ライゼール帝国
<アトラス・シティ>
また、その事件の後しばらく、この事件で行方不明になったデイミア元評議長の館から、夜な夜な彼の呻き声が聞こえるとの噂があったが、半年もたつと、その噂も自然と消えたそうだ。
<サイラーグ・シティ>
それでもなんとか復興し、その時魔獣を倒した勇者の植えた木(神聖樹)をステータス・シンボルとして、かなり大きな町となった。中央部に神聖樹(初めて見る人は、その大きさに、森と勘違いするらしい)、その周りにかなり大きな広場、さらにそれを取り囲んでいくつもの町が立ち並ぶ、というドーナツ状の町だった。
しかし、二年ほど前に、グレたニセ賢者のせいでまたまた壊滅。
さらにその後も、冥王げ巣作りするわ金色の魔王が顔出すは……ガイリア・シティをぶっちぎる、世界一不幸な都市である。不幸の博覧会と言っても過言ではない。
だが、それでもまた町を復興させようとする人間達の前向きなしぶとさを見て、励まされる観光客も多いとか。
*2巻の時点では「タウン」と呼ばれていたが、8巻以後では「シティ」と呼ばれるようになっている。
[
瘴気の森]
以来、そこは始終妙な気配が立ちこめるようになり、そのせいなのかどうなのか、この森の中での行方不明者、犯罪発生件数は、あの悪名高い港町、フロゥエイブのスラム街にすら数倍する。
・冥王が、自らの瘴気を中和する際、この森の瘴気も消したため、現在は普通の森とあまり変わらない。
<クリムゾン・タウン>
*クリムゾンから一番近くて大きな魔道士協会のある町、といえばサイラーグ。次に近いのはテルモード。
<テルモード・シティ>
ライゼールの片隅に位置する町。まがりなりにも「シティ」というだけあって、たしかに大きな町で、バランス良く発展してきたーと言えば聞こえはいいが、早い話が、これといった特色のない町。無理矢理特徴を挙げるなら、町をぐるりと囲んだ塀くらいのものかもしれないが、これとて、そう珍しいものではない。