キラ【page1-page4】

〜新世界創造&L抹殺に向けて〜

 

 

【行動】

  デスノートを使用する

 

<目的>

  犯罪者のいない理想の新世界をつくり、そこの神として長く君臨する

<動機>

  退屈

<手段>

  罪を受けて当然な悪人を心臓麻痺で殺していき、世の中に正義の裁きを下す者がいるということを知らしめる。そうすれば誰も悪いことができなくなり、確実に世界は良い方向に進んでいく。

 また、悪人が心臓麻痺で死んでいく裏で、道徳のない人間、人に迷惑をかける人間を病死や事故死で少しずつ消していく。

<対策>

A:デスノートを隠す(page.4 電流)

B:部屋に誰かが入ってないか調べる(page.5&page.16-17)

 

【対策A

発想

緻密

迅速

度胸

難易度

リスク

効果

10

10

“引き出しを二重底にし、鍵はつけっぱなし、もしくは目立つところにおいておく。そこにはフェイクとして日記を置く。

 また、二重底に隠したデスノートの下には薄いビニールに入ったガソリンを敷き、引き出しの底の小さな穴からプラスチック製のボールペンの芯を差し込むという特殊な開け方をしないと、電流が流れそのガソリンに火がつくように細工した。

 二重底だと思い板の下にノートがあると疑っても、正式な手順を踏まなければー引き出しをひっくり返したり強引に中底を開けてはずれれば、その瞬間ノートは燃え、完全に証拠は隠滅されるようにしたのだ。“

 一歩間違えれば自分は火傷を負い、家も火事になるという危険があるが、そのかわり、デスノートが相手の手にわたるという危険はかなり低くなっている。おそらく最良の隠し場所だろう。

 二重底、そして日記のフェイクというところまでは凝った人ならするかもしれないが、その上、それに気づかれたらデスノートが燃えるようにして証拠隠滅、というところまでは普通なかなか考えないだろう。その発想はなかなかのもので、度胸も据わっている。

 仕掛けは器用でないと作成できないため誰にでも作れるというわけにはいかないだろうが、仕掛けを利用するぶんには簡単で、殆ど手間はかからない。

 無論、これだけの仕掛けがそうそうばれるはずもなく、警察の簡単な家宅捜索では少しも怪しいと疑われることはなかった。

 実に、見事である。

 

【対策B

発想

緻密

迅速

度胸

難易度

リスク

効果

10

10

ドアノブ

  月の部屋のドアノブは、ドアを閉めると水平になる位置に自然に上がり、それ以上は上がらない。そこで、いつもドアを閉めた後わざと一番上まで上がった位置からまた5ミリ程下げている。つまり、ドアを開けようとノブを下げる前に一度上げてみて上がらなければ、誰かが部屋に入った可能性がある。

 シャープペンの芯

 ドアを閉めた後、蝶番の上に外からは殆ど見えない程度に、ドアを開けると折れる角度でシャープペンの芯を挟んでいる。ドアを開ければ必ず芯は折れる。普段は自分で抜いてから入るが、折れていれば……

 ドアの紙切れ

 古典的で単純な仕掛けだが、これは月が部屋に誰か入ったか確かめてると思わせるフェイク。親や妹ならこの紙にすら気づかない。故に、上二つの仕掛けから部屋に誰かが入った形跡が確認されているにも関わらず、わざわざ紙がもとの位置に戻してある場合にこそ怪しいーということになる。

 さらに、部屋に入られるのを気にするー見られたくないものでもあるのではないか、という疑いへの言い訳として、「好ましくない雑誌」を買っておき、「世界の建築家」という本の中に隠している。“

 デスノートをほぼ完璧とも言える隠し場所に隠してあるにもかかわらず、これだけ厳重な警戒態勢を取っているところがただ者ではない。しかも仕掛けは簡単、誰にでもできて手間もかからず、なおかつ非常に気づかれにくく、その種の「専門家」ですらこれに気付くことはできなかった。

 さらに、この仕掛けがばれても、それらしい言い訳まできちんと用意しているため特に困ることもない。もっとも、「あの真面目な月があんな雑誌を…」と思われてもかまわない、というだけの度胸は必要だが。

 

【新世界創造】

発想

緻密

迅速

度胸

リスク

難易度

効果

10+

 とにかく発想が凄い。徐々に自分の考えを世の中に浸透させていく、という手段をとっているためやや時間はかかりそうだが、それは月の努力でカバーしている。並はずれた大量殺人という行為は桁はずれの度胸を必要とするが、それももうすっかり乗り越えた模様。また、全世界の人間を相手にしているため、その中から個人を特定するのはほとんど不可能といっていい。おまけにデスノートを隠すのに万全の対策をしている。Lの挑発にさえ乗らなければ、月に捜査の手が及ぶことはまずなかっただろう。

 

 

【行動】

 リンド・L・テイラー殺害

 「L」が全世界同時中継と銘打って(実際は一部地域)テレビ放映し、そこで「キラ」を悪と断じて真っ向から批判する。それに逆上したキラは、その直後にデスノートを使用し、「L」の替え玉として登場したリンド・L・テイラーをそうとは知らず殺害する。

     (page.2:L)

 

<動機>

 自身を正義と信じるキラは、Lに真っ向から自分を悪と断定され逆上した。

<メリット>

<デメリット>

発想

緻密

迅速

度胸

難易度

リスク

効果

10

×

 すぐに行動に出て、全世界(と月は思いこんでいる)の人々が見ている前で犯行に及んだ度胸は凄いが、それは結果的にLを利することになってしまった。

 若干のメリットもあるにはあるが、月がこの時そこまで考えていたかどうかも疑わしく、彼らしからぬ、短絡的で思慮を欠いた行動だったと言えよう。「幼稚で負けず嫌い」な彼の性格が災いしたと言える。

 

 

【行動】

 刑務所内の人間を1時間おきに葬る

“刑事局長の父親を利用して、警察内部の情報を得ることができる月は、「犠牲者の死亡推定時刻からキラは学生である可能性が高い」とのLの発言を知り、その翌日から二日に渡り、一日に刑務所内の犯罪者23人をきっかり一時間おきに葬り死の時間を操れることを見せた。”

 

<目的>

 Lを探し出し始末する

<メリット>

<デメリット>

・死の時間を自由に操れる、そして警察を知る手段を持っているということが相手に知られる。

発想

緻密

迅速

度胸

難易度

リスク

効果

 人間心理を利用した発想は、なかなかいい所をついており、最終的には捜査本部に残った一握りの人間の前にLが姿を現さざるを得ないようにしてしまうという、まずまずの効果を上げている。こちらの情報もある程度漏らす必要があったため、少しばかりのリスクを伴うものの、部屋に施した万全の仕掛けを考えれば、それは致命的なものではない。警察とL、どちらがより早く相手を見つけられるかについては運の要素も絡んでくるが、全く正体不明のLを探り当てるには、個人の力では難しくリスクも大きいのだから、警察を利用するというこの方法を取ったのはいい判断だった。また、この方法を採るに際し、デスノートの応用使用法を考えているのも立派である。

 

 

2004.7.18

 

 

 

戻る

 

 

inserted by FC2 system