CDレビュー

〜手塚国光「with」〜

 

 

注) かっこ内の数字は、私の好きな曲の順番です。

01 Blaze away (4)

 なかなかかっこいい曲……ではあるのだが、どこかで聞いたような…なんというか、ありがちな感じを拭えない曲でもある。OPなどにも使えそうな曲で、それなりに迫力もあるのだが、今ひとつ何かが足りないというか、決定的なインパクトには欠ける、という印象だ。

02 ヒカリノサキ (1)

 手塚とリョーマの歌。手塚の怪我をもとに考えられたような歌詞で、曲も悪くない。爽やかで、「青酢」らしい曲である。

03 Road (13)

 「SINCE LAST GOODBYE」に収録されていた曲。もともとそんなに好きな曲でもない上に、特にバージョンが変わってるわけでもない。どうせそのまま収録するなら、これではなく、「White Message」にしてほしかった。……季節はずれかもしれないが。

04 君を探してた (10)

 手塚&大石&河村の曲。手塚よりも、大石や河村(特にバーニング状態の河村)の方が目立っている。そのためか、曲も陽気で楽しい雰囲気の、手塚のイメージとはかけ離れたものになってしまっている。

05 Mighty Wing (7)

 これはとにかく歌詞がかっこいい。手塚のイメージともぴったり!……なのだが、曲が歌詞とややずれているような気がする(あくまで、歌詞を見て私がイメージした曲と……だが)。真っ直ぐで力強く、全力で羽ばたく感じの歌詞に対し、曲は、「爽やか」な感じが前面に出ており、力強さが足りない。

06 横顔(New Year Version) (7)

 既にシングルで発売されたものとはやや異なり、テンポよく、以前よりも「動」の割合が上がっている。

07 愛すべき地球(ほし) (4)

 タイトルに「地球」とあるだけあって、壮大なイメージを喚起させる曲。必ずしも手塚のイメージにぴったりとは言えないが、個人的にはわりと気に入っている。

08 Never Surrender(Running Version) (4)

 これも以前シングルで発売されたものだが、微妙な違いがある。個人的には、シングル版の方が好きである。

09 風の旅人(K&S Version) (1)

 曲は、以前EDに使われていたもの。不二が加わっていることで、より柔らかい感じになり、そのハーモニーが楽しい気分にさせてくれる。

10 キボウの詩(うた) (10)

 手塚&菊丸&乾の歌。「キャップと瓶」に手塚が加わったような感じだろうか。菊丸が先頭に立って踊っているような、楽しい曲である。であるから、当然手塚のイメージには合わない。合わないがーもし手塚が「キャップと瓶」に加わったらこうなる、というのがわかる点ではまあいいかもしれない。

11 Blue (1)

 最終回(でなくてもいいが)のEDにでも使われそうな曲である。流れるような、爽やかな曲でありながら、短調が入っているところがいい。

12 ―あかしー (9)

 穏やかな、ゆったりした曲。目の前をゆるやかに景色が流れていくような感じ。

13 男の美学 (10)

 これは、完全なギャグである。桃城と海堂のいつもの言い合いに、手塚がツッコミを入れる、という形になっており、口調も微妙にギャグキャラを意識したものになっている。

「二人乗りはやめろ!」「グラウンド20周!」
といった手塚のセリフには、思わずニヤリとさせられるだろう。

手塚部長、新年の挨拶

「新年、明けましておめでとうございます。
 青春学園テニス部一同、全国制覇を目指し、精進致します故、本年も、何卒、よろしくお願い申し上げます。

青春学園テニス部部長、手塚国光。……14歳」

ブックレット等

 緑を基調とした色。かっこいい手塚の写真がいたるところにちりばめられている(当然というべきか、ほとんどがテニスをしている写真である)。それはいいのだが……CDを手に取った時に見える表紙・裏表紙(ブックレットの裏面)がどうもぱっとしないのだ。中身のイラストは、前述したようにそこそこのものなのだが……。

 また、初回封入特典に絵馬がついているのだが、絵馬はともかく、箱が邪魔である。なにもここまで大きな箱にする必要はなかったと思うのだが……。まあ、別の入れ物に使えばいいことではあるが。ちなみに、こちらの背表紙は、CD本体のものとは違って、なかなかかっこいい。なぜCD本体の裏表紙には、これを使わなかったのだろう?

総評

 手塚のCD…ではあるものの、手塚のイメージからはかけ離れた曲も多く、手塚のCDというよりは、「手塚を主とした青学レギュラー陣のCD」といった趣だ。
 しかし、それを抜きにしても、全体的にどうもぱっとしない。収録曲のうち3曲は、これまで手塚が出した
CDSに収録された曲をそのまま、もしくはわずかに改変を加えただけのもので、やや新鮮味に欠けるし、それ以外の曲も、「これは!」という決定打に欠ける。「バリエーション豊か」と言えば聞こえはいいが、どうも「寄せ集め」といった感じがしてしまうのだ。

05/1/1

\3,000

 

 

2005.1.22

 

 

 

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