白魔術

 

 

明り(ライティング)

身振り

両手を胸の前で合わせる

映像

 増幅バージョンは、真夏の太陽―とまではいかないまでも、充分な輝きであたりを照らす。

 電灯ほどの明るさの照明光を生み出すことのできる術。持続時間は通常2〜3時間だが、この持続時間を変化させることで、明るさを変化させられる。光量を抑えれば、その分持続時間を長くできるのだ。逆もまた可。「光量最大、持続時間ゼロ」の「明り」は、戦闘においても、よく目つぶしとして使用されている。

<備考>

  • 呪文さえ唱えられればー呪文を丸暗記しさえすれば、誰にでも使える。
  • 炸裂するようにアレンジするには、呪文の丸暗記ではなく、ちゃんとした魔道の知識が必要。
  • 生み出された明りは、水の中でも消えない。
  • 一旦生み出した魔力の明りは、効果時間が切れるまで、基本的に消すことができないのだが、剣の先などにかけておけば、消したい時には剣を鞘に納めて消せる。

使用された回数

90回(6位)

主な使用者

リナ(70)他

 

 

眠り(スリーピング)

 一定範囲内にいる生物に、強力な睡魔をもたらす術。

<備考>

  • 呪文を丸暗記すれば誰にでも使えるという、やたらと簡単な術である。だからこそ、この術は決してどこでも教えてくれない。メジャーになって、治安が悪化するのを防ぐためである。この呪文を使うには、自分で開発するしかない。つまり、この術が使えるということは、呪文の仕組みや内容をきっちり理解・把握しており、自分で構成できる程度の実力がある、ということを表す。
  • 見た目の派手さはないが、使い方次第では、へたな攻撃呪文よりもよっぽど役に立つ。
  • 極度に精神が高ぶっている相手には効果が薄い。
  • ある種の動物には全く効かないことがある。(例:フクロウには有効だが、虫・ウサギには無効)

使用された回数

34回(14位)

主な使用者

リナ(23)

 

 

治癒(リカバリィ)

身振り

治療箇所に手を当てる?

 生命体の活動ポテンシャルを一時、飛躍的に増大させ、その個体の持つ肉体的・霊的な回復力を極限まで高めてやり、傷の回復を促すもの。

<備考>

  • 治療のエネルギー源として、怪我人の体力そのものが必要なため、結局は怪我人の体力勝負ということになる。
  • ゾンビにかけると、腐敗菌の増殖率を増すために、ダメージになる。
  • 病気の人にかけると、「ばいきん」のポテンシャルまで高めてしまうために、症状が悪化する。
  • 呪文丸暗記で使えるらしい。
  • 旅をしている魔道士なら大抵の者が使えるし、一般人でも使える者は多い。
  • 骨折も完治させられるようだ。

使用された回数

18回

主な使用者

リナ(10)他

 

 

復活(リザレクション)

 回復系列では最大の術。周囲にあるものの「気」や力を取り込んで、術者を仲介して怪我人の体内に送り込む。怪我人自身は全く体力を消耗せずに回復できるし、高いレベルの術者に別の呪文と掛け合わせで使ってもらえば、切り落とされた手や足を再生することさえ可能。

<備考>

呪文詠唱に時間がかかる。

使用された回数

4回

主な使用者

アメリア(3)、シルフィール(1)

 

 

麗和浄(ディクリアリィ)

映像

かざした手のひらが発した光が、対象の体を包み込む。

 巫女や神官などが使う、解毒の呪文。さすがにどんな毒でも完全中和、というわけにはいかないが、睡眠薬を中和する程度のことなら楽にできる。

使用された回数

3回

主な使用者

リナ(1)、ナーガ(2)

 

 

消化弾(エクストボール)

 発生した火炎を消し止めるために発明された術。しかし、それほど強力ではなく、これ一発では広域の火災を消し止めることはできない。

使用された回数

1回

主な使用者

消火活動をしていた魔道士達

 

 

誘蛾弾(モス・ヴァリム)

映像

白く輝く光の球が、不規則な軌道を描きつつ、「炎の矢」等をことごとく撃墜する。

 炎に対してしか使うことができない術。「消化弾」に改良を加えて生まれた。炎を吸い寄せる光の玉を作り出し、炎を打ち消してしまう。味方の唱えた炎の術も打ち消してしまうので注意。

