魔法の系統

 

「スレイヤーズ」世界の魔道は、大別して黒魔術、白魔術、精霊魔術の3種類。また、遅効性の儀式魔法を扱う呪術などもある。

 

 

黒魔術

<定義>

  • 精霊魔術に属さない攻撃用の魔術
  • 人を呪うための魔術(呪術)

<備考>

  • 主に黒魔術の力の源となるのは、この世界にある憎悪・恐怖・敵意などといった暗黒の意思の力。
  • 高位の魔族の力を借りた呪文も黒魔術に属する。
  • 使用する時の言語は混沌の言語(カオス・ワーズ)。
  • 黒魔術の攻撃力は、炎の矢などの精霊魔術に比べて大きく、ゴーストや魔族などにもダメージを与えることはできるのだが、いかんせん、修得するのが難しく、建物に火がつく、といったふうな、副次的な効果もほとんどない。
  • 黒魔術の中では覚えやすい部類に入る術でさえ、ある種の集中力というか、イメージ・コントロールが必要だったり、呪文を唱える時に、それに同調した動作が必要だったりと、けっこうややこしいものがある。
  • 黒魔術は、ある程度、魔道の下地ができている人間にならともかく、そうでない人間に教えるには不適当。
  • 黒魔術は、攻撃力の大半を物質世界に具現化させず、精神世界面から直接、相手の精神世界にたたきつける。

例)

 竜破斬などは、その赤光が収束、もしくは何かに反応したその地点で、精神世界面にたまりまくっていた攻撃力がはじめてこの世界に具現する。目標が生物でないならそのまま、生物ならその精神部分をずたずたに引き裂いてから、残ったエネルギーがこの世界に具現する。

 

 

白魔術

<定義>

 一般には神の力を借りた呪文だと思われているが、「スレイヤーズ」地域では、神の力を借りた呪文は使えない。回復や浄化などの神聖なイメージのある呪文をこのように呼んでいるだけで、実際は、精霊魔術。

<備考>

  • 攻撃呪文は存在しない。
  • 「均衡」のための術であるため、六紡星の結界でその力が増幅される。

 

 

精霊魔術

<定義>

  • 地水火風の四元素と精神世界を利用して行う魔術

<備考>

  • 地水火風の精霊魔術は、精神世界面に干渉して引き出した力を物理的な力として具現させてから、目標となるものにたたきつける。
  • 精神系の精霊魔術は、その攻撃力の大半を具現化させず、精神世界面から直接、相手の精神世界にたたきつける。
  • 世の中に、攻撃呪文は数あれど、その中でもポピュラーなのが、精霊魔術、地水火風を利用したものである。むろん、雷撃系や氷系はこれのバリエーション。そして、ポピュラーであるだけに、それに対抗する手段も多く研究されてきた。耐火、耐寒、避雷の方法。そしてそれらの究極とでも言うべき形が四霊封陣。
  • 水を使った攻撃魔法、というのは魔道士協会でもあまり研究されていない。扱いにくさのせいである。火や氷、雷撃などなら、小さな火球、一条の雷光を呼び出せば、相手に十分ダメージを与えることができるが、水の攻撃で相手にダメージを与えようと思うなら、一体どれだけの量の水を呼び出さなければならないか。もともと大量の水のあるところで術を使う、ということは可能だが、それには、わざわざ相手をそういう場所まで引きずり出してくる必要がある。つまり、攻撃の手段としてなら、使うことの出来る場所が限定されるような水の攻撃魔術より、だいたいどこででも使える他の術の方が人気が高い、というわけである。水の系列で、もっぱらポピュラーなものといえば、飲み水を呼び出す、とか、水中呼吸とかいった、『知ってると便利な魔法』の部類に属するものがほとんど。と言っても、水の攻撃魔法が皆無、というわけではない。噂によると、水中生活を送る魚人の中には、凄まじい術を操る者もいるらしい。

 

 

呪術

<定義>

遅効性の儀式魔法。効果の発動が遅く、様々な道具やら何やらが必要とされ、準備や儀式が地味なことから、暗いイメージがついて回っているようだ。

<備考>

  • 派手さはないぶん、大規模な影響、長期にわたる干渉を、呪術は可能にする。
  • 例えば武器に魔力を込めるこか、リナも使う、宝石を「宝石の護符」にする方法なども、呪術に区分される。また、竜には紋様刻印による(武器の)強化呪法というものもある。
  • 一説によると、天候すら左右したり、天空にある星のかけらをぶつける術さえも存在する……とまで言われているが、これの真偽は定かではない。
  • そして、そういった様々な呪法の中には、人を呪い、病に追い込み、場合によっては死すら与える方法、というのもあるらしい。ただし、相手を呪い殺すには、その人物の髪か爪か持ち物が必要。
  • 距離にもよるし、時間と、儀式をするためのそれなりに広い場所が必要だが、それらの条件が満たされていれば、相手を死なせるくらいの呪術はできてしまう。要は、一種の魔道結界を利用するのだ。わざとバランスを崩した結界を造って、それによって生まれた歪みのようなものを相手に送り込んでやる。相手の持ち物は、その媒介―その歪みを送る相手を特定するのに使う。
  • ちなみに、対象の使っていたハンカチ程度のものを使ったところで、相手を呪い殺すことはできない。
  • 強い呪術をかけるなら、相手により身近なものが必要になる。術者の力や、呪術の方法にもよるが、相手の使っていたハンカチ程度しかなく、遠くで呪術をやっていたのでは、体調を少々崩させる、程度がせいぜい。相手のすぐそばか、無数の先祖がいて今に至る、その血の繋がりが集まっている場所である一家の墓所などが狙い目。相手の家の地下墓所なんかだと最適。要は、何らかの方法で、相手との繋がりを強くすること。
  • 呪術をかけられている人のまわりに宝石の護符を六紡星の形に置くと、症状は少しは緩和するようだ。
  • 知識と力のある呪術師は、他の呪術師がかけた呪術を打ち消す方法を持っていることもあるという。
  • 魔道士全体の中で、呪術師の人口というのは、決して高くない。一般の人からは皓い眼を向けられがちな肩書きゆえ、自分は呪術師でござい、と公言するような奴もいない。

 

 

<獣使い(ビースト・マスター)>

 

<召喚系列の術>

 

【ミニ知識】

 

 

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