ミサ【page.45~page.49

〜第三のキラ解明〜

 

 

【行動】

  第三のキラ解明

“月の役に立ちたい一心で、ヨツバの囮捜査に参加したミサ。事前にLが「ミサは以前Lに第二のキラとして拘束されたが、間違いだとわかり示談金と共に釈放された」との情報を流しておき、ミサの所属するヨシダプロが、ミサをCMに起用するようヨツバに売り込んだのだ。案の定、ヨツバはこれに食いついてきた。その面接において、ミサは、見事な演技であらかじめ決められていた通りの受け答えをこなす。そして、休憩中にトイレに立った時、なんと、ミサの身を案じた死神レムが、ミサに接触してきた。最初は戸惑うが、すぐにその存在を受け入れたミサは、レムによりキラの正体は火口だと知ることができた。そこで、それをなんとか怪しまれないよう捜査本部の面々に教えるよう奔走。模木の監視の目をかいくぐり、火口と一人で接触。自分を第二のキラだと自ら告白し協力をほのめかすことで、火口の自白を引き出し、それを携帯に録音することに成功した。”

page.45:無茶―page.49:植木)

 

 

<小道具>

[死神レム]
 
“全面的にミサの味方をしている。これを利用して、ミサは、火口の否定する人物をレムに殺害させた。”

[のりちゃん&ナース服&カツラ]
“ミサの後輩。ミサのファンらしい。”

[携帯電話]
“火口の自白を秘かに録音。”

 

<ポイント>

[+]

[―]

[他]

 

<目的>

月に第三のキラの正体を伝える

<メリット>

<デメリット>

 

if

【レム、ミサの思惑に気づかず】

 今回レムは、ミサの思惑を察して火口の指名した人物を代わりに殺害したが、もしレムがミサの思惑に気づけず何もしなかったら、どうなっていただろうか。

 とりあえず、その場は何とか笑って誤魔化すとして、その後火口がどう出るか。冗談にしてはあまりに怪しい行動に、「ひょっとしたらミサはLの手先なのでは…」と疑ってもおかしくない。そして、そうなれば単純な火口のこと、ミサの存在は危険だから殺してしまおうと考えるかもしれない。その場合、レムが黙ってはおらず、火口を殺すだろうが、そうすると、月の計画が変わってくる(これについては、後に月の項で考察)。もっとも、火口は警察等を軽視している傾向にあるので、ミサを「キラを崇拝するあまり、自分を第二のキラだと偽って近づいてきた」と捉えるかもしれないが、それでもやはり火口のこと、「念の為…」と殺してしまう可能性はある。単純なだけに、火口を相手にするのは非常に危険である。

 それにしても、今回、火口がミサの動向に気を取られ、レムの方には全く注目していなかったからよかったものの、もしも火口が、レムの動向に少しでも気を配っていたら、どうなっていただろうか。まあ、車の上にでも出てしまえば、火口からは見えないのだが、レムが見られていることに気づかなかったとしたら…。レムとミサが結託していることに気づかれたらどうなるか。そうなったらレムは開き直って「ミサを殺したらお前を殺す」と火口を脅すだろうから、その方が却って安全かも知れない。ただ、その後これに関する会話を車の中でレムとした場合、ミサがLに怪しまれるので、その意味では危険だが…。

L、対処遅し】

 もしLが、犯罪者裁きが止まった後もなかなか行動を起こせず、火口の動きを静観していたらどうなっていただろうか。ミサは、Lや月の捜査能力を信頼しているのだろうが、Lは殺し方を見ることにこだわっていたので、素早く行動に移すとは限らなかい。幸い、良い方法が見つかったからよかったものの、月がミサの安全を優先しようとしなければ、Lはもっと悠長に構えていたかもしれないのだ。

 Lの予想した通り、火口は犯罪者裁きを再開した後、ミサに連絡を取ろうとするだろう。しばらくは、携帯の電源を切っておけばすむことだが、それもあまり長い間続けば、流石に怪しまれる。そうなれば火口は疑心暗鬼からミサを殺そうし、結果、レムに殺されることに…。火口が心臓麻痺で死んだことで、捜査本部は混乱するだろう。家宅捜索を徹底的にやれば、死神レムにも出会えるから、火口がキラであったことや、死んだ理由などもわかるのだろうが…。Lは、悠長に構えていたばかりに、余計な手間を増やしてしまうことになる。

 

発想

緻密

迅速

度胸

難易度

リスク

効果

10

10

 殺害させるのではなく、殺害をやめさせる、という発想の転換は評価できる。知り合ったばかりのレムを信じてキラ(火口)をひっかけるのだから、その度胸もかなりのもの。火口に気づかれずに携帯に自白を録音する器用さも必要。だが、まだ十分に把握していないレムの洞察力を核とした方法で、会話の誘導もやや強引。随分と粗の多い計画だったと言わざるをえない。相手が火口だからよかったものの、もう少し慎重な者なら、そこに不自然さを感じたことだろう。

 

 

 

2005.6.30

 

 

 

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