バクマン。

〜感想・評価〜

 

ここでは、作品についての評価と感想を述べています。

適切な評価を下せているかは疑問ですが、楽しんで頂ければ幸いです。

 

注)・評価は5段階評価です。

 

 

 

バクマン。

 

評価

ストーリー

夢を叶える、という王道な話。たまに迷うことはあっても苦悩はしないので、ヒカルの碁と比べると少しシンプルすぎるような気もする。

オリジナリティ

3+

週刊連載漫画の舞台裏。登場する作品のバリエーションが多い。

一貫性

色々あったが、「アニメ化して結婚」という姿勢は終始一貫していた。

話の構成

テンポはいいが、少々意外性には欠けるかも。

画像

設定上動きが少なく場所も限定されるので、映像上の面白みには欠けるが、作中作のOP映像などは面白い。

音楽

可もなく不可もなく

演技

概ね合ってると思う。特に平丸&吉田氏。

感動

長年の夢が叶った…が、苦悩があまり描かれなかった分、感動は薄いような気がする。

キャラクター

漫画裏話という一見地味そうな話なのに、個性的なキャラクターがたくさん出てくる。

ユーモア

作中作にそれを感じる。

ギャグ

B

平丸絡みの話が面白かった。

合計

33

総合評価

3+

 夢を叶えるという王道のストーリーを、漫画を舞台に繰り広げる。漫画という舞台そのものが面白く、作中作もバラエティに富み、ライバル達も個性豊か……で、色々と興味を惹かれる話ではあるのだが、メインのストーリーそのものはさほど面白いものではないというのが、問題といえば問題だろうか。王道には感動がセットでついてくるものだし、感動には登場人物が苦悩する必要があるが、この作品にはそれがなかったからだ。夢の対象であるヒロインにあまり魅力がなかったのも一因かもしれない。その反面、ライバルキャラクターは皆魅力的で、サイドストーリーはどれも面白かった。メインのストーリーもこのぐらい面白ければと思う。

感想

好きなキャラクター

1.新妻エイジ

2.平丸&吉田氏

4.蒼樹紅

5.岩瀬愛子

6.高木秋人

読んでみたい
作中作品

1.「俺二人」

2.「hideout door」

3.「ラッコ11号」

4.「REVERSI」

5.「シンジツの教室」

6.「この世は金と知恵」

好きな話

平丸関連のエピソード。

好きな歌

「Blue Bird」

 漫画の舞台裏という感じが面白く見始めた。正直、無気力で他人を馬鹿にしているという主人公の第一印象は最悪だったのだが、それもある程度改善され、漫画の小ネタあれこれを楽しめるようになった。それらが大体出尽くした後も、様々なライバルキャラの登場で、そちらの話に興味を惹かれる。ただ、作中作のOPなどを除いては、映像面で惹かれるものはなく、少々退屈に思えることも……。

 

 

〜キャラクター〜

 

真城最高

画力:A

センス:C

ギャグ:F

バトル:F

恋愛:C

熱意:A

交渉:C

体力:B

批評眼:B

緻密:A

 作画専門。最初は無気力だったが、夢を定めてからは熱血キャラに。夢を共有できる相手でないと、彼の相棒は務まらないだろう。頑固で気難しい所があるが、意外と押しに弱い一面も。

 

高木秋人

画力:E

センス:B

ギャグ:C

バトル:D

恋愛:C

熱意:A

交渉:B

体力:B

批評眼:B

緻密:A

 原作専門。真面目そうだが器用で要領よくなんでもこなす。エグい話が持ち味。人当たりもよく、編集者としての才能もあり。

 

新妻エイジ

画力:A

センス:S

ギャグ:B

バトル:A

恋愛:D

熱意:∞

交渉:D

体力:A

批評眼:S

緻密:B

 まさに「漫画を描くために生まれてきた」天才。内容もさることながら、そのスピードが尋常ではない。彼の漫画への底知れぬ愛情は、見ていて気持ちがいい。

 

岩瀬愛子

画力:F

センス:A

ギャグ:F

バトル:B

恋愛:E

熱意:A

交渉:C

体力:B

批評眼:E

緻密:B

 高木への対抗心及び恋心から、小説から漫画原作へ。性格は「昔の蒼樹」。歯に衣着せぬ物言いで反感を持たれがちだが、真面目で努力家で嘘のない所は好感が持てる。どこまでもまっすぐなだけに、障害も多く、編集者に恵まれない所を見ると気の毒になる。

 

蒼樹紅

画力:D

センス:B

ギャグ:D

バトル:C

恋愛:A

熱意:B

交渉:C

体力:B

批評眼:C

緻密:B

 真面目で、かなりのロマンチスト。得意分野はファンタジーと恋愛もの。他の雑誌で描いた方がよかったのではないだろうか……。

 

福田真太

画力:C

センス:B

ギャグ:B

バトル:B

恋愛:D

熱意:B

交渉:B

体力:A

批評眼:B

緻密:D

 少年漫画に一人は出てくる(であろう)熱血ライバルキャラ。「福田組」を結成して皆をとりまとめ、何かあるたびに先頭を切って奔走する。

 

平丸一也

画力:D

センス:S

ギャグ:A

バトル:D

恋愛:B

熱意:E

交渉:C

体力:D

批評眼:?

緻密:D

 新妻エイジとは異なるタイプの、もう一人の「天才」。吉田氏曰く、十年に一人の逸材。嘘のつけない性格で、なかなかのロマンチスト。全身全霊をもって蒼樹紅に愛を捧げ、見事受け入れられた。漫画を描くのが嫌で嫌で仕方がないという、この作品の中では異質なキャラ。彼の存在が、この作品の面白さを格段に引き上げてくれた。

#そういえば、「編集者から逃げ回る小説家」という話はよく見かけるが、「編集者から逃げ回る漫画家」というのはあまり見ないような気がする。

 

七峰透

画力:C

センス:B

ギャグ:B

バトル:B

恋愛:D

熱意:B

交渉:C

体力:B

批評眼:A

緻密:A

 亜城木夢叶のせいで人生を狂わされてしまった若者。優れたワンアイデアを出せる才能と、他人を動かせる能力に恵まれていながら、黙っていられない性格と、元々の性格の悪さが災いしてせっかくのチャンスを無にしてしまった。

 

高浜昇陽

画力:C

センス:C

ギャグ:D

バトル:D

恋愛:D

熱意:B

交渉:D

体力:B

批評眼:B

緻密:A

 地味なキャラで担当にも恵まれないが、それでもコツコツと努力した結果、裁判もので成功を掴む。トップグループの一人なのは確かなのに、影の薄さは相変わらずで、時々存在を忘れそうになる。

 

吉田幸司

熱意:A

交渉:A

操縦:S

批評眼:A

指導:A

 おそらく編集部一の敏腕編集者にして、平丸の絶対的な支配者。しかし、彼について行けば間違いない。もしも平丸の担当が彼でなければ、今日の成功はなかっただろう。それを思えば、平丸は本人の認識はどうあれとてつもない幸運に恵まれているのかもしれない。
 ただ、誰にでも弱点はある。編集者としえは間違いなく有能だが、プロポーズの言葉のセンスは悲しいまでに欠けている。

 

 

 2013.4.13

 

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