使用された回数

1回

主な使用者

リナのみ

 

 

封除(アンロック)

【鍵外し】

 鍵を開ける術。「封錠」の施された扉もこれで開けることができる。呪文を丸暗記しさえすれば誰でも使用可能。治安悪化を防ぐため、人に教えることはない。

使用された回数

2回

主な使用者

リナのみ

 

 

封錠(ロック)

 扉や窓などに、魔法の鍵を施す術。特に錠前などがついていないドアでも、釘で打ち付けたように扉が開かなくなる。

<備考>

  • 扉を魔力で開かなくする、というのは、単に魔力を籠めて扉を開かなくするだけのこと。外した掛け金や錠前が元通りになる、という意味ではない。
  • 扉自体の強度が上昇するわけではないので、扉を破壊されたらおしまい。

使用された回数

主な使用者

 

 

霊光壁(ヴァス・グルード)

身振り

右手をしずかに前に差し出す。

 小さな盾ほどの大きさの魔力障壁を生み出す術。全ての系統の術に有効であり、詠唱時間もさして長くないので、特にバランスのとれた防御魔術となっている。

使用された回数

1回

主な使用者

ワイザー=フレイオンのみ

 

 

霊縛符(ラファス・シード)

 神官や巫女などがよく使う術で、相手の体を一時的に動かなくする呪文である。この術の影響を受けた相手は、体の自由を完全に奪われ、呪文も唱えることができなくなる。

<備考>

  • 金縛りの効果は小一時間ほどで、かけられても、しばらくほうっておけば勝手に治るシロモノだが、戦闘中にかけられると致命的。
  • 本来は、高位の僧侶などが使う術で、ブラス・デーモン程度なら、その動きをあっさりと止めてしまう。

使用された回数

3回

主な使用者

シルフィール、ウィレーネ、ナーガ

 

 

弦操呪牙(カオス・ストリング)

映像

術者のかざした右のてのひらに、うすぼんやりと、魔力の輝きのようなものが見てとれる。

 もとは、土木工事用に開発された術。自分に向かって放たれた糸を、魔力の糸によって絡め取ることができる。

使用された回数

2回

主な使用者

ナーガのみ

 

 

崩魔陣(フロウ・ブレイク)

映像

瞬間、あたりの地面に、「明り」に似た色の魔法の光が灯る。対象を囲む、大きな六紡星の頂点位置にともった明りは、一瞬まばゆい光を放って消える。

 一種の魔力中和の呪文で、リビング・メイルくらいなら、一発で完全無力化できる。

<備考>

  • 白魔術以外の魔術は、正常な力の流れを歪ませることによって生じるエネルギーによって効果を得ている。この力の流れを元に戻すことによって、呪文の効果を打ち消す。
  • さすがに、すべての魔力を無力化させる、というわけにはいかないが、この呪文をかけて一瞬姿がゆらめけば、それが魔力によって作り出された仮の姿だという証拠になる。それで、人間や別の動物に化けた吸血鬼などの正体を暴いたりするのにも使える。

使用された回数

6回

主な使用者

リナ(1)、ナーガ(2)

アメリア(2)、ケルン(1)

 

 

浄化結界(ホーリィ・ブレス)

映像

術者を中心に、やわらかな光の波が広がった。その光の波を浴びたとたん、アンデットが、一瞬にして塵と化した。

 かなり高位の白魔術で、全くの人畜無害だが、低級のアンデッド程度なら、いともあっさり浄化する。その効果範囲はかなりの広さにわたり、小さな都市なら丸ごと入ってしまうほどである。むろん、かなりの大技で、使用は一日に一度が限界だというのがやや難点。

使用された回数

2回

主な使用者

ナーガ、ルフィニア

 

 

浄化炎(メギド・フレア)

映像

呪文を唱え終わると同時に、紅蓮の炎が対象を飲み込んだ。

 高位の司教などが使う、白魔術の技。悪意、敵意などを和らげ、害意をもった低級霊を退ける。むろん、生身の人間には影響はない。むしろ殺気や悪意を殺がれて、気分すっきりさわやか、である。

使用された回数

1回

主な使用者

ナーガのみ

 

 

 

 

 

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