ゴーストハント

〜感想・評価〜

 

ここでは、作品についての評価と感想を述べています。

しかし、なにぶん個人的なものですので、
もし気分を害することになったらすみません。

 

注)・評価は5段階評価です。

 

 

ゴーストハント

 

評価(アニメ)

ストーリー

ホラーとミステリーが適度に入り交じり、引き込まれる。

オリジナリティ

4+

心霊現象に対し、調査・研究の比重が大きい。

一貫性

調査・研究が主眼のはずだが、除霊・浄霊が主目的に見えてしまう。

キャラクター

4+

それぞれ特技を持ち、個性も豊か。しかし、あまり活躍できないキャラも……。

画像

3+

小綺麗な感じだが、それが恐怖感を削いでいるような気もする。

音楽

ミステリアスな雰囲気がよく出ている。

構成

3+

謎は全て解けなかった……。

演技

自然。麻衣が予想より随分可愛いイメージになった。

感動

3+

余韻がいい。

ユーモア

3+

キャラ設定にユーモアを感じる。

ギャグ

B

キャラの会話。
特に安原さんは最高!

合計

39

総合評価

4

 ホラーだが、絵柄は軽く可愛らしい。SPR他主要キャラ達の賑やかで楽しい雰囲気が伝わってくるが、その反面、原作のあの臨場感溢れる怖ろしさは失われている(もちろんそれでも怖いことは怖いが)。映像化されたのに、原作小説よりも臨場感が薄い……これは原作が凄いせいもあるし、あまり怖くても困るので、映像ではこれぐらいが丁度いいのかもしれない。

 それよりも問題は、色々な謎を残したまま終了してしまったこと。まどかさんはどういう人なのか殆どわからないままだったし、リンがナルのお目付役のようなことをしている理由も不明。ナルの両親も不明。ジョンの年齢も不明(十代に見えるけど司祭以上だからそんなはずないし……)。
 また、最初麻衣は除霊に抵抗があったのに何故かその後そういう描写が消えてしまったし、ナルが綾子の力を知る前から何故か協力者として使っていた等気になる点もある。原作では描写されていたのかもしれないが……。

 臨場感を薄めたのはいいとしても、やや説明不足の感が残る。

感想

好きなキャラクター

  1. 安原修
  2. ジョン・ブラウン、滝川法生、
    林興徐

心に残った場面

  • 安原さんVS.南心霊研究所
  • 麻衣の夢
  • 綾子による樹の力を借りた浄霊

印象深い話

「人形の家」「禁じられた遊び」
「血ぬられた迷宮」

#原作はさぞ怖かっただろうなあ…。

 原作は「悪夢の棲む家」だけを読んでおり、各ストーリーは知らないのに「重要なネタバレ」だけ知ってしまったという状態で見る事になった、アニメ「ゴーストハント」。
 最初はさほど怖くなかったが、次第に恐怖感を煽る話が多くなり、より怖く、面白くなっていく。

 ただどうしても、小説ならここはどんなふうに記述されているだろう、どれだけ怖いだろうと考えてしまう。原作を想像すると、それだけでも臨場感が高まる。なぜ再版してくれないのだろう…。
 アニメも勿論面白くはあったのだが、同時に「原作はもっと面白いに違いない」という期待は募り、入手できない現状がもどかしい。

 

感想(原作)

「悪夢の棲む家 ゴースト・ハント (上)(下)」

 「ゴーストハント・シリーズ」の続編。私がこの本を手に取った時は、既にそれ以前のシリーズは入手できない状態だったため、これが小説で読んだ唯一の「ゴースト・ハント」になる。

 ミステリーとホラー、怪奇現象とそうでないものが適度に混ざっているのが特長。キャラクターも豊富だし、何より臨場感に富む。ありありと目の前に映像が浮かび、足音が、ひそめた息づかいが、伝わってくる。怪奇現象を信じない広田さんとのやりとりも面白い。

#ただ、他の小野作品とは仮名遣いが異なり、全体的にやや軽い感じがする。これ以前のシリーズは一人称で書かれていたというが、それがどういうものなのかも興味深い。

 これ以前の話を、この小説で読みたい。しかし、それが叶わないとは、口惜しや……!!

 

 

 

2007.4.14

 

 

 

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