夜神月・冥言集
『毎日同じ事の繰り返し…つまらねー』
「この世は腐ってる……」
(
既にして、このセリフから目つきの悪さが想像できます。
(ふっ 楽に死なせたり苦しませて死なせる事ができるってわけか…)
(
すぐにこんな考えが浮かぶところからして、もう……。
「だ
誰か… 殺してもかまわない… いや 死んだほうがいい人間」さりげなく本性が現れています。
(素藤。殺してみるか?………
いや身近な人間はなるべく避けた方が……
そんな気にする事もないか…
こんな奴の一人や二人死んでも誰も何も思わない…)
(
もしここで彼を殺していたら、月は
Lに捕まっていた可能性が高い。
(まったく… こうなるとどいつもこいつも
殺した方が世の中の為になる奴ばかりに見えてくる)
(
そうしてどんどん「悪」の基準がエスカレートした月は次々に名前を記していき、
そして誰もいなくなった…
#…という結末にはならないだろうな、やっぱり。
「うっ… ふ…二人殺した…
人を… 二人殺した…… 僕が…
どうする… こ…こんな恐ろしいノート…
……
いや… 殺したって構わない奴じゃないか… ……しかし二人目はどうだ?……死刑になるほどの悪人じゃないぞ…
…… ちがう…いつも思ってた事じゃないか
世の中腐ってる 腐ってる奴は死んだ方がいい」
(
キラ様覚醒の瞬間。
「僕は正義だ!!
悪に怯える弱い者を救い 誰もが理想とする新世界の神となる男だ。
そしてその神に逆らう者!それこそが悪だ!!」
(
ついさっきまでの余裕はどこへやら。
「
L… 必ずお前を捜し出して始末する!!」気づけばこっちが本業に。
「下手を打てば…キラは… 自分の家族を殺す事になる」
(
えっ……!?
「それはウザイな なるべく早く消してやるよ リューク」
(
どっちが死神だか……。
「ジャスト11時45分 デスノートに狂いなし」
(
全て我が掌の内にあり。
「さあ… そろそろ自分の足で動くんだ」
(
悪魔の笑み……。
「さよなら レイ=ペンバー」
(
最期に視たのは、死神……。
「どうやら死神じゃない方の神は 僕の味方らしい」
(
勝利は我にあり。
「この女がどんな死に方をするのか 観てみたいものだが
この女の出現で他にやっておくべき事ができて それどころではないな…」
(
既に死神の思考……。
「さあ
1時15分だ 死に急げ!!」死神キラ様の命令である!
(こんな女ごときの為に 残りの寿命を半分にしてたまるか
いや 取引自体 一生してたまるか。
邪魔するな 黙ってろ死神!!)
(
死神に命令する男。
(……
これだ… これを利用するんだ)ニヤリ。
「ああ…これ?
これはですね… キラだから」死刑宣告。そして、死神は嗤う……。
(1時25分!!スタート!!)
「あっ
もう父と電話がつながりますよ。話さなくていいんですか?」お前は既に、死んでいる……。
「さようなら 南空ナオミさん」
(
もうお会いすることもないでしょう……。
「ありがとうリューク 死神は人間と違って素直だな」
(
いいペットだよ。
(だとすれば 父を利用すれば
Lを消すことも………)(
Lさえ消せば… キラは新世界の神にまた一歩近づく)悪知恵の実をもてあそぶキラ様。
「
Lめ… こんな屈辱は生まれて初めてだ」キラ様ご乱心!!
あな恐ろしや、キラ様のお怒りであるぞ!
(なんとしてもあいつを殺してやりたいが 殺せば足がつく)
(
犯罪者の心理。
「面白いよ
流河おまえが僕に友情を求めてくるなら 快く受け入れてやろう。
僕はお前を信じ込ませ そして全てを引き出し
おまえ達を殺す」「いいだろうさ
このキラがLにとってなくてはならない存在だというのならば…
(そうとも こいつはキラの正体を知ってしまった唯一の人間。
長く生かしておくわけにはいかない。)
(
死神の姿を見た者は、死ぬ……。
(いずれ殺す子だ… 情が移るような事があってはならない。
馬鹿は大体それで失敗するんだ。)
(
まだ情が残っていたらしい…。
「じゃあな
流河… いろいろ楽しかったよ。 お前の名前を知って 自分で殺せてよかった」
(
やはり獲物は自らの手で仕留めるが最上……。
(勝った… 計画通り)
(
キラ、復活!!
