浪費家のマーニャだが、ゲームはたぶん強い。
　株をそこそこ買ったら素早く増資して、買い物料をつり上げてくる。もちろん相乗りも怠らない。交渉も積極的。
　しかし、浪費家として名高いだけあり、欲しい店があれば、金額に糸目をつけず５倍買いしてくる。競売も非常に強気で、決して退かない。それゆえに自滅することもある。

｢あたしの場合　てきとうに決めたことのほうが
　よく考えた場合より　うまく行くことが多いのよね｣

｢今日も明日もあさっても　飲んで歌って
　イヤなことはキレイさっぱり忘れよー！｣

｢こういう時ためらったヤツは負けなのよ！さっさと行くわよ！｣

「ここまで来たら　もう覚悟決めるしかないわよね。
　いっちょ　やったるか！」

「危なかった……。このマーニャちゃんともあろう者が
　ちょっとだけマジになったわ」

「どうしたの　○○？　何だか顔色が悪いわよ」

「うーん　まったくもって悲惨な人だわ。
　でも　ま　生きてるんだから　この先いい事もあるわよね」

｢もうこうなったらやけくそよ！
五倍でも何でも買ってやろうじゃないの！｣

｢さっ　元気出して！　行きましょっ！　ねっ？
クヨクヨしても始まらないっと！｣

「ああ…姉さんの借金を返すために、私まで優勝賞金を稼がなければならないなんて…」

｢……逃げるわけにはいかない。お父さん　どうかチカラを！｣

｢…私の占いでは　この店　長くないと出ました｣

｢失ったものにこだわらないで。
　その中からやがて希望が見えてくるでしょう｣

｢ああ　またイヤな思い出が……。
これまで稼いだお金の殆どは、酒場での姉さんの飲み食いに消えていったのよ｣

｢他人を貶めることで自分が優位に立ったような気になる人っていますよね｣

｢今うまくいっているのは　うわべだけのこと。
　もうすぐ避けられない破滅が訪れるでしょう｣

｢今は苦しくても頑張って。あなたの努力を神は見ています｣

「…人とは孤独な生き物ですね」

｢…間もなくこのマップは裁きの炎に焼かれるであろう｣

「このような場所に連れてきて
　一体この私に何をさせようというのだ！？」

「よかろう。私のチカラを存分に見せてやろう」

「関所か…。どうということもないな」

「うぬぬぬぬ！」

「○○…。この私に反旗を翻すとは　愚か者め…」

「…やはり人間というのは愚かな生き物かもしれんな」

｢な…なんということだ！このようなことになろうとは…｣

「わ〜い　すっごろっく　すっごろっく！」

「このマップ広いね。迷子になりそうだよ」

「ボクはあんまり難しく考えたくないなあ。楽しめればいいよね？」

「ここのすごろくは　かなりむずかしそうだね」

「お父さん！一緒にがんばろうねっ」

「ボク　優勝賞金を手に入れて　お父さんにプレゼントするね」

「ボクはね　遊んでいるときが一番幸せ！
　お父さんと遊べて最高に幸せだね！」

「エヘヘ…。お父さんが一緒だと嬉しいねっ！」

「いいなあ……。ボクも賞金ほしいよ」

「おとなって　ずるいや」

「増資か…。ボクにはまだ早いよね？」

「ふ〜ん…これがインサイダーなんだ」

「○○さん　やるね！かっこいいなー！」

「何でも独り占めはよくないと思うな」

「このぐらいの値段ならこわくないね！」

「うわ〜高そうなお店だね。ボ　ボクは止まりたくないや」

「お父さん　どうしたの？　顔が青いみたいだけど…」

「すごい　すごーい！お父さん一番だね！かっこいい！！」

「わーい　わーい！うれしいなあっと！」

「あきらめるもんか！
　絶対優勝して　お父さんに優勝賞金を持って帰るんだ！」

「ボクあきらめないよ。
　今までだって　難しいこと乗り越えてきたからね！」

「あのね。今日　わたしいっぱい　がんばっちゃうからねっ！」

「はじめまして○○さん。私（王女）です」

「ランランラン…。なんだかウキウキしてスキップしたくなっちゃうの」

「う〜ん…あそこってああなってるんだ…。ちょっとむずかしいね　ここ」

「神様…バチ当たりな人がいます！ちゃんと見てて下さいっ」

「これくらいの値段なら　あんまりこわくない…かな？」

