第二部 ガウリイ語録

 

「悪いことは言わん。ここは犬にでもかまれたと思って、おとなしくサインもらっといた方がいいぞ。

 ……そりゃあリナのサインなんて、持ってても不幸な気分になるだけだが……」

「ここで『そんなもんいらない』なんて正直に言ってみろ。絶対リナの奴、暴れ出すぞ。

 まあ、あんなののサインでも、泥棒よけか土鍋敷きくらいの役には……」

(9−P39

ガウリイ……なんと怖いもの知らずな……!

 

「……なんだ……オレに向かって言ったわけじゃないのか。

 じゃ、覚えてるわけねーや」

(9−P84

覚えておこう、という気はないのか……?

 

「……アメリアとゼルガディスって誰?」

(9−P86

ガウリイが言うと、冗談に聞こえないから怖い。

しかし、よく考えてみたら、これって、ミルガズィアさんと同レベルの冗談では……?

 

「いやぁ、前に、オレの持ってた光の剣、五百五十で売ってくれ、って言ってた奴がいたからなー」

(9−P89

こういうことは、よく覚えてるらしい。

 

「ひょっとしたら聞いてたかもしれねーけど……ま、今はンなこと覚えてないから、結果的には同じかなー、なんて思って……」

(9−P143

それは……そうかもしれないが……さわやかに言ってのけるところがガウリイ、というか……。

 

「……な……なるほどー……さすがリナ、悪どいこと考えさせたら……いやその……なんでもない」

(9−P150

口は災いのもと。

 

「ふーん」「……安物なんだ……」

(10−P10

あのリナが、戦力増強のためとはいえ、何のお礼も求めずに、決して安くはない魔力剣を買ってくれたんだから、そんなこと言うと、バチ当たるぞ。

#たぶん、人為的に……。

 

「いやぁ。

 話は分かったけど、実際に使う時まで、このことおぼえてるかどーかは怪しいかなー、とか思って」

(10−P11

これは、どうも確信犯のような気がする……。

 

「うああああっ!落ち着けっ!竜破斬はやめろっ!」

(10−P26

 

「―ちょっ……ちょっと待てっ!リナっ!」

「それだけはやめてくれっ!考えなおせっ!

 いーかっ!相手はかりにもロードだぞ!そんなの魔法で吹っ飛ばして、おたからぶん取ったりしたら、問答無用でオレたちおたずねものになっちまうんだぞっ!」

(10−P27

ガウリイ……リナのことを、何か誤解してないか?

まあ、事実無根ではないし、リナもガウリイの頭にはふえるワカメがつまってるとの誤解をしているようだから(これも事実無根ではないが)、お互い様か……。

 

「……さっきも同じ名前の宿屋の前通ったような気がするんだが……」

「チェーン店かな?」

(10−P30

これは……好意的?に解釈すれば、リナについていけば大丈夫=迷うわけがない=リナへの信頼、ということになるんだろうけど……。

 

「けどリナ、お前、今日はあんまり食が進まなかったみたいだけど……

 どうしたんだ?

 城に行く前にがまんできなくなって、オレに隠れて定食三、四人前食ったとか?」

(10−P77

 

「おいおい、勘違いするなよ。

 オレは別に、リナの尻に敷かれてるわけじゃあないぜ。

 単に、自分で考えて動いてないから、そういうふうに見えるだけで」

(10−P108

それはつまり、リナに主導権を握られてる、ってことで、尻に敷かれている、というのと同じではないのか……?

 

「正義かぶれでお前について来た王族だっているんだ。覆面かぶって夜中に塀の上に立ってる領主の一族がいたって変じゃあないだろ?」

(10−P115

確かに……特にすぺしゃるなんかを見てると、そういう人がいても不思議ではない気がするが……それでもやはり、その認識は、何かが間違ってると思ふ……。

 

「きのうの夜は、黒ずくめに、お前の術が効かなかったし!さてはお前、あの日だなっ!」

(10−P135

 

「……そうかー?なんか……それもじゅーぶん乱暴な気はするけどなー……」

(11−P78

翔封界で水底をくぐって潜入する、という案。これまでの経験故か、野生のカン故か、ガウリイは見事に危険を察していた……。

#危機を察しても避けられないところが悲しいが。

 

「言っとくけど……こいつの悪いところまで真似すると、人生踏み外すからな」

(11−P177

リナの乱暴な戦法を真似たアリアに対して。

ガウリイも、嫌な目に遭ったことは忘れないらしい。

 

「―なあ、リナ……」

「元気出せって……その重さ……半分はオレが背負ってやるから……」

(11−P245

「かっこいいガウリイ」の予行演習。

 

「……まあ……盗賊をやっつけるってのは、悪いことじゃあないとは思うし、お前の習性みたいなもんだから、あえて、やめろ、とは言わないけどよ……」

(12−P12

もうあきらめたらしい。

 

「あんた……刺し違えるつもりで戦ってるだろ。

 気持ちはわからんでもないが、そーいう戦い方してるのを『黙って見てろ』なんて言われても、そいつはできないからな。いくらなんでも」

(12−P171

 

「はっはっは。ばかだなリナ。

 そーいう頭脳労働は、オレは員数外だから、とりあえずオレはひと段落、って言ってるんじゃないか」

(12−P220

またしても爽やかに。

しかし、この上のセリフとかと比べるとギャップが……もしかしてこれも、皆(特にリナ)をなごませるための冗談のつもりなのか?

