ダイ語録

 

 

「駄目だ… にげちゃダメだ…

 一度…敵に後ろを見せて逃げちゃ…二度と戦えなくなっちゃう…!!」

     (アニメ「卒業の証は仮免、決戦!ハドラーVS.アバン」)

後にまぞっほが示してくれることを、ダイが一番最初に。

 

「倒されていても、また向かっていけばいいんだ!」(同上)

それこそが勇気。ポップの力の源だけれどもちろん勇者ダイも持っている。

 

「…おれ一人じゃ勝てなかった…
 ポップ…マァム…ゴメちゃん…それにお城のみんなが力を合わせたから勝てたんだ!

 おれが勇者だっていうなら みんなが勇者だよ…!」

     (4巻「小さな勇者たち」)

そう言うだからこそ、ダイは「みんなのダイ」に……!

 

「…それにみんなおれが人間だからって… モンスターじゃないからって
 仲間はずれにしたりしなかった…

 ……でも…人間はおれが人間じゃないと…仲良くしてくれないんだよね」

     (9巻「竜の騎士」)

旅のうちに知った真実。否定しきれないのが悲しい。

 

「みんな…これからも、僕と一緒に戦ってくれるかい?」

     (アニメ「ダイよ立ち上がれ!勇者の道は永遠に!」)

なぜかここだけ一人称が違う。

 

「…たしかに人間は たまにひどいことするよ。
 勝手なことをしたり いじめたり 仲間はずれにしたり…

 …でも中にはそうじゃない人間もいるんだ!
 おくびょうだけど一生懸命がんばって正しい事をしようと努力している…

 それが…それが…こいつだったのに…!!!」

     (12巻「吠えろ!!怒れ!!」)

ダイは見抜いていた。ポップの本質が何かを。まだ本人も気づかぬうちから…。

 

「あいつを見てると なんだか人間だとかそうじゃないとかなんて
 悩んでた自分がすごくちっぽけに思えてくるよ…」

     (15巻「新たなる出発!!」)

チウはそのために登場したのかもしれない。

 

「強敵とやりあう事なんか とっくに覚悟の上だ!

 やつらがどんな敵であろうと 力を合わせて戦いぬくこと以外に

おれたちができることなんてないだろっ!!?」

     (19巻「正邪のチームワーク」)

シンプルに見えていつも一番正しい道を知っている。

 

「…たとえ世界中の人があきらめたって… …おれはあきらめないっ!!!

 絶対にあきらめないぞっ!!!」

     (23巻「太陽を我が手に…!!!」)

「勇者とは自らよりもむしろまわりに勇気を分け与えてくれる存在」…
このダイがまさにそれだった。そして、そんなダイがあきらめてしまった時には
ポップがダイを立ち上がらせる……。

 

”母さん…悲しまないで…!おれ自分で決めたんだ。この戦いにすべてをかけるって…!!

 ぜったいに負けないよ…!!!”

     (26巻「勇者よ眠れ」)

 

 

「でも…この挑戦を受けなきゃ…なんだか男でいられないような気がするんだ!!!」

     (26巻「ハドラー最後の挑戦」)

やはりダイは小さくとも戦士だった。それもハドラーが認める、とびきりの…。

 

「それにさ 力の差なんてたいした問題じゃないじゃん。
 一番強いやつ一人だけが本物の勇者だなんて考え方おかしいよ」

     (29巻「もうひとりの勇者」)

かくしてDQ6とDQ7では何人もの勇者が誕生した。

 

「いっしょに戦ってくれっ!!!同じ危険な目にあうなら…おれといっしょにっ!!!」

     (31巻「予期せぬ難関…!?」)

最後の戦いだからこそ……。

 

「…人間が…たまにそういうひどい事をするのなんて…百も承知だ。
 おまえの言う事も うそじゃないと思う。

 …でもいいんだ!それでもおれはみんなが…

 …人間たちが好きだっ!!!おれを育ててくれたこの地上の生き物すべてが好きだっ!!!」

     (32巻「誰がための勝利」)

敵からの勧誘も、それを断る主人公も、決して珍しいものではない。
だが、それがこれほどに悲しい色彩を帯びるものであったとは……。
先に起こるであろう悲劇を知っていてなおこのような答えを返せるダイは本当に、哀しいまでに純粋で美しく…胸が熱くなる。

 

「……もし本当におまえの言う通りなら…
 地上の人々すべてがそれを望むのなら…おれはっ…
 おれはっ…!

