アニメ鋼錬語録(2)

 

 

「本当なんです。兄さん結構嘘つきですけど、今日は本当です」
     (第二十九話「汚れなき子ども」
byアルフォンス・エルリック)

…と言われても、その説得の仕方じゃなあ……。

 

「私はただ……また花火が見たいだけです」
     (第三十話「南方司令部襲撃」
byゾルフ・J・キンブリー)

狂える花火師、キンブリー。

 

「お前達のようなくだらない人間達が、興味本位で人体錬成をする…

 その結果誕生するのは、魂を持たない、肉体と精神だけを与えられた出来損ないだ……」

「それをお前達は…ホムンクルスと呼ぶのだ!」

(略)

「そうさ。エンヴィーも、その仲間も……みんなみんな、

 ずっと昔に、どこかの馬鹿が人体錬成をしたおかげで産み落とされた……

 だからみんな…人間になりたいんだ」
     (第三十一話「罪」byラース)

憎しみで豹変。

 

「みんな、みいーんな思い出したんだ。

 あの扉の向こうで、ぼくは、ただ待つことしかできなかった……

 ただただ待って待って…そのうち少しずつ身体は大きくなって……

 ある時、馬鹿が来たんだ……」

「その馬鹿は扉のこっちに手と足を置きにきた。弟を返してくれとか叫んで。

 だからさ…その手足…ぼくがもらったんだ」

「そしてまた…長い時間をかけて…ぼくは扉を開けた…やっと…出てきたんだ……」

「手と足をありがとう……」

「できそこないの命をありがとう……」

「どんなに憎んでも憎み足りないぐらい……感謝しているよ」

「さあ、君の身体、全部くれ。それでぼくは、人間になる」
     (第三十一話「罪」byラース)

背筋が、震えました。

 

「でも…だったら ホムンクルスと人間はどう違うの?」
     (第三十二話「深い森のダンテ」
byウィンリィ・ロックベル)

実はそれがよくわからない。魂と精神の違いが……。

 

「誰もがあなたのように、森の中で錬金術のことだけを考えているわけではないんですよ」
     (第三十三話「囚われたアル」
byイズミ・カーティス)

 

「ホムンクルスだろうが人間だろうが関係ねえ。

 オレ達は欲望に忠実に生きてるだけじゃねえか……」
     (第三十三話「囚われたアル」byグリード)

しかし、ホムンクルスは追われる……。

 

「オレは強欲だからよ……オレの命は、オレの好きに……」
     (第三十四話「強欲の理論」byグリード)

潔くかっこいい死に様でした。その姿はどうあれ……。

 

「私たちはどこから来て、どこへ行くのか……」
     (第三十五話「愚者の再会」byラスト)

夢の中のレイドック王(DQ6)もそんなことを言っていたような。

 

「羞じることはない…肌の色や目の色が違うだけで…

 自分達と同じと思えないことは…お互い様だ」
     (第三十六話「我が内なる科人」
byイシュヴァールの老人)

ドキリ。

 

「…怖いか……」(略)

「オレもお前達の紅い目がちょっと怖い……(略)でも……」

「自分の感情だって…間違っていることはある……。

 お前達のお母さんやお父さんが言ったことだって……

 絶対に正しいとは限らない…。

 だからオレ達は…自分で答えを見つけるしかないんだ……」
     (第三十六話「我が内なる科人」
byエドワード・エルリック)

そしてまた、一歩前へと進む。

 

「目に見えない物を恐れていて、生身の人間を相手にする軍人が務まるか」
(略)
「生身の人間を相手にするほうが、ずっと恐ろしい」
     (第三十七話「第十三倉庫の怪」
byロイ・マスタング)

リナ=インバースは、目に見えない物の方が怖いようですが。(郷里の姉ちゃん除く)
ちなみに私は、どっちも怖い。

 

「ジュリエット・ダグラスさんは……」

「……宇宙人」
     (第三十八話「川の流れに」
byシェスカ)

……シェスカの読んでる本って、SFが多いんだろうか?

 

「……運命かな」
     (第三十九話「東方内戦」
byエドワード・エルリック)

取り巻く状況は、急速に悪い物へとなっていく…それでも。

 

「お前の手には余るからだ」
     (第三十九話「東方内戦」byロイ・マスタング)

……言い返せないだけに、手痛い一言。

 

「我らはあくまで平和のために起つのだ。あちらが仕掛けてこそ、大義名分はたつ」
     (第四十話「傷痕」byキング・ブラッドレイ)

これが軍の実態……。

 

「私に言わせれば、人間はちょっと作り替えるだけで、ただの爆弾になる」

「人間なんてそんな大したものじゃない…私も、あなたも……

 虚しいもんです、空っぽなんですよ」
     (第四十一話「聖母」
byゾルフ・J・キンブリー)

これまでこの男の言動には、どこか空疎なものを感じていたのだが、そういうわけだったのか。

 

「ああ、いい感触だ…君なら素晴らしい爆弾に、なれ、ますよ!」
     (第四十一話「聖母」
byゾルフ・J・キンブリー)

ここまで徹底していると、素晴らしい。

 

「私も…言いたかった……兄さんに…愛していると……」
     (第四十二話「彼の名を知らず」byスカー)

 

「痛みを与えては…眠ることはできぬ…

 だが…もうその心配はいらぬ……もはや…眠りを求めることは……」
     (第四十二話「彼の名を知らず」byスカー)

「今こいつは 初めて安らかに眠っているんだ…きっと生まれて初めて…
 戦いも宿命も忘れて… 傷ついた心と身体をいやしてるんだよ……」
            (by「ダイの大冒険」ヒム)

