待望のDQ8

 

 先日、リメイク版DQ5を購入し、おまけのプレミアムディスクーDQ8の一部映像を目にすることができた。

 もう、ただただ衝撃!これまでも画面写真などで開発画面を目にして、通常画面がアニメ絵であることに驚いてはいたが、やはりぴんとこないものがあった。しかし、実際にこれが動いているのを見ると、やはり違う。なんたる臨場感……!

 フィールドは草や森などが美しく、生き生きとした世界を感じる。朝日が昇り、夕陽が沈む……。高地から大地を見渡せば、そこには広大な世界が広がっており、「ああ、冒険しているんだなあ……!!」と感じる。……迷いそうだけど。まあ、磁石を頼りに迷いながら進むのも、旅の醍醐味と思っておこう……。

 キャラクターは二頭身でなくなったため、多少の違和感もないではないが、アニメ絵なので、これも一応許容範囲内である。実写風だったら、「ドラクエじゃないっっ!!」と叫んでいたかもしれないが。また、DQ8は顔がはっきり見えてしまうので、それが従来の主人公=プレイヤーという図式を難しくしてしまう可能性もあると思っていたが、これまた意外とすんなりと受け入れられた。この独特の顔つきと表情、まばたきのタイミングなどが、なぜか従来の二頭身キャラを連想させているように思えるのだ。例えばもしククールが主人公、ということになっていたりしたら、非常に違和感があったと思うが……。

 「なかま」というコマンドができていて、町中を一人で歩くかぞろぞろ動き回れるか選べるようだが……基本的には、仲間がいても画面に表示されるのは一人らしい。ああ、FFになってしまった……。みんなでぞろぞろ歩くのが好きだったのだが。もっとも、これだけリアルになると、あの電車ごっこは不自然に見えてしまうだろうから、仕方ないのかもしれないが。

 戦闘シーンもなんだかFF風。コマンド入力の画面はほぼ従来通りのものだが、実際に行動に入ると、敵味方双方が画面に映し出され、それぞれアクションが楽しめるようになっている。一応、今までのように文字でも行動が説明されているが、そちらは背景と同化しており、やや読みにくい。まあ、動きだけ見ていれば大体のことはわかるが……。いくらダメージを与え、いくらダメージを受けたのか、ということが、ちょっとわかりにくい。キャラの上に一瞬だけ数字が表示されるが、これが結構見にくかったりするのだ。特に複数攻撃などの場合は「平均45のダメージ」といった下の文章の方がよほど頼りになる。まあ、コマンド入力の際にしっかり状況を確認していればすむことではあるが……大ダメージを受けた時の「グサッ」というあのいかにも「痛そうな感じ」が薄れてしまいそうで、それは少しばかり残念である。仲間たちのアクション(特に剣をおさめるところが好き)が見れるのは嬉しいのだが……。

 そういったところも含め、デモムービーを見ていると、所々FFのにおいがするのだが、洞窟の中でルーラを唱えて天井に頭ぶつけたりしてるのを見ると、やはりドラクエだと安心する。DQ8は移動中の呪文にもアクションがつくみたいなので嬉しい。ルーラはなかなかかっこよかった。また、装備品によってグラフィックが変わるのも嬉しい。1(FC版)以来ではなかろうか。武器の持ち替えによって明らかに鞘の色が変わったのだ。さすがに防具までは変わらないのではないか、とは思うものの、それでもやはり嬉しい。

 ところで、「はなす」はDQ8でもあるのだろうか。是非これはほしいのだが、電車ごっこがなくなってしまったみたいだし……見た目一人で歩いてるのに仲間の声がどこからともなく聞こえてくる、というのもなんというか。しかし、ことあるごとに「はなす」をしないと落ち着かない、という習性ができてしまったので、是非DQ8でも取り入れてほしいと思う。

 乗り物については、わかっているだけでキラーパンサー、馬車、船があるようだ。主人公がキラーパンサーに乗って草原を疾駆している姿は爽快だが、仲間ができたらどうするのだろう?さすがに二人以上の人間は乗せられないだろうし。間違っても死んだりしないように祈る。馬車では四人並んで歩いていたのがなんとなく嬉しい。やはり仲間は見えた方がいい。これなら「はなす」も望めそうだし。しかし、4〜5人なのに馬車が必要、というのも少々考えにくい面があるから、まだ他にも仲間ができるのかもしれない。ひょっとしたら、何種類かのモンスターは仲間にできるのではないかと期待している。私の大好きなスライムナイトとか、前述のキラーパンサーとか。

 あと、ダンジョンでは、最初にそのダンジョンの地図が手に入るようになっているらしい。これだけリアルになると迷いやすいだろうから、ありがたいことである。なんだか今度のダンジョンは仕掛けが多そうだし。それから、たいまつが復活したらしいのがなんだか嬉しかった。真っ暗な場所もあったが、ひょっとして、レミーラもまた出てくるだろうか?

 ところで、デモムービーを見ていると、ローラ姫そっくりのお姫様とか、オルゴ・デミーラ(人間バージョン)そっくりの奴とかが出てきていたが、とりあえず、後者が当面の敵ということになるのだろうか。ラスボスだったら嫌だ……。やはりラスボスは、生理的嫌悪感を与えたりせずに、圧倒的な存在感と威圧感を醸し出していなければ。それにしても、今度のサブタイトルは長い。語呂のいい「呪われし姫君」ではなく、「空と海と大地と呪われし姫君」となっているところに鍵があるような気がする。気になるといえば、何度も出てきたライフコッドによく似た地形も気になるが……こちらはたぶん、関係ないだろう。村ではなく家だったし。

 しかし、世界としてはどのような位置づけになるのだろうか。7と同じ世界か、それともロトシリーズか天空シリーズか。それともまったく別の世界なのか。そして、竜は出てくるのか。今回の映像を見る限りでは、どこにも出てこなかったが……7でも出てこなかったし、もう出てくることはないのだろうか。

 様々な期待を持たせつつ、映像は終わった。何だかんだ言っても、やはり発売日が待ち遠しい。ますます楽しみになってしまった。まあ、まだ発売日も決まっていないし、決まっても遅れるのが常だし、今はとにかくDQ5を楽しもうと思う。

 

 

2004.3.28

 

 

 

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