アニメ鋼錬語録(1)

 

 

「太陽も神じゃない…高熱の固まりだ…それに近づきすぎれば……

 燃え尽きるだけ……神話でも科学でも…同じじゃないか」
     (第一話「太陽に挑む者」byエドワード・エルリック)

ある科学者のつぶやき。

 

「私の留守に悪魔が悪さをしたようだね… みんな無事かね」
     (第二話「禁忌の身体」by偽コーネロ)

その悪魔とは……。

 

「理論は間違っちゃいなかった。間違ってたのは…… オレたちだ」
     (第三話「おかあさん…」byエドワード・エルリック)

痛すぎる教訓。

 

「多分…母さんの命と等価交換にできるものなんてさ…この世にはないんだ……

 それに… お前まで失いたくない」
     (第三話「おかあさん…」byエドワード・エルリック)

 

「……馬鹿な。その女がカリンだというのか?

 カリンは誰よりも美しい女だった……薔薇のように……」
     (第四話「愛の錬成」byマジハール)

花は散るもの…。

 

「―運だめしだ」
     (第五話「疾走!機械鎧」byロイ・マスタング)

ニヤリ。

 

「な、私がこの列車に乗せてやってよかったと思わないか?」
     (第五話「疾走!機械鎧」byロイ・マスタング)

この人の悪い笑みがかっこいいのです!

 

「掛けたまえ。君が真の錬金術師であるならば、椅子は拒まん」

「錬金術師よ。いかなる時も 恐るるなかれ」
     (第六話「国家錬金術師資格試験」
byキング・ブラッドレイ)

さすが大総統、威厳溢れるお言葉だが……。

 

「でも、ひとつだけ確かなことは…それは、もう一度兄さんに触ってみたいってことで…おかしいよね?

 いつもこんなに近くにいるのに、触った感じとか、体温とか、もう思い出せないから……」
     (第六話「国家錬金術師資格試験」
byアルフォンス・エルリック)

からっぽの、身体。

 

「確かに中佐は、出世のためならどんな手を使うこともためらわない男だが、

 それだけならオレたちはついて行かねえよ」
     (第七話「合成獣が哭く夜」byジャン・ハボック)

見た目に反し、マスタングが人望に篤かったことが判明した。

 

「科学者の…いや人間の、己の知識を実践したいという欲望に限りなど無い。

 自分に与えられた力がどれほどのものかを、この世界に隠された秘密の

 全てを知り尽くし、試してみたい!それが錬金術の本質だ!」
     (第七話「合成獣が哭く夜」byショウ・タッカー)

狂える者の言葉は、時に本質を突き。

 

「出来損ないの合成獣をよみがえらせて、誰が幸せになる?」
     (第八話「賢者の石」byロイ・マスタング)

まあ、それはそうなのだが。

 

「ちょっとしたきっかけで人は人を殺す……戦争にでも行けばもっと簡単に人は殺せる…

 なんでだと思う…人は人を殺したいんだ」
     (第八話「賢者の石」byバリー・ザ・チョッパー)

囁かれると、効果絶大。
しかし、原作で殆どギャグキャラと化した人物と同じ人間の言葉とはとても思えない……。

 

「ほう、左遷ですか。

 やはり中央に私のようなものがいると、やりにくいですか?」
     (第九話「軍の狗の銀時計」byロイ・マスタング)

嫌味を言わせたら天下一品。

 

「そのクロームモリブデン鋼のスパナセットと油圧式トルクレンチ、それと精密ノギスとマイクロメーターもお願いね。あと超硬チップのドリルとバイトを適当に見繕って」
     (第九話「軍の狗の銀時計」ウィンリィ・ロックベル)

………………買いすぎだぞ、ウィンリィ……。
その勢いに、こちらはただただ圧倒されるばかりでございました。

 

「悪いな……ロイヤルストレートフラッシュだ」
     (第十話「怪盗サイレーン」
byエドワード・エルリック)

勝利の言葉がよく似合う。……たとえ、インチキの結果であっても。

 

「―座れ!」「オレを見下ろすなっ」
     (第十一話「砂礫の大地・前編」
byエドワード・エルリック)

よっぽど腹に据えかねたらしい(笑)。
この時点で、彼が年下だとわかってたら、もっと……。

 

「前に進めよ。みっともないことはすんな。オレの名を騙ったからにはな」
     (第十二話「砂礫の大地・後編」
byエドワード・エルリック)

 

「あいつは一つの街を救ったと思っている…そう思わせておけばいい、

 いつかは自分で知ることだ」
     (第十三話「焔
vs鋼」byロイ・マスタング)

大人な大佐。まだ子供のエドは、いまだ大佐の掌の中……。

 

「心まで小さいまんまじゃ…ダメだろ!」
     (第十四話「破壊の右手」byエドワード・エルリック)

一歩前に進んだとき。

 

「関係ない人間を巻き込む復讐に 正当もくそもあるかよ…」

「醜い復讐心を神の代行人ってオブラートに包んで崇高ぶってるだけだ」
     (第十五話「イシュヴァール虐殺」
byエドワード・エルリック)

 

「復讐なんかしたってなにも戻っちゃこねぇ。

 お前はただ…生きればいいんだ。生きて生きて…幸せになれ」
     (第十五話「イシュヴァール虐殺」
byエドワード・エルリック)

弟への強い想いに、心打たれ……。
なんだかんだ言っても、やっぱりエドは兄の鑑だと思う。

 