 

「ピナコさん……オレの家……見あたらないんだけど」
     (第四十三話「野良犬は逃げ出した」
byホーエンハイム)

 

「その時から私は誓った…たとえ命令であろうと、理不尽なことに従うべきではない。

 従わなくていい立場になろう、と。」

「お前達を追うのは…命令だからじゃない…お前達に腹を立てているからだ…」

「何故私の保護を求めず、勝手に逃亡した!!」
     (第四十三話「野良犬は逃げ出した」byロイ・マスタング)

「祈りというものは、真実の声でなければ届かない」(「十二国記」更夜)
#真実の声は、深く響く……。

 

「だって人間になれと生まれてきたのよ。それ以外の目的など思いつかない。

 エンヴィーやプライドのように長く生きていると、ほかの楽しみも生まれるみたいだけど」
     (第四十四話「光のホーエンハイム」byスロウス)

ホムンクルスの悲劇。

 

「料理は芸術です。文学と同じ。

 想像力と枠組みにとらわれない冒険が必要なんです」
     (第四十五話「心を劣化させるもの」byシェスカ)

冒険には、危険がつきもの……。

 

「それでも私は人間だ。そしてあなたも!」
     (第四十六話「人体錬成」
byイズミ・カーティス)

「もう、違うわ」(byダンテ)

 

「そうか…わたしは……死にたかったのか………」
     (第四十七話「ホムンクルス封印」byラスト)

 

「あいつ…泣いてました……」

「オレは…泣くこともできなかった。なのにあいつは泣いてた」

「まるで……オレの代わりみたいに…」
     (第四十八話「さようなら」
byエドワード・エルリック)

エドが大人になるにつれて、逆に子供になっていくラース。
エドの子供の部分を投影したかのようなラース。
子供のままでいられたら、感情のままに振る舞うことができたら、どんなに楽だったことか。
しかし、それを望むことは大人になったことの証左、もはや子供ではなくなった時なのだ…。

 

「国家錬金術師になるって決めたとき、とっくに大人になったんだと思っていました」
     (第四十八話「さようなら」
byエドワード・エルリック)

 

「魂がない人形。あれがあの人の…罪の形です。

 それを抱いて、生きていくんです。それで、いい」
     (第四十八話「さようなら」
byエドワード・エルリック)

 

「賢者の石を求める人がいる限り、戦争は……続く。そしてその心は…誰の中にもある。

 ホムンクルスが戦争に火を注ぐ…だけどそれを作ったのは人体錬成だ……

 オレたちの心が、知恵が、作ってしまったものにすぎない……。

 だとしたら…オレたちに関係の無い戦争なんて……無い」
     (第四十八話「さようなら」
byエドワード・エルリック)

 

「我々にできることは…いつだって目の前にあることだけだ」
     (第四十八話「さようなら」
byロイ・マスタング)

できることから、確実に。

 

「いつだってあるさ……自分よりも、夢よりも、大事なことは」
     (第四十八話「さようなら」
byエドワード・エルリック)

 

マスタング「……さらばだ」

エドワード「……さいなら」
     (第四十八話「さようなら」)

今生の別れ。……とは、まだ決まったわけではないが。

 

「何かを得るためには代価が必要。

 だったら逆に、代価を払えば必ず何かを得られるのかしら?」(略)

「でも変ね。」

「だって同じ代価を払っても、同じモノが得られるとは限らないわ」
(略)
「どんなに生きるための努力をしても、人は死ぬときには死ぬ。

 何の努力もせず富や権力に恵まれて一生を幸福に過ごす者に比べれば、随分と不公平ね。この世は随分と残酷ね。

 それ故に美しいとも言えるけれど」(略)

「等価交換というのは弱者が自分を慰める言い訳なのよ。

 代価を支払えば自分はもっと幸せになれる筈なのに…と」
     (第四十九話「扉の向こうへ」
byダンテ=ライラ)

真実とは時に残酷なもの。

 

「私はここで、この身体で死んでいく。

 トリシャが愛してくれた、この顔形で」
     (第五十話「死」byホーエンハイム)

気の遠くなるほど長い年月を生きた人の言葉だけに、重みがある。

 

「私は等価交換が真実でないと知り、ホッとしている」

「何かを得るために、必ず代価が必要だとは限らない。

 親が子どもを愛するとき、そこに代価も報酬も有り得ない」
     (第五十話「死」byホーエンハイム)

 

「私は、自分のマヌケぶりが許せないだけだ……

 そのために死んだ友に詫びるには、これしかない」
     (第五十一話「ミュンヘン1921」
byロイ・マスタング)

 

「キング・ブラッドレイ……あなたは何度殺せば…死ぬのかな」
     (第五十一話「ミュンヘン1921」
byロイ・マスタング)

 

「大佐、大佐、大佐………ロイ・マスタング!!」
     (第五十一話「ミュンヘン1921」
byリザ・ホークアイ)

 

「…完璧など有り得ない。この世界は不完全だ」

「だから、美しい」
     (第五十一話「ミュンヘン1921」
byロイ・マスタング)

確か某小説家が似たようなことを言っていたような。

 

「…お前達は…旅をしてきた」

「その間に会った人…見たもの…苦しみ努力し体験した全てのこと…

 それがお前の代価じゃないか」
     (第五十一話「ミュンヘン1921」
byホーエンハイム)

こうしてセリフを書き出してみると、二人は本当に長い旅をしてきたんだなあ、という気がします。

 

 

 

 

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