「私　あの店こわい……」

「大丈夫。止まらなければ　大丈夫…」

「お父さん　どうしたの？汗いっぱいかいてるよ」

「かわいそう……」

「レベルアップしたのね。おめでとうございます」

「わーい　わーい！」

「（王子）が遠い人になっちゃったみたいでさみしいな…」

「スライムさんも喜んでる。よかったね…」

「大丈夫…私　頑張ります。優勝賞金手に入れたいから…」

「あの…きっと大丈夫よ？うまくいくの。たぶん…」

「ぐすっ…ぐすっ。私ちっとも悔しくなんてないもん。泣いてないもん」

「えぐえぐ…ひっく…ひっく…」

「さあ、始めましょう！このサンチョ腕がなりますよ！」

「こりゃまた　随分立派なすごろく場ですねえ」

「う〜ん　このままですと　株の持ち腐れという感じですね」

「たまにはこうして　一息いれるのも必要ですね。
　しばしの休息です」

「なんと　いたましい……」

「しかし坊っちゃんはたのもしくなられましたね。
　今までのご苦労がしのばれます…」

「何かをなしとげることは　とても心地がよいものですね」

「坊っちゃんの今の姿をだんなさまにも見せてあげたかったです…」

「…ご立派になって。うっうっ……」

「大きくなりましたね。坊っちゃん…」

「さあ　始めるぞ！　心の準備はいいか？」

「う〜！わくわくしてきたぜ！！」

「オレ　さっきから　胸がドキドキいってるよ」

「なんかいいモンでも落ちてないかなあ」

「どこでもカードか。やったな○○！」

「やったな○○！」

「へえ　あんなこともできるのか」

「また　とんでもないことをしてくれるじゃないか！」

「恐れていちゃあ何もできない。いくぜ！」

「うっ…　オレ　やばいかも……」

「お　おい大丈夫か○○！　今にも倒れそうな顔色だぞ…」

「おっ！？大丈夫か？○○！」

「オレ　今　うれしくってうれしくって　たまらないよ！」

「う　うわっ！やべっ！！」

「どうせ燃え尽きるなら　せいいっぱい熱く生きてやる！」

「くっ　正直苦しいな！　たのむ　どうにかもってくれよ！」

「くそっ　こんなところで破産するわけには……」

「とりあえず　あたしにまかせときなさい！」

「フフン！あたしの素晴らしい戦いぶりで　みんなのド肝を抜いてやるわ！」

「ようやくお戻りね。いい夢見れた　○○？」

「キーッ！そのカードはあたしが引こうと思ったのにー！」

「あんた本当にツイてるわね！
　でもツキだけじゃ　世の中渡っていけないわよ！」

「もう　ゆるせない！
　たとえルールでも　無断でとったらドロボウなんだからね！」

「ひ…ひどい……。
　一体何の恨みがあって　あたしの店を狙うのよー！」

「取るのは好きだけど　取られるのはだいっきらいなの。
　たとえそれが　わずかな金額でもね」

「ほ…ほ　ほほっ　ばかね。
　あたしがあんな高い店に止まるとでも思ってるの」

「よくもやってくれたわね。何倍にもしてお返しするわよ！」

「ぐはっ……。ねえ…　あたしまだ　生きてる？
　ねえ…生きてる？」

「あら　インサイダーに驚いてるの？　こんなの基本よ」

「見たでしょ　○○。
　あたしのインサイダーが　美しくキマッたさまを」

「株を使わせたら右に出る者はいないという
　あたしの実力を思い知ったかあっ！」

「やるじゃん　○○！
　そんなしゃれたことできるんだ。ちょっぴり見直したわ！」

「このマリベルさまと戦おうなど千年早いわね！ほほほ！」

「あんたがトップ？知ってるわよ。イヤミったらしいわね！」

「見てみて　やったわよ！
　あたしってすごい？　ねえ！　やるじゃない　あたし」

「あたし　ちょっとだけあんたのこと　見直したわ　○○」

「ふん　なによ。優勝することを　そんなに自慢したいわけ？」

「あたしもう…家に帰りたいよ。パパとママに会いたい…」

｢天下無敵のマリベルさまも､こういうゲームはちょっと苦手かも…｣

「まあ　たまには勝ちをゆずってあげないと　かわいげがないじゃないの」

「いつまでもこんな状態で続けるっていうのは間違ってるわ！」