「この時計をし デスノートを手にする その時は必ず来る」
(必ず…………)
(
記憶を失った純粋な月も、キラの前には手も足も出なかった……。
自分ですら、キラにとっては駒でしかない……!!
(やった!……)
(これであと40秒…36…35…34…)
(29…28…一生のうちで一番長い40秒だ…
23…22… 持ち続けるんだ 火口が死ぬまで)
(
ドキドキドキドキドキドキドキドキドキドキ………。
(ああ…死んでるさ 次は竜崎 おまえだ…)
(
…ゾクリ。キラ様に睨まれて、生き残った者はいない……!!
(まあ レムの頭の程度も予想の範囲…)
(
キラ様にかかれば、死神をも見下せるのだ。
(竜崎 もっと考えろ そして悩め…悩み続けていろ……
もうすぐ楽にしてやる)
(
キラだ…!キラ様が戻ってきた…………!!
それも、凶悪さが数倍に増している………!!
「久しぶりだな リューク」
(
キラの僕はやっぱりリューク!
(どうするレム 死神のくせにおまえがミサにいれこんでる事は
十分わかっている)
(
「情が移るようなことがあってはならない。馬鹿は大体それで失敗するんだ」
と考えてるぐらいだし、キラ様の目には、死神ですらも、ただの馬鹿に映るのか…。
(さあレム 竜崎を殺せ 竜崎がミサに不利な行動を取る前に
父達がミサは完全に白だと思っているうちに 殺すんだ)
(
さすが真のキラ、火口に劣らず「殺す」を連発しておられます。
(レム そこまでやってくれるとは思ってなかったよ)
(
それがレムへの餞の言葉……。
「ニア… メロ…
L… 何かゾクゾクしてきたよ」たぶん、初めて死神に出会った時と、同じ感慨。
人から死神に近づいていく瞬間。
(ニア ここまではふがいなく見せていたが やはり世界トップの探偵は
Lだ そしてメロ デスノートで世界を変えるのはキラだ 思い知るがいい)
(
この後に高笑いが続けば、完璧だ。
#しかし「ふがいなく見せていた」なんて…自分でも気づかずに負け惜しみを言っているのか?
#それとも本当に、「そう見せていた」のか?読者をも欺く演技力で…。
(ここでミサを殺しておくべきか………)
(
「この牛乳、もう捨てた方がいいかな」と、同じような感じで。
(…父さんがノートに名前を書くような展開になったら…その時は……)
(
結果的に、自分で手を下す必要はなかったが…。
(しかし これで全員死ねば…)
(
それはそれでいい、と。これを前向きと言っていいものかどうか…。
(それも大事だが 今はもっと大事な事があるだろう…)
(
もはや父親の生死はどうでもいいこと。
その関心は、キラ勝利の一点にのみ向けられている。
(こんな時なんだ 多少取り乱しても…)
(
どんな時でも演技の仕方を考えるのが、超一流の役者というものだ。
そう…それが父親の死を前にした時であっても。
そして、超一流の役者であることは、キラの重要条件なのだ。
(上を行くのは僕だ。
お前の言ったように お前を含め ノートの存在を知る者は全て死ぬ)
(
つまり、皆殺し……。
(もう勝負はついている。おまえ達も もうすぐ楽にしてやる)
(
悪役のセリフが、もうすっかり板についています。
「突き詰めれば 人が幸せになるのに 害のある者かない者か…
生きるに値するか しない者か…」
(
ノアの箱船みたいだな…。
もっともこの場合は、生存者の方が遙かに多くなるわけだが。
「
Lの仇というならば それこそ最も愚かな行為だ」
「それでも変わらず悪事をはたらく者は 人間失格」
(
故に……死あるのみ!
(言ってもわからぬ馬鹿ばかり…)
(
愚か者には、死を……。
「父さん? ああ 夜神総一郎か?」
(
もう月は人ではないのだと皆が感じた瞬間。
「誰か…こいつらを殺せ…」
(
凄まじいまでの執念。憤死とは、こういうのを言うのだろうな…。
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