 

 

 

inserted by FC2 system