×××HOLIC

〜感想・評価〜

 

ここでは、作品についての評価と感想を述べています。

大好きな作品であり、適切な評価を下せる自信は今ひとつなのですが、
楽しんで頂ければ幸いです。

しかし、なにぶん個人的なものですので、
気分を害することになったらすみません。

 

注)・評価は5段階評価です。

 

 

×××HOLIC

 

評価(アニメ)

ストーリー

4+

古典的な「怖い話」が多い。基本的に一話完結だが、どれもよくまとまっていて、面白い。

キャラクター

3+

オーソドックスな人物配置ながら、それぞれに存在感がある。

画像

人物や背景など、独自の色があり、それがまた独特の雰囲気を醸し出している。まるで異世界へ通じる一枚絵のよう。

音楽

5+

雰囲気にとてもよく合っている。

演出

独特の映像と音楽に引き込まれる。恐怖感、神秘…それらがよく伝わってくる。

構成

4+

まだ不明な部分を残したまま終了してしまったが、一つ一つの話はよくまとまっていた。

演技

4+

早口言葉がすごい……。

感動

主に恐怖という名の感情が動く。わりと古典的な話なのだが、演出のせいか、けっこう怖い。

オリジナリティ

ストーリーは、古典的な「怖い話」をもとにしたものが多いが、言葉遣い、絵などが独特。

遊び心

「ホオズキ」で、侑子さんの宝物庫に、光の剣やさくらの杖、星見の錫杖などを発見。

ギャグ

B

よく四月一日が派手なリアクションを示しているが、どうも空回りしているような気がする……。

合計

44

総合評価

まず、独特の映像と音楽に惹き込まれる。それは芸術的ともいえるもので、この作品を強く印象づける。「和風」「神秘」を前面に押し出したそれは、他作品と比べても、異彩を放っている。
また、独自性としては、主人公がいわゆる「若者言葉」でまくしたてるというのも挙げられるが、これは好き嫌いが別れるだろう。漫画では違和感がなくとも、音にされると気になるというものはある。私の場合は、これが結構耳についた。

感想

好きなキャラクター

百目鬼、管狐

心に残った話

1.「トモシビ」

2.「センタク」

3.「ナツカゲ」

4.「ケイヤク」「ツイオク」

6.「アジサイ」「ホオズキ」

8.「エンゼル」「ユビキリ」
 
「アガナイ」

原作に興味はあるものの、まだ読んでいない。本棚のスペースを考えると、そうそう新シリーズには手をつけられず……。
しかし、アニメを見ることができたのは幸いだった。まあ夜中の三時というとんでもない時間に放送されていたものの、幸い一度も録画し損ねることはなかったし、その時間帯に放送されていたのだと思うことで、見る時によりいっそう雰囲気が出せるというものだ。
モコナが喋るのに違和感はあるが、「ツバサ」ほどではない。
久しぶりに、「一回も見逃したくない」と強く思わせてくれる作品だった。

#それにしても、「アヤカシ」を見なれているはずの四月一日が、毎回登場する「アヤカシ」達に、いちいち大げさな反応を示すのは何故だろう……。

 

 

アナザーホリック
ランドルト環エアロゾル

「×××HOLIC」の小説化。小説にも向いている作品だと思うので、楽しみにしていた……のだが、今ひとつだった。
 全然怖くないとか、依頼人が突飛すぎるとか、色々あるが、最大の要因は、私がこの文体を受け付けなかったことにあると思う。
 音声でもやや耳障りに感じた四月一日の言葉使いは、小説にされると鬱陶しさが倍増し、地の文もそれに倣う。まわりくどい描写も多い。また、化町のようなやたら人を苛立たせる人物が登場するので、ストレスもたまる。
 化町の作文やルビの使い方などの言葉遊びも見られるが、かえって読みにくくしているだけという気も……。
 文体に抵抗を感じるか否かでだいぶ評価は変わってくると思うが、私としては、どうも……。

原作者:CLAMP  著者:西尾維新

2006年8月1日発行

 

 

 

2006.10.21

 

 

 

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