「財布はからっぽ。もうどうにでもして！って感じね」

「あたしこんなトコで破産しちゃうの？ああっ　神様！」

「やべえ！ハラへってきたぞ！」

「あちゃー。休みになっちまったか」

「よし！○○の店が休みになった！今が狙い目だぞ！」

「○○は今休みだから　怖くもなんともねえぞ」

「見たか！？この店は、オイラが大きくしたんだぞ！」

「すげえだろー。オイラがこの店をこんなに大きくしたんだぞ」

「うっひゃー！すげー！
　○○の店って　めっちゃめちゃ迫力あるなー！」

「いつも半額なら楽なんだけどな！」

「あんな店に止まったら一瞬で終わりだぞ。オイラいやだぞ！」

「○○のいちげきが決まって　●●はあの世行きだな」

「うっひょお　すげえぞ。○○は優秀な株使いだな」

「くはーっ！
　○○って　あんなことができるのかー！」

「ガウー。やっぱオイラ　生まれつきこういうゲームが下手なのかなあ」

「しっかりしろよ　○○。まだゲームはこれからだぞ」

「大ピンチだよ。
　オラの財布は　もうじき　スッカラカンのスカンピンだぞ」

「うひゃーっ！オイラこのままじゃ破産しちまうよー！」

「よろしく。イカサマでは負けないぜ？」

「あー　イライラするぜ。
　なんだかすげえ遠回りをさせられてるな」

｢ああ　やっぱりマルチェロと離れていると落ち着くぜ。
　あいつがいると四六時中監視されてるみたいで気が休まらないんだよな｣

「マルチェロがレベルアップしたらしいな。
　まあ　オレには関係ないけど。
　…うん。もう奴とは関係ないんだ」

「オレの悪い予感はよく当たるんだ。
　自分でもウンザリするほどにな」

「…………………………。
　気に入らねえなあ……。」

「おやおや。まさか怖じ気づいたのか？
　大丈夫。ケガしやしねえよ」

「さすがに腐ってもマルチェロ団長どのだね。
　ぬかりはない」

「…ご立派なことで」

「…フッ。オレがこの程度でビビるとでも思ってるのかい？見くびってもらっちゃ困るな」

「神殿に幻想でも持ってたのか？
　つくづくおめでたいね」

｢幸運の女神がオレをつかんで離さないから
オレはいつだって常勝不敗の負け知らずなのさ」

「オレはこんな勝負　最初からどうなろうと知ったこっちゃないんだがな…
　どうやら勝ち目もなさそうだし　もうあきらめて帰ろうぜ」

「おいおい　どーすんだよ？
　オレ達のゲームもここまでか？」

｢喜びもつかの間か…。もうちぃとばかし
勝利の美酒に酔いしれていたかったんだがな」

「なんてこった｡ドキドキしてやがる｡最低だな」

「そう落ち込むなよ。たかがゲームだろ？」

｢手加減するつもりはない｡そこまで甘くないけど…
　あいつ　破産するのかな？｣

「こりゃあ、優勝は兄貴で決まりでがすね！」

｢アッシのものは兄貴のもの。
兄貴のためならいくら払ってもおしくないでがす｣

｢す…すまねぇでがす兄貴ぃ！
　後で全額返しやすから勘弁してくだせえ！｣

｢だ…大丈夫でがすか、兄貴！？
　…くそう、このカタキはアッシが必ず！｣

｢兄貴は優しすぎて、こういうゲームには向いてねえのかもしれねえでがすね｣

「自分の金を分けたらいけないなんて、ひどいゲームでがす。ううっ、兄貴ぃ…」

「…これはこれは。どこかでお会いした事がありましたかな？」

「…独占されるのは　あいにく大嫌いでね」

「…これはこれは。…いいだろう。どうあっても私の前に
　立ち塞がるというのならば、相応の覚悟をしてもらおう！」

「ではみなさま。ごきげんよう」

「そう　私はここにいる。
　自らの手で　この場所に立つ権利をつかみ取ったのだ！」

「はいつくばり倒れて我が強さを思い知るがいい！」

「…な…ん…だ…と…？この私が…っ」

「いつか…私を助けた…こと…後悔…するぞ……」

「貴様にくれてやる。…もう私には無縁のものだ」

「この恥さらしめ。
　どこまで我がマイエラ修道院の名を落とせば気が済むんだ？」

「どうやら●●は破産寸前らしい。
　このような高貴な血を引く方が！」

「あきらめの悪さは美徳とは言えん。そうは思わないかね？」