GBAヒカルの碁

〜プレイ雑感〜

 

〜クリアまで〜

「ヒカルの碁」やりたさに、ゲームボーイアドバンス本体を購入した私。(ここまで「碁を打ってみたい」という気にさせるのだから、「ヒカルの碁」は大したものだ。)

 その数ヶ月後に新型「プラス」が出ることを知りすごく悔しかったとか、どこまでカセットを差し込んだら「セットした」状態になるのかわからず、なかなかプレイできなくて悪戦苦闘したり…といったトラブルもあったが、なんとかヒカルの部屋に入ることができた。

 囲碁の知識はゼロに近いので、まず佐為の説明を念入りに聞く。…かなり長い。が、自分で問題を解く場面もあったし佐為の説明も面白かったので、はやる気持ちを抑えつつ、全部聞いた。

 そして、早速あかりと対局!…打つのは佐為だが、退屈はしないし結構勉強になる…と思い、どこへも行かずに4,5回そこで打ち続ける。たまの問題では正解すると佐為がほめてくれるのが嬉しい。クリアするまで、大抵電源を入れるとまずここで一回打つという習慣ができていた。

 そして、数回の練習の後、ヒカルと対局!初めて自分で打つ碁である。緊張したが、佐為の講義のおかげか、なんとか勝つことができた。初級詰碁も無事クリア。筒井が加賀のことを口にしたので早速出かけ…対局。そして勝利。その後しばらく、ストーリーモードで佐為の指導を受たり、詰碁を解いたり…ヒカルや加賀とも何度も打った。当初、ヒカルには二子置きでもたびたび負けたが…どういうわけか、加賀には、今まで一度も負けたことがない。加賀は結構強いはずだが…「相性がいい」ということだろうか。それにしても、始めたばかりでこんなにすいすい勝っていいのだろうか、…と思っていたら、壁はすぐに来た。中級詰碁である。

 この中級詰碁、初級より格段に難しくなっており、一問正解するのでせいいっぱいなのである。…しかし、何度も繰り返し挑戦するうち、少しは私の棋力も上がってきたとみえ、段々当たるようになってきた。あまり細かく考えず、カンというか、形で見るというか…そういう風にした方が、うまくいくようだ。今では二回に一回は合格できる。

 そんなこんなで地道な努力の末、なんとかこの壁を突破した私は、ようやく三谷と対局し、楽々勝利。フリーで見ると、三谷の棋力は加賀よりも下だし、後で買った攻略本では、加賀よりも先に三谷と対局するようになっていたが…どちらも一発で勝ってしまった私としては、中級詰碁の方がよほど難しい、と言いたい。

 しかし、ようやく壁を乗り越えたと喜んでいたのもつかの間、2度目の壁はすぐに訪れた。…塔矢アキラである。とにかく勝てない。

何度もやっては玉砕。しかも大差で負けまくるので、気晴らしに初めてフリー対局をしてみたりもした。しかし、所詮は気晴らし。こっちでいくら遊んでも、塔矢には勝てない。ヒカルにも互戦では勝てない。とにかく互戦でヒカル打倒を目指し…ようやく一勝できたのを機に、またストーリーに挑戦することにした。この時、ランク4である。

 作中、和谷が「強くなりたいと思ったら、一局でも多く強い人に打ってもらうことだ」と言っていたが、それは本当だったと塔矢と打っていてしみじみと思った。

 それまで私が重視していたのは、主に「石の連絡」で、とにかく自分の石をつなぐことと相手の石を切ることに懸命だった。布石はさほど重視してなかったのだが、塔矢と打っていると、言われるまでもなく、その重要さを理解できた。

 攻め合いにしてもそうだ。敵の陣地に踏み込もうなど私にはとうてい思いつかなかったのだが、塔矢は石の一つや二つ、死ぬことなどものともせず、どんどん攻めてくる。自分の陣地だから安心とタカをくくって放置していると、自分の物だと思っていた隅を取られてしまったり、安全だと思っていた大石を取られて絶体絶命に追いやられたりすることしばしば。陣地を取るには囲むだけでなく、眼づくりも重要だということがよくわかった。終局が近づき、地合分析で負けているとわかれば、敵の陣地に眼を作り、相手の地を大幅に減らすことも覚えた。

 そうこうするうち、ようやく塔矢に勝つことができた。ちゃんとしたEDを見ることができ、感無量であった。

 

〜クリア後〜

一旦クリアした後、再びプレイした時は、かなりドキドキした。

もう佐為には会えないのか?

 しかし、実際再開してみると、そんなことはなくホッとした。だが、ストーリー進行度からすると、まだまだ続きがあるはず。先は長い。

 佐為に会いに行った先のヒカルの家で、平八の話を聞いたので行ってみることに。探すのにちょっと苦労したが、無事発見。中級詰碁ではかなり苦労したので、覚悟していたのだが…意外や意外、5問中3問は解けるのだ。問題も、中級詰碁とあまり変わらないような気がする。というわけで、楽観視した私はひとまず平八を置いておき、他に変化がないか、あちこち見て回ることにした。

 そしたらなんと、本屋を発見!早速入ってみると、岸本と対局することに。初めての19路盤…細かい!広い!と思ったが、初心者設定がついていたので随分助かった。特にアタリ警告。これだけ広いとついつい失念してしまうので、危ないところを何度も助けられた。そのおかげもあってか、めでたく勝利。岸本とはその後もフリーでよく打つが、加賀と同じく今まで負けたことがない。ヒカルより強いはずだが、ヒカルの方が厄介に思える。やはり相性がいいのだろう。

 その後、塔矢の家を発見するが、おそらく最強なので、すぐには挑戦せず、しばらく上級詰碁を解くことに専念。そして、見事合格!勢いづいた私は、そのまま名人と対局することに。

 ここでもいろんな機能に助けられながら…なんと、中押し勝ち!逆コミ5目半は必要なかった。嬉しかったが…それにしても、名人の思考時間は長い。長すぎる!!負けたらまたこの長い対局をしなければいけないところだったので、正直ホっとした。

 名人は、ヨセに入るとなぜかダメ詰めばかりする傾向があるのでそれには結構助けられた。その隙に随分相手の陣地に侵入して地を減らすことができるのだ。

 なにはともあれ、これでフリーが全員そろった…と思ったら、あと一人。あちこち探し回り、体育館に金子を発見!勝つには勝ったが…ランクの割には苦戦したような。どうも相性はあまりよくないらしい。

 とにかく、これで全員そろった。この頃攻略本を購入し、ストーリーモードはこれで終わりということを知った。後はフリーでランクアップをはかるのみ!…で、今に至る。

 

 現在の私はランク6、塔矢親子とはほぼ互角の戦績である。しかし、ここからなかなか上がらない。聞くところによると、スコア3000以上必要らしい。一度、ランク6に上がるとき、行洋相手にスコア3150出したのだが…それ以後、まだ3000以上は出ていない。それが、いまのところ、第三の壁である。

2003.6.3

 

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