「兄と民族を失ったこの絶望と、等価交換できるものなどなにもない……」
     (第十五話「イシュヴァール虐殺」
byスカー)

ぐうの音も出ません。

 

「…でも、痛いはずだよ」「きっと…痛いよ…心が…」

「それとも、心まで痛くないほうがいい?」
     (第十六話「失われたもの」
byアルフォンス・エルリック)

心まで痛くなくなったら、もはや人間とは呼べないかも……。

 

「戦場では誰もが別の生き物になる…どんな残酷なことも無感動に行える。

 心が、自分を守るために、感情をシャットアウトしてしまっていたのか……

だが、戦争が終わればそうはいかない」
     (第十六話「失われたもの」by老人)

 

「人はなにかを失って、はじめてなにかを得ることができるのではないのかな」

「その人たちも…何かを失ってきたのだ…たとえ目には見えずとも」
     (第十六話「失われたもの」by老人)

目に見えていることなんて、ほんの少し。

 

「…ここが玄関で…リビングがあって…寒い日は暖炉に薪をくべて…兄さんは薪割り、サボってばかりで……。

 ぼくたちの帰りが遅いと、母さんが二階の窓から、ランプをチカチカさせてたよね…

 眩しくて……どこで遊んでても、あれが見えたら飛んで帰ってきた……」
     (第十七話「家族の待つ家」
byアルフォンス・エルリック)

今は、ウィンリィの所が兄弟の家。

 

「だから守ってやるんだ…子供を信じて守って見守ってやるのも、大人の役目だ」
     (第十八話「マルコー・ノート」byマース・ヒューズ)

一番大人だったであろう人。

 

「怖いんでしょ?……答えがなくなってしまうのが」

「認めたくないんでしょ?今までやってきた事が無駄になるのを」

「いいじゃないですか…意味が無くても」

「意味があるかどうかーそれを確かめるだけでも、無駄じゃないと思います」
     (第十九話「真実の奥の奥」byマリア・ロス)

 

「よくぞここまで戦った。だが、これがお前の限界だ」
     (第二十話「守護者の魂」byスライサー)

かっこいいセリフ!一度言ってみたいものである。

 

(くそ…ここで死んだら…オレが死んだら…誰がアルを元に戻すんだよ……!!)
     (第二十話「守護者の魂」byエドワード・エルリック)

絶体絶命の時に浮かんだのは、たった一人の弟のこと。

 

「こんな姿で生きていくしかないオレ達を、人間扱いすることがどんなに残酷なことか、貴様にわかるか!」
     (第二十一話「紅い輝き」byスライサー弟)

ただ、立ちつくすしかなく……。

 

「奴はお前に人間だと言われて嬉しかったのだ。だからもうナンバー48には戻れない……

 人としてできることは……あれだけだ」
     (第二十一話「紅い輝き」byスライサー兄)

人として……。

 

「答えのないことなど、この世にはいくらでもある」
     (第二十一話「紅い輝き」byスライサー兄)

この世界は、不完全だ。

 

「それもあるが……最近出番がないような気が」
     (第二十二話「造られた人間」byロイ・マスタング)

もっと出番を!

 

「なにかを成し遂げるためには、犠牲はつきもの……大人はみんな知っているわ」

「軍の狗とののしられてもかまわない!そう決めて大人の社会に入ってきたのでしょう。

 いまさら都合のいいときだけ、子どもに戻らないで」
     (第二十二話「造られた人間」byラスト)

さすが、伊達に何百年も生きていない……。

 

「人が生きるってことは、別の誰かの命を、大なり小なり奪ってんだよ」
     (第二十二話「造られた人間」byエンヴィー)

 

「おめでと、おめでと、おめでと」

「おめでとって言われた分だけ、いいことがあるってパパが言ったの。

 だから、お姉ちゃんにも」
     (第二十三話「鋼のこころ」byエリシア・ヒューズ)

 

「ぼくは取り戻したい……思い出を本当の思い出として……」
     (第二十四話「思い出の定着」
byアルフォンス・エルリック)

記憶とは、いい加減なもの。

 

「…オレは……大総統になる……」

「この国のあり方を変える。それがオレにできる唯一のことだ」
     (第二十五話「別れの儀式」byロイ・マスタング)

 

「それにゃ、お前さんを理解して支えてくれる人間が必要だな」

「お前の下について、お前を上まで押し上げる……」
     (第二十五話「別れの儀式」byマース・ヒューズ)

うう、本当にいい友達だったのに……!!

 

「どんな理由があったかしんねーけど、この機械鎧で、負けるわけにはいかねーんだ……」
     (第二十六話「彼女の理由」
byエドワード・エルリック)

エドのこだわり。

 

「あんまり危ない事しちゃダメだぞ」
     (第二十七話「せんせい」byシグ・カーティス)

非日常の中にあって、常識的なセリフを聞くと、なんとなくおかしくて、つい笑ってしまう。
特にここでは、外見からするとシグの方が危ないことしてそうなのに、実際にはその逆だし。

 

「……そうだよな……昔と違うんだよな、オレ達……」
     (第二十八話「一は全、全は一」
byエドワード・エルリック)

それでも、あの頃は幸せだった……。この痛みを、知らなかったから。

 

「…オレ達は、前に進みます……オレ達は、生きているから……」
     (第二十八話「一は全、全は一」
byエドワード・エルリック)

 

 

 

 

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