#どうもガウリイが言うと、どれも本気のようにしか聞こえないのだが。

 

「おぼえてるよ。あれだろ。でっかいトカゲのヒマなひと」

(12−P232

もしこれも確信犯だとしたら……!!

 

「二年ほど前……って、ひょっとして、オレたちが、シャブなんとかって魔王倒した頃のことじゃなかったっけか?」

(13−P19

そうか、もう二年前になるのか……。

 

「……なかなか個性的な美人だな。お前の友達か?リナ」

(13−P33

生首のような魔族を見て。

ここでもし「そうだ」とか言われたら、どうするんだろう?

 

「水滴で石を砕いてみせる、って言ってるんだよっ!」

(13−P219

その姿勢から、突破口が生まれた。

 

「……砂利……?」

(13−P244

ブタに真珠。ガウリイにオリハルコン。

 

「―ま、いいか。

 お前さんといっしょに旅をするのに、別に理由なんかいらないだろ。

 ま、気の向くままの旅、ってことでいーんじゃねーか?」

(13−P250

ようやく言ってくれたな、ガウリイ!うんうん。

 

「……いやぁ……

 食後の運動とか、街の見物とか……」

(14−P26

 

「……らしくないぞ……リナ。

 何を聞いてたんだ……?

 オレには今のルークの言葉……

 『自分を止めてくれ』って言ってるように聞こえたぜ」

(14−P139

かっこいいガウリイ。年長者の貫禄、発揮。

 

「……すごいなおい、リナ」

「盗賊とかだけかと思ったら……魔族まで、お前の名前聞いただけで逃げてったぞ」

(15−P32

まあ、「ドラまたリナ」だからねえ……。

 

「……問題……あると思うぞ、オレは」

(15−P40

建物ごとデーモンを吹っ飛ばすメフィ。

リナに任せるより問題かも……。これも、例の「女魔道士」とやらの影響か?

 

「なぁに。それなら心配いらないって」

「これだけのメンツがそろったんだ。そのうち事件の方からやって来てくれるって。いつもの通り」

(15−P50

リナ行く所、トラブルあり!だからね……。

 

「何やってるんだリナ!ハト出してる場合じゃないぞ!

 おどろけ!あわてろ!どこなんだ、こりゃ!?」

(15−P171

いや、「おどろけ」とか言われても……というか、おどろいてどうする。

 

「何をやってる!?お前はっ!?」

「……こんなところで何をやってる……って聞いてるんだよ……!」

「戦いのくせっていうのは、そうそう変わるもんじゃない。

 太刀筋が前と同じなんだよ。

 闇を目くらましに使ったり、武器に風をからませる戦い方も!」

(15−P187

かっこいいガウリイ、発動!それにしても、よく気づいたな……。

ところで、このセリフ見ると、おっさん呼ばわりされたルークより、ガウリイの方が年上のような気もするなあ……。

 

「けどー 

 その世界があったからこそ。

 お前とミリーナは出会えた。

 違うか?」

(15−P200

 

「……ルークの奴が何を望んでたとしても……

 オレ達が……あいつを手にかけた事実は変わらない……

 けどなー

 いろんな重い物を背負いながら、それでも人間ってのは、前に進まなきゃならないんだ。

 ルビアもがんばってる。

 ルークは……勝てなかった。

 けどリナ、お前ならー

 それができるはずだろ?

 そのためなら、今はー

 いいさ。泣いても」

(15−P252

 

「冬眠の準備とか?」

(15−P253

……わざとか?わざとなのか?

 

「こっちも、運命やら魔王の意地やらにつきあってやる義理はない。

 ―けどなー

 こいつは、ルーク自身の決めたことなんだろ?

 いくらオレたちが何をいっても、たぶんルークはそれを変えることはないだろ。

 あいつの心は、あいつにしかわからないし、あいつの心を変えられるのは、結局、あいつ自身しかいないんだから。

 だったら、オレたちにできることは二つに一つ。

 つきあうか、つきあわないか。

 そのどっちかだ。

 ルークのわがままにならー

 つきあってやってもいいんじゃねえか?

 ……もちろんオレだって、ルークと命のやりとりなんかしたくないさ……

 けどな……

 つきあわない、勝手にやってくれ、って言っちまったら……

 それこそ、運命まかせ、他人まかせ、ってことになっちまうんじゃねえのか?」

「それでかりに、オレたちはもとの世界に戻ってもー

 いつ魔族が攻めてくるか。それとも誰かがなんとかしてくれるのか。

 それこそ死ぬまで、ずっとそんなことを気にし続けなくちゃあならない。

 オレはそんなのはごめんだぜ。

 ―それになー

 オレはお前さんの保護者、だからな。

 お前さんの未来を、運なんぞにまかせるわけにはいかないんだよ。

 だからー

 オレの手で、なんとかできる今のうちにー

 なんとかする。

 ―つらいのなら、リナ、お前は手を出すな。

 オレ一人でもー

 やる」

(15−P211~213

ガウリイって……こんなにかっこよかったっけ?

 

「―お前の実家―なんてのはどうだ?」

(15−P257

よし!よく言ったガウリイ!!

それにしても、今回、本当にかっこいいなあ……一体どうしちゃったんだろう?

 

 

 

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