 …おまえを倒して…!この地上を去る…!!」

     (同上)

魔王を倒した後、勇者は去る。去ったその後は、誰も知らない……。
#そういえば、勇者ロトもそうだった……。

 

「バーンでなければそもそもドルオーラを押さえるなんて事自体ができなかったはずだ。

 バーンが強いから…強すぎるからこそ
 そんなとてつもない威力の攻撃を食らうハメになってしまった……」

「…強すぎるっていうのもさ…あんまりいい事じゃないよね…!」

     (32巻「大魔王消ゆ…!!」)

地球においても、文明の発達などと照らし合わせて考えてみると、なかなか興味深い。

 

「…そんな強さのままこの世にいたって つまんないだけだよ。
 おれは戦うのが大好きってわけじゃないけど
 そういう気持ちだけは なんとなくわかるような気がする…」

     (34巻「正面激突!!!」)

あまりに退屈でつまらないので世界制服を試みた、というような敵も世に少なくないような気がする。

 

「……大丈夫…!何があっても…おれはおれだ…!
 みんなのダイだよ!!」
     (同上)

しかし、「みんなのダイ」では勝てなかった……その事実が重くのしかかる。

 

「敵がどれだけの強さなのか…

 自分との力量差がどれぐらいなのかを測るには
 自分の最強の技をぶつけてみるのが一番だ!」

     (同上)

答えはいつもシンプル。

 

「こいつがスキを作ると言ったんだから 絶対にスキはできる!!
 それを信じておれは全力を高めておくだけだ!!」

     (35巻「絆にかけて…!」)

全幅の信頼。ここまで信頼されたら期待に応えないわけにはいかない。

 

「…ちがう…おれがこの闘いをはじめたのは…
 地上のみんなの平和を…守…」

     (35巻「地上消滅」)

これだけ話が長くなると、途中で目的が変わる場合も多いが、ダイは最初から最後まで変わらなかった。その心は同じ…。

 

(………おっ…おかしいよ… …どうして…おれ…立てないんだ…!!)

     (同上)

これが「絶望」…。

 

(…おれが…本当にくじけそうな時…本当にあきらめてしまいそうな時…

 いつも最後のひと押しをしてくれた奴…おれを立ち上がらせてくれた奴…

 最高の友達…ポップ…!!君に出会えて…良かった!!!)

     (36巻「閃光のように」)

本当に…心からそう思う。この作品に出会えてよかったと……!

 

「別にゴメちゃんの正体が何だって関係ないよな。
 …おれたちみんなの…友達だもん」

     (36巻「最後の願い」)

 

 

「心をひとつに… 世界中の人々の心をひとつにできたら…!!」(同上)

いつも、大きすぎる願いはしなかった。最後の決め手は、人が打たねばならない。

 

(そしたら…そしたら… 
 その時…おれはもう子供じゃなくなっちゃってるかもしれないけど…

 また必ず同じ願いを頼むよ…!そして一緒にまた遊ぼう…!!

 …だから…またね…!!)

     (36巻「世界が輝く時」)

これがまた、逆に「子供である、このダイ」とゴメちゃんとはもう二度と会えないのだと悟らされて…。

 

「みんなの力で勝ちたかった…!!!
 最後まで人間界の勇者として…地上の平和を守りたかったよ…
 自分が自分で無くなっちゃうなんて…

 でも…おれが魔獣になってしまうよりも…
 みんなの明日がふみにじられてしまうのは…もっといやだ!!!」

     (37巻「たぎる竜の血!!!」)

悲痛な叫び。

 

「”力が正義”……常にそう言っていたな…バーン!!」

「これがッ!!!これがッ!!!これが正義かっ!!?
 より強い力でぶちのめされれば おまえは満足なのかッ!!?

 こんなものがっ…!!!こんなものが正義であってたまるかっ!!!!」

     (37巻「咆哮!!!!」)

これが「力が正義」の示す一面。その涙が痛い。

 

(……さよなら…! …さよなら…みんな…!!

 …この一撃で おれは太陽になる…!

 太陽になって みんなを地上から照らすよ…!!!

 さよなら…!みんなっ!!)

     (37巻「さらば!我が友」)

 

 

(……さよなら……!大魔王バーン!!)

     (37巻「さらば!!大魔王」)

大魔王バーンはあらゆる意味で強かった。あらゆる意味で最も印象深い敵だった。

 

「……バーンは…大魔王バーンは…倒れた…!」

     (37巻「さらば!!!愛する地上よ」)

「倒した」と言わないところがポイント。

 

「……ああ…!おれは…地上が一番好きだよ」(同上)

やはり、ダイはダイだった。

 

 

2009.3.28

 